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「マジ神AI」の活用効果について、人工知能学会および日本認知症ケア学会で発表

PR TIMES / 2024年7月10日 13時15分

~マジ神AIの活用が、介護職の多角的かつ効率的なデータ利活用とそれに基づくケアの質向上、ならびにご入居者様のQOL改善に繋がることを示唆~

 株式会社ベネッセスタイルケア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:滝山 真也)では、専門性の高い介護職(「マジ神」注1)が、日々蓄積されるご入居者様の様々なデータを利活用し、多角的かつ効率的に質の高い介護サービスを提供する際のノウハウを援用し、経験の浅い介護職であっても専門性の高い介護職に近い介護サービスの提供を可能とする「マジ神AI」の開発と効果検証を進めています。注2
 その過程で明らかになった知見を、昨年度に続き今年度も2024年5月28日~31日にアクトシティ浜松にて開催された人工知能学会全国大会(第38回)、ならびに2024年6月15日~16日に東京国際フォーラムにて開催された第25回日本認知症ケア学会大会にて発表いたしました。



◆マジ神AIの活用による介護職の意識・行動の変化(ベネッセ シニア・介護研究所)
 当社の社内シンクタンクであるベネッセ シニア・介護研究所からは、マジ神AIが先行導入されているホームを対象に行っている効果検証の結果について発表しました。
 マジ神AIが導入されている有料老人ホームにおける職員の当該システムの利用に伴う意識や行動の変化を明らかにするためアンケート調査を行ったところ、マジ神AIの利用頻度が高い介護職は、日々蓄積される介護記録などのデータを活用し、的確にご入居者様の状態を把握することで、ご入居者様への関わり方の改善やご入居者様の状態・様子の改善を実感している割合が高いことが明らかになりました。
 そこで、マジ神AIの利用頻度が高い介護職に対してインタビューを行い、活用にかかわる意識・行動の変化について詳細に尋ねたところ、以下のようなことがわかりました。

日々のケアやケアプラン更新のためのご入居者様の状態把握だけでなく、ご本人にとってのお困りごとの要因分析等でもマジ神AIを活用するようになっている


多岐にわたるデータを一覧でき、カンファレンスシートの記入を効果的かつ効率的に進められるようになっている


各種データの利活用により、データに対する意識のみならず、ご入居者様の状態に対する意識もさらに高まり、記録もより詳細に残すようになっている


多職種が同じデータを見ながらご入居者様が「ありたい姿・状態」にどうしたら近づけるか、より深く具体的に議論をしている


 また、このようなデータの利活用の背景には、マジ神の情報収集の様相やユーザーである職員からのフィードバックを反映したマジ神AIダッシュボードのユーザーインターフェイスデザインがあることも示唆されています。

◆マジ神AIの活用事例(まどか秋津)
 当社運営ホームのまどか秋津(東京都清瀬市)からは、マジ神AIを活用した事例について発表しました。
 強いこだわりを持って昼夜を問わず掃除や整理整頓をされていたことで、転倒や、ふらつきにより痣ができることが頻発し、入浴を断わられることも多かったご入居者様について、健康や衛生面の不安なく日中の活動にやりがいを感じて生活できることを目指した取り組みを行いました。ご本人らしさや「ありたい姿・状態」と現状とのギャップや課題、ケアの方針について多職種で議論する際や、ケアの実践・振り返りの際に、マジ神AIの夜間の睡眠不足や介護のお断り・転倒の多さを示すデータやその解決のためのヒントを参照することで、寝る前の関わりや声掛けの工夫、話を聞くことの徹底といった解決策を導き出しました。このような解決策を実践することにより、睡眠・休息の確保、入浴の実施、アクティビティへの参加など状態が大きく改善し、転倒されることもなくなって、ご本人と職員双方の笑顔につながりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15992/56/resize/d15992-56-510e988bc116860f4d95-0.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/15992/56/resize/d15992-56-3d5cb0ed99309a61de8f-1.png ]

図:日本認知症ケア学会大会での発表の様子(上:ベネッセ シニア・介護研究所、下:まどか秋津)

 マジ神AIを通じた介護記録などのデータの利活用による人財育成は、ご入居者様のQOLの向上を目指したものであり、介護分野の真の生産性向上に大きく貢献すると考えています。当社では、今後もマジ神AIの活用促進とそれに伴う効果の検証を継続して行ってまいります。

◆発表演題一覧
【人工知能学会全国大会(第38回)】
「マジ神AI」の活用が介護職の意識・行動に与える影響(ベネッセ シニア・介護研究所)


【第25回日本認知症ケア学会大会】
マジ神AIの活用による介護職の意識・行動の変化 ~ヒアリング結果に基づく分析~(ベネッセ シニア・介護研究所)

「マジ神AIダッシュボード」を用いたケアの見直しが入居者の笑顔につながった事例 ~その方らしさに寄りそうための科学的根拠に基づくアプローチ~(まどか秋津)



※日本認知症ケア学会大会においては、他にも下記当社5ホームが発表を行いました。
多職種で知り関わることで実現するその方らしい生活 ~住宅型有料老人ホームの特徴を活かした取り組み~(ボンセジュール徳重)

挑戦の過程にある心地よい集中 ~その方の”今”を深く考察することで、その方らしい生活を取り戻すことができた事例~(メディカルホームくらら調布)

本人の「ありたい姿」を継続するために本人視点に立ち戻った事例(メディカルホームグランダ横濱三渓園)

「あえて車いすを利用する」という発想の転換がもたらした効果 ~「歩くと転ぶ」から「動くと楽しい」へ~(メディカル・リハビリホームまどか富士見台)

入居時のリロケーションダメージへの支援のあり方(リハビリホームまどか川口芝)



※なお、日本認知症ケア学会大会にて、当社は2024 年度日本認知症ケア学会「認知症ケア賞(実践ケア賞)」を受賞しました。注3

 ベネッセスタイルケアは、これからも「その方らしさに、深く寄りそう。」を実現するための取り組みを推進するとともに、その効果を検証し広く発信してまいります。

注1: (株)ベネッセスタイルケアでは、高い専門性と実践力をもつ介護の匠を「マジ神」として認定する社内資格制度を設けています。マジ神には「認知症ケア」「安全管理と再発防止」「介護技術」「医療連携&ACP(Advance Care Planning)」の4つがあり、資格を取得した社員には資格手当も支給されます。マジ神たちが培った知見を言語化し、研修を体系化することで、次のマジ神の育成を行っています。
注2:当該事業は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和3年度「ロボット介護機器開発等推進事業(開発補助)」の研究課題「AIによるBPSD要因及び”いつもと違う”予兆検知を通じ真の生産性向上を実現する介護業務支援システムの開発」として採択されたものです。
注3:認知症ケアなどベネッセの介護事業の取り組みが2024 年度日本認知症ケア学会「認知症ケア賞(実践ケア賞)」を受賞―民間企業として初―(https://www.benesse-style-care.co.jp/uploads/dc60715a92baae3df42fac4b900e6811.pdf

ベネッセ シニア・介護研究所
https://www.benesse-style-care.co.jp/lab/

本内容に関するお問い合わせ
株式会社ベネッセスタイルケア 社長室広報 TEL 03-6836-1111

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