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千葉工業大学の学生が開発した超小型衛星「YOMOGI」が2024年秋に宇宙へ飛び立ちます

PR TIMES / 2024年6月7日 17時40分

拡大する宇宙産業を支えるために宇宙で確実に動くものづくりができる高度技術者育成プログラムの一環として、千葉工業大学学生が開発してきた超小型衛星「YOMOGI」が、国際宇宙ステーションへの打ち上げに向けて、2024年6月5日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)に引き渡されました。



<詳細>
世界の宇宙産業はここ数年で数倍に拡大しており、我が国でも旧来の宇宙企業に留まらず多くのベンチャー企業が宇宙ビジネスアイデアを提案し企業活動を開始しています。しかしながら新たなビジネスアイデアを実現するために不可欠な技術者が圧倒的に不足しています。千葉工業大学では、社会ニーズの解決のための宇宙を使ったソリューションを確実に実現できる衛星づくりができる技術者を育成するために、2021年4月より「高度技術者育成プログラム」を行ってきました。
2024年4月11日には「KASHIWA」が国際宇宙ステーションから放出され、現在、運用中です。それに続き2024年夏には「SAKURA」が打ち上げ予定です。今回、JAXAに引き渡した「YOMOGI」は2021年6月に当時の学部3年生が開発に着手した10cm×10cm×10cmの超小型衛星(1U キューブサット※1)で、本プログラムでは1号機となります。
学生達は衛星プロジェクトに参加する中で「宇宙で確実に動く」衛星を作るためにはどのようにすれば良いかを学んできました。今回の衛星では衛星基本機能の宇宙空間での動作確認とともに、撮影した画像1枚を地球上で画像に復元することをミニマムサクセスレベル(最低成功条件)として設定しています。それ以外にも、千葉の放置林に設置した森地上局からのデータ取得、千葉県御宿町に設置した海地上局からのデータ取得、赤潮の観測、アフリカの湖の水質調査APRS(※2)による一般アマチュア無線家へのメッセージ送受信にも挑戦します。

(※1)キューブサット
1辺10cmの立方体サイズ・1kg程度の質量からなる(1Uサイズの)超小型衛星。2003年の打ち上げを機に、世界的にも多くの大学・企業が参加し、衛星製造・運用の入口として活用されています。近年では3Uサイズの衛星単体、あるいは複数機をつかった実用的な衛星利用も始まっています。
(※2)APRS
Automatic Position Reporting Systemの略であり、アマチュア無線局がアマチュア無線電波上に生データをリアルタイムに配信するパケット通信プロトコルです。

<チームの名称について>
庭園で若葉から力強く美しい草花が育つように、学生自身及び人工衛星が育っていくことを目標に、チーム名を「GARDENS(ガーデンズ)」としています。

<「YOMOGI」の名称について>
超小型衛星の各名称は学生達自らが考え、植物名から命名しています。
高度技術者育成プログラムがスタートした2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行による災難や危機的状況が続いていました。「平穏」で「幸福」、「平和」な世の中になって欲しいという願いをこめて、衛星にはこれらの花言葉を持つ蓬を命名しました。  

[画像1: https://prtimes.jp/i/42635/56/resize/d42635-56-bc8742e06cb47ff5a21b-0.jpg ]

写真)超小型衛星「YOMOGI」の外観

[画像2: https://prtimes.jp/i/42635/56/resize/d42635-56-fd7fe910c7e2cf3c08b7-1.jpg ]

写真)《左から》
1号機「YOMOGI」(2024年6月5日JAXA引き渡し、2024年秋打ち上げ予定)
2号機「KASHIWA」(2023年11月27日JAXA引き渡し、2024年3月22日(日本時間)打ち上げ、
2024年4月11日国際宇宙ステーションから放出)
3号機「SAKURA」(2024年4月17日JAXA引き渡し、2024年夏打ち上げ予定)

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