まさに足もとから美術を捉え直した大著。椹木野衣著『震美術論』刊行!トークイベントも開催。
PR TIMES / 2017年9月27日 14時20分
装丁の迫力もすごい!美術評論家、椹木野衣氏による、新たな美術史を紡ぎ出す画期的美術評論。
第25回吉田秀和賞受賞『後美術論』に続き、『美術手帖』2014年3月号から連載された「後美術論 第二部・流浪篇」より全11回を改稿し、収録した1冊。
宇川直宏氏とのトークイベントも開催!
[画像1: https://prtimes.jp/i/10983/55/resize/d10983-55-412418-0.jpg ]
「震災は私が美術に取り組む姿勢に多大な影響を及ぼした」と椹木氏が本書に記したように、東日本大震災は多くの人々に影響を与える出来事となった。
そもそも日本の歴史を振り返ってみると、地震、津波、噴火、台風、土砂災害、集中豪雨など、幾度となく自然災害による破壊、復興、そしてその反復と忘却を繰り返してきたことがうかがえる。
その日本列島を、椹木氏は「悪い場所」名付け、東日本大震災をひとつのきっかけに「日本列島そのものの地質学的な条件と、日本美術は、想像以上に密接な関係を持つのではないか」と考えるようになった。
「日本列島を繰り返し襲ってきた巨大な自然災害が起こるたび、多くの人が亡くなり、行方知れずとなり、あるいは生き別れとなり、住処を失い、悲嘆にくれ、やり場のない怒りや絶望を抱えながら、それでも残された者は死者たちを慕い、敬意を払い、その存在を追悼し、心の中にひそかに保とうとしてきたことである。そのような思いが、日本列島の美術にはどこかで盛り込まれているにちがいない」。
日本列島という地質学的条件のもとに、「日本列島の美術」をほかでもない足もとから捉え直した、画期的美術評論といえる1冊。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10983/55/resize/d10983-55-708250-1.jpg ]
[本書に登場する災害、作家たち]
リスボン大地震 / カント / ヴォルテール / ペストの大流行 / 御嶽山噴火 / 関東大震災 / 三陸大津波 / 山下文男 / 飯沼勇義 / 山内宏泰 / 伊勢湾台風 / 赤瀬川原平 / 東松照明 / 瓜生島沈没伝説・慶長豊後地震 / 磯崎新 / 岡本太郎 / 安政江戸地震 / 狩野一信 / 三陸大津波 / 山口弥一郎 / 東南海・三河・昭和南海地震 / 藤田嗣治 / 東日本大震災 / 高山登 / 笹岡啓子 / 畠山直哉 / 村上隆 / Chim↑Pom など
[刊行記念トークイベント]
椹木野衣、宇川直宏によるトークイベントを10月1日(日)19時より銀座蔦屋書店にて開催。
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/899-1103470925.html
[書籍情報]
震美術論 9月6日(水)発売
定価 4200円+税
発行元 美術出版社
ご購入はこちら https://www.amazon.co.jp/dp/456820271X/
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