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今日から家庭でもできる!子どもの自立心を育てる「お部屋レイアウト術」を考案!

PR TIMES / 2018年2月5日 16時1分

埼玉県飯能市の保育施設でも実践されている子どもの能力を引き出すお部屋レイアウトとは?

子どもの自立心を育てるためには、自分の考えと判断で行動する「主体性」と、自ら積極的に選んで何かをしようとする「意欲」が必要です。今回は、植草学園大学 発達支援教育学科の小川晶准教授の指導のもと、埼玉県飯能市で導入されている子どもの自立心の成長をサポートする動線環境設定を、家庭でできる「お部屋レイアウト術」として新たに考案しました。




<のびのびレイアウト術~「主体性」のある子どもを育てる~>
大人が子どものためになると思って行っていることの中には、かえって子どもの成長を妨げていることもあります。子どもの「主体性」を育てるためには、子どもが自分で考え、自分で答えを出せる環境作りや親子の関係性が必要です。

◎導入例:おもちゃを種類ごとにカテゴライズして設置
[画像1: https://prtimes.jp/i/20170/57/resize/d20170-57-803286-0.jpg ]

(おもちゃの種類ごとにカテゴライズして収納している様子)

すべてのおもちゃを一箇所に収納するのではなく、絵本コーナー、積木コーナーなど、おもちゃの種類ごとにコーナーを設け、さらに、おもちゃをそのまま出しておけるスペースを作ります。その結果、以下のように子どもが自分で考え、自ら選択する幅が広がります。
1.遊びたいおもちゃを選び、選択したコーナーに行く。
2.片付けるのか、明日も同じおもちゃで遊ぶのか選択する。
箱から出す、片付けるなどを子どもに指図するより、おもちゃを出したままにしておけるスペースを用意し、スムーズに遊びに取り組める環境を整えてあげることが、子どもの考える力や成長のサポートにつながります。

<まねっこレイアウト術~「意欲」のある子どもを育てる~>
子どもは、1歳を過ぎた頃から、“大人のようになりたい”という感情を持ち、親や祖父母など身近な大人の真似をする「ごっこ遊び」が始まります。「ごっこ遊び」を通して、自然とコミュニケーションの取り方を学び、想像力や言語能力、社会性を身に付けることにつながります。

◎導入例:生活の中に小さなままごとスペースを設置
[画像2: https://prtimes.jp/i/20170/57/resize/d20170-57-145457-1.jpg ]

(キッチンの横にままごとスペースを用意している様子)

近くで大人をよく観察し、真似しやすい環境を整えることが大切です。例えば・・。
1.キッチンの近くに台や板を置き、おもちゃのフライパンや包丁などを用意する。
2.アイロンをかけている横で、布とおもちゃのアイロンを用意する。
自我が芽生える3歳頃から、子どもは想像力を働かせ、”レストランごっこ”、”病院ごっこ“など、「ごっこ遊び」の幅を広げます。そして、小学校に入学する頃から現実と仮想の区別がつき始め、ごっこ遊びが減っていきます。
真似をすることはただの遊びではなく、「こうなりたい」という成長意欲につながっているのです。そのため、精神面と身体面の成長に合わせた「ごっこ遊び」の環境を提供することが大切です。

<埼玉県飯能市 での取り組み事例紹介>
埼玉県飯能市では、不妊に悩む夫婦や妊娠中・子育て中の家族を対象に、妊娠前から子育て時期まで切れ目のない子育て支援を行う「Meets!×子育て スマイルプロジェクト」を実施しています。その一環として、保育の質向上を目的として、子どもの発育過程において、子どもが過ごしやすい保育施設の環境を整備する「飯能市保育所コンサルティング」を実施しています。
この取り組みは、飯能市と植草学園大学 発達支援教育学科の小川晶准教授が共同で実施しており、小川准教が、飯能市内の公立保育所9か所を年間を通じて各5回、巡回しています。小川准教授が実際に保育施設で過ごす子どもの様子を見て、子どもの自立を手助けするレイアウトを考案し、保育施設に取り入れています。
市内の公立保育所のひとつ、富士見保育所では、平成29年11月末にコンサルティングを通じてレイアウト変更を実施しました。

<飯能市で行われている実践:おもちゃの整理場所>
[画像3: https://prtimes.jp/i/20170/57/resize/d20170-57-115591-2.jpg ]

(おもちゃが全て一か所にまとめられていた時の様子)

[画像4: https://prtimes.jp/i/20170/57/resize/d20170-57-163677-3.jpg ]

(おもちゃごとにコーナー分けした時の様子 手前:ままごとコーナー/奥:ぬいぐるみコーナー)

以前は、全てのおもちゃが一箇所に収納されており、目に入る物を次から次へと出して、ひっくり返すことが遊びになっていた。「飯能市 保育所コンサルティング」での指導を経て、ままごとエリア、積木エリアなど、遊ぶ目的ごとにおもちゃのコーナーを分けた。その結果、自ら遊びを選び、エリアの中で落ち着いて過ごせるようになった。

<小川准教授のコメント>
大人が良かれと思ったことが、子どもの成長に良い影響を与えない場合があります。例えば、子どもがのびのびと行動できる広い空間を用意したとします。その結果、その広い空間では、子どもはほとんど走り回ることしかできません。しかし、テーブルやイス、さまざまな筆記具、紙、テープなどが常設してあれば、子どもはそれらの中から自ら選び、工夫し、試してみて、集中して過ごし、主体的に過ごします。遊び方が決まっているおもちゃ遊びは遊びが発展しづらいですが、自分で遊び方を決めたり、遊び方を創ったりできる素材は、さまざまな遊びの発展につながります。その経験の積み重ねは、子どもが自立的な生活を送るための発達を促します。

<プロフィール>


小川晶(おがわ あき)
植草学園大学 発達教育学部 准教授
附属子育て支援・教育実践センター副センター長

‐現在の研究課題‐
保育者と子ども、子どもと親、親と保育者の関係性の変容プロセス分析をおこない、子育て支援に関する支援モデルを開発する。

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