【事後レポート】10代の居場所のあり方を考えるセミナーを開催、11月28日よりアーカイブ動画を配信します
PR TIMES / 2024年11月22日 14時16分
認定NPO法人3keysは11月8日「第26回Child Issue Seminar/キャラを使い分けるSNS時代の10代の居場所のあり方」を開催しました。11月28日よりアーカイブ動画を配信します。
すべてのこどもの権利が保障される社会づくりを目指す認定NPO法人3keys(東京都新宿区、代表理事:森山誉恵)は、11月8日(金)、新宿エリアの会場において、子ども若者支援に携わる団体や自治体関係者を対象としたセミナー「第26回Child Issue Seminar/キャラを使い分けるSNS時代の10代の居場所のあり方」を開催しました。また11月28日(木)より本セミナーのアーカイブ動画を配信します。
イベント告知サイトPeatixにて受け付け(1名1,000円) ⇒ https://cis26archive.peatix.com/view
[画像1: https://prtimes.jp/i/44455/55/resize/d44455-55-de546e4ac36f14aa7dd0-0.jpg ]
第1部の冒頭、基調講演では、こども家庭庁の『こどもの居場所づくりに関する指針』策定に深く関与された早稲田大学文学学術院教授の阿比留久美先生に、過小と過剰を引き起こしている現代の子ども若者のつながりの実態や居場所づくりに関する政策の動向、子どもの権利保障に立ち返ることの重要性について解説していただきました。あわせて、10代の居場所のあり方を考える際に、大人が期待を仮託するようなものになっていないかなど、子ども若者と大人の願い・思いと現実のすりあわせをどのように進めていくかについて、大学での事例紹介も含めた問題提起がありました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/44455/55/resize/d44455-55-9b8c89e19bdf1922eadc-10.jpg ]
続いて東京都港区子ども家庭支援部子ども若者支援課の矢ノ目真展課長より、令和6年5月に始まった「高校生世代の居場所づくり事業」に関する中間報告がありました。当事者と有識者で構成された検討委員会でまとめられた同区としての「居場所ビジョン」や、高校生世代の意見から見えてきたニーズのひとつである「ひとりで過ごせる居場所」の具体的なイメージの紹介の他、高校生の居場所づくりを自治体主体で進める際の課題についても共有していただきました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/44455/55/resize/d44455-55-d2ab44b2cb5ea097cd29-2.jpg ]
3keys代表の森山からは今年2月に行ったフィンランド現地視察の報告をさせていただきました。世界で最も優れた公共図書館ともいわれるヘルシンキ中央図書館「Oodi」にあるユースセンターの位置づけや内部の様子、教育文科省やヘルシンキ市、研究者・NGO等へのヒアリングで収集した内容をご紹介しました。また、若者の権利保障自体を「ユースワーク」と捉えるフィンランドと日本の考え方の違いなどについても、3keys独自の視点を交えてお伝えしました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/44455/55/resize/d44455-55-d4074041e691603d0712-3.jpg ]
第2部では、阿比留先生とともにこども家庭庁の指針策定に携わられた文教大学人間科学部准教授の青山鉄兵先生をファシリテーターに迎えクロストークが行われました。子どもの本音を引き出す難しさが改めて確認されるとともに、思春期世代のニーズのひとつである「非交流型」の居場所についての議論では、子どもと大人でリスクの捉え方にはずれがあり、そのリスクとどうように向き合うか、などについて意見が交わされました。
今回のセミナーのテーマである、10代の居場所のあり方について、阿比留先生からは「公共」という観点で考えることの重要性や、都市圏に比べ移動手段が限られる地域との格差などについての示唆があり、白熱した雰囲気を残しクロストークは終了となりました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/44455/55/resize/d44455-55-a7592c80a2c1a86b6673-10.jpg ]
当日ご参加いただいた方の感想(一部抜粋)
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居場所にとらわれすぎず、社会全体をよくする活動をしていけば、くくって居場所をつくる必要もなくなるというのが理想でもあるんだなと思いました。また、支援感を出さずに支援できる体制をつくるというセーフティーネットづくりの難しさも感じました。
日本には非交流型、非プログラム型のマイプレイス型サードプレイスが非常に少ないが、その必要性に気づき、活動されている方が思ったよりもたくさんいることがわかった。
大人がつくるこどもの居場所はこどものニーズを満たせるのかについて、難しいことだが、不可能ではないのかもしれないという希望が感じられる内容だった。
オルタナティブ学習のような自由な学びの場が増えていることに喜びを感じると同時に、家庭環境に問題を抱えるこどもや貧困家庭の行き場に不安感が芽生えます。教育や福祉に今まで携わって来なかったため、今回沢山の学びがありました。
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今回のセミナーが、SNS時代のなかでさまざまな生きづらさを抱える思春期世代に必要な居場所はどのようなものかを共に考え、理解を深めていただく場となり、看過されてきた10代の支援に社会の目が向けられるきっかけになればと願っています。3keysでは今後もこのようなセミナーを通じて、すべてのこどもの権利が保障される社会づくりを目指し活動していきたいと考えています。
[開催概要]
認定NPO法人3keys主催「第26回Child Issue Seminar」
官民学で考える10代の居場所づくり【キャラを使い分けるSNS時代の10代の居場所のあり方】
■日時:2024年11月8日(金) 14:00~17:00
■場所:TIME SHARING 新宿御苑前 壱丁目参番館 8階-A(東京都新宿区新宿1-3-12)
[プログラム]
第1部 基調講演及び事例報告
基調講演
早稲田大学文学学術院文化構想学部 教授 阿比留 久美氏
キャラを使い分けるSNS時代の10代の居場所のあり方
事例報告1.
港区子ども家庭支援部 子ども若者支援課 課長 矢ノ目 真展氏
東京都港区における高校生世代の居場所に関する検討委員会の報告
事例報告2.
認定 NPO 法人 3keys 代表理事 森山 誉恵
3keys視点でみたフィンランド子ども若者政策
第2部 クロストーク
ファシリテーター 文教大学人間科学部 准教授 青山 鉄兵氏
・早稲田大学文学学術院文化構想学部 教授 阿比留 久美氏
・港区子ども家庭支援部 子ども若者支援課 課長 矢ノ目 真展氏
・認定 NPO 法人 3keys 代表理事 森山 誉恵
[表: https://prtimes.jp/data/corp/44455/table/55_1_4ca689ee6d6dbf28f5c8244a208780ca.jpg ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/44455/55/resize/d44455-55-cb53fb524c1fc1f5b0a0-6.jpg ]
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
認定NPO法人3keys は、2009年に児童養護施設で生活するこどもたちへの学習支援から活動をスタート。虐待等により学習ハンデを負ったこどもたちにオリジナル教材を届ける学習支援等をおこなっています。また2016年からは悩みを抱えた10代向けに、支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」を運営。2021年5月には全国でも珍しい「非交流型・非プログラム型」のユースセンターを開設。大人向けには、セミナーや研修会を開催し、こどもたちの現状を社会に伝えるための啓発活動にも力を入れています。
*認定NPO法人3keys公式サイト:https://3keys.jp/
*10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」:https://me-x.jp
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10代の子どもへの理解を深めるために
「思春期世代の心と発達」「10代の自傷行為とオーバードーズ」「不登校」をテーマとした、専門家による連続講座(過去のセミナーのアーカイブ動画販売)もございます。思春期世代の正しい理解の促進にお役立てください。
アーカイブ動画はcongrant(コングラント)のサイトからご購入いただけます。
https://congrant.com/project/3keysic/13354
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