低酸素環境下での運動が、糖尿病予備群中年女性の血糖改善効果があるという研究結果を山梨学院大学とともに発表
PR TIMES / 2024年11月21日 12時15分
低酸素曝露と運動の組み合わせが、わずか8回という短期間かつ、ウォーキング程度の低強度の運動トレーニング介入であっても,日常生活における間質液中グルコース濃度の上昇を抑制する可能性を示唆
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23729/56/23729-56-b13a587642edb85e3a9500df8e7d9634-648x367.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
山梨学院大学(教授:小山勝弘 講師:矢部哲也)とHigh Altitude Management 株式会社(東京都中央区、代表取締役:坪井玲奈)が運営する日本初*の高地トレーニング専門スタジオ「ハイアルチ」は共同研究として低酸素環境下の短期間運動は糖尿病予備軍中年女性の血糖改善効果があることを発表しました。
まとめ
◆低酸素環境下で1回30分、週2~3回の頻度で22日間のうち合計8回、、最大心拍60%程度の、低強度での運動(軽いウォーキング)をすることで、糖尿病予備軍の血糖改善効果は見られた
◆このことから低酸素環境下の運動が、常酸素環境と比べて効果的にインスリン抗性の改善に寄与して血糖応答を改善させる可能性が示唆された
◆低酸素曝露と運動の組み合わせが,わずか8回という短期間かつ、ウォーキング程度の低強度のあ運動トレーニング介入であっても,日常生活における間質液中グルコース濃度の上昇を抑制する可能性があると考えられる
参考文献:https://ygu.repo.nii.ac.jp/records/2000142
研究の背景
世界の糖尿病患者数は増加傾向であり、WHO(2023年)によると、1980年に成人の4.7% が糖尿病患者であったのに対し、2014 年には8.5% に増え、また、2000 年から2019年の間に糖尿病に起因する死亡率は3% も上昇したと報告されています。1)さらに、2021 年の糖尿病に関する医療費は全世界で140兆円に達するとされており2)、これに伴う社会的負担も大きくなりつつあり、糖尿病発症を積極的に予防することが極めて重要と考えられます。日本では、糖尿病が強く疑われる者の割合は年齢とともに増加し、50歳以上の国民の約20%に達します3)。また、糖尿病の女性は、男性と比べ心血管疾患等の合併症発症リスクが高まり易いことから4)、女性に対する糖尿病発症予防策の構築は喫緊の課題であり、世界的な健康問題と考えられます。
研究内容
この研究は、糖尿病予備群の成人女性10名を対象に、常酸素環境下および低酸素環境下での運動が血糖値に与える影響を比較するランダム化比較試験です。
研究対象者は、過去に健康診断で糖尿病予備軍(空腹時血糖値100mg/dl以上、またはヘモグロビンA1c値5.6%以上)と指摘された成人女性10名です。
対象者はランダムに常酸素環境下(酸素濃度21.0%)で運動する群と、低酸素環境下(酸素濃度15.0%)で運動する群に分けられました。運動は週に2~3回、計8回行われ、1回30分間のウォーキングが実施されました。運動強度はそれぞれの環境に応じて調整され、目標心拍数の60~70%に設定されました。
ウォーキング中は5分ごとに心拍数と経皮的動脈血酸素飽和度が測定されました。
結果と今後の展望
今回の研究では、低酸素環境下での運動が、糖尿病予備群の中年女性において血糖応答を改善する効果を持つ可能性が示されました。
特に、短期間(22日間のうち8回)の軽いウォーキングであっても、日常生活における間質液中グルコース濃度の上昇を抑制できることが確認されました。
また、これによりインスリン抵抗性の改善も期待されます。
これらの結果から、低酸素環境下での運動は、糖尿病予備群に対する新たな予防法や健康管理手段として有効である可能性があります。
この方法は、短時間かつ低負荷のトレーニングであるため、運動習慣がない人や高齢者にも取り組みやすい点が特長です。
また、糖尿病予防において運動の有効性は定着しつつある中で、さらにその効果・効率を高める手段として低酸素環境の活用が有効であることが示唆されました。
今後は低酸素環境を活用したトレーニングプログラムの普及を進め、糖尿病予防における具体的な実践方法の構築を目指します。さらにこの研究成果を基に、健康増進や医療費抑制を目指した新たな社会的取り組みを模索していきます。
ハイアルチでは、今後も地域社会や日本全体の健康改善に貢献する取り組みを推進し、ウェルネス産業の発展をリードしていく所存です。
1)World Health Organization,Global report on
diabetes,https://www.who.int/news-room/
factsheets/detail/diabetes,2023.(閲覧日 2023 年11 月30 日).
2)International Diabetes Federation.IDF Diabetes
Atlas - 10th edition,https://www.diabetesatlas.
org/en,2021.(閲覧日 2023 年11 月30 日).
3)厚生労働省.令和元年国民健康・栄養調査結果の概要.
https://www.mhlw.go.jp/
content/10900000/000687163.pdf,2019.(閲覧日 2023 年11月30日)
4)Peters, S. A., Huxley, R. R., Woodward, M. Diabetes as risk factor for incident coronary heart disease in women compared with men: a systematic review and meta-analysis of 64 cohorts including 858,507 individuals and 28,203 coronary events. Diabetologia, 57 (8): 1542-1551, 2014.
■日本初*の高地トレーニングスタジオ「ハイアルチ」について
高地トレーニングの歴史は、1968年にさかのぼります。
世界的なマラソンレースで好成績を収めたのが、 高地で研鑽を積んだランナーばかりだったことから、高地トレーニングは着目の的。
しかしながら、高地を求めて海外遠征が必要であったり、室内トレーニングの場合もマスク等高価な機材が必要であることから、一般的にはあまり利用されてきませんでした。
そんな中で独自の技術により、2,500m級の山と同程度の”高地環境”を再現し、都会で”高地”トレーニング(低酸素トレーニング)を実現したのが、日本初の高地トレーニングスタジオ(低酸素ジム)(TM)「ハイアルチ」です。
ハイアルチは、空間が丸ごと高地環境(低酸素状態)のため、マスク等の高価な機材は不要です。
また、気圧に変化もないため、「高山病」のリスクも低減されているため、運動経験の少ない方でも手軽に高地トレーニングを取り組むことができるようになりました。
その結果、ハイアルチの会員様は、運動経験が少ない一般利用者の方が80%以上を占めており、
競技大会に参加するような本格志向の方から、運動に慣れていない初心者の方まで、老若男女の方々に高地トレーニングを提供してきました。
▼日本初の高地トレーニング専門スタジオ「ハイアルチ」
https://high-alti.jp/
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23729/56/23729-56-264f683d37b32474ee8d902a9a2340b8-3900x1571.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※自社調べ(2024年11月時点、WEB調査にて)
■ハイアルチのSDGs
ハイアルチは、お客様をはじめとしたステークホルダーとともに、サステナビリティ経営を実現します。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23729/56/23729-56-a1e21ab299840690f8d825d136f9c848-2560x1440.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ミッション:空気の価値化を通じて、地域、日本、そして地球を健康に
会社名:High Altitude Management 株式会社
所在地:東京都中央区東日本橋三丁目10番6号Daiwa東日本橋ビル1階
設立: 2016年10月21日
代表者:坪井玲奈
電話番号:03-6912-1820
事業内容:スタジオ事業/事業開発パートナー事業/マーケティング・プロモーション事業
URL:https://high-alti.co.jp/
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