ペッツファースト 獣医師監修社内資格制度「ペッツファースト社会化トレーナー」の導入について
PR TIMES / 2024年12月18日 14時45分
ペットショップ内における子犬や猫の社会化期のために
“Pets always come first”を理念に掲げるペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都目黒区、代表:正宗 伸麻、以下ペッツファーストグループ)は、子犬や子猫に対して社会化トレーニングを実施するための、日本獣医生命科学大学の田中亜紀特任教授監修の従業員向け社内資格制度である「獣医師監修ペッツファースト社会化トレーナー」を 2024 年10月より導入しました。
■ペットの社会化期とは
犬では生後3週齢~12週齢頃、猫では生後2週齢~16週齢頃が社会化期と呼ばれ、この時期は犬や猫が様々な刺激に慣れやすい、非常に重要な時期です。この時期に人や他の犬、動物、見慣れないもの、聞き慣れない音など、様々なものと積極的に接触させることで、社会性を身につけることができます。
社会化期に「楽しい」「幸せ」と感じた経験は、人とのコミュニケーションを高めるだけでなく、攻撃的な行動や過剰な吠えなどの問題行動を減少させる効果も期待できます。この経験は、その後のヒトとの共生やしつけトレーニングをスムーズに行う上でも大変役立ちます。
逆に、社会化期に適切な経験を積めなかった場合、見慣れない物や人、動物に対して不安や恐怖を感じ、攻撃的になる、吠え続けるといった問題行動を引き起こす可能性が高まります。こうした「社会化の不足」は、飼い主による飼育放棄につながるケースもあり、社会問題となっています。
【社会化期にできること】
*様々な人に会わせる
年齢、性別、服装の異なる様々な人に優しく接してもらうことで、人に対する恐怖心を減らします。
*他の犬や動物と触れ合わせる
他の犬や動物と安全な場所で交流させることで、社交性を育みます。
*様々な環境に連れて行く
安全に配慮し、公園、街中、車の中など、様々な環境に連れて行き、音や景色に慣れさせます。
*色々な物に触れさせる
おもちゃ、家具、家電製品など、様々な物に触れさせて、物への恐怖心をなくします。
社会化期は、ペットが生涯にわたって心豊かに暮らすための基礎を築く大切な時期です。この時期に適切な社会化トレーニングを行うことで、ペットとの生活をより楽しく、幸せなものにできるでしょう。
■当社におけるこれまでのペットの社会化への取り組みについて
子犬や子猫は動物愛護管理法に定められた生後57日齢で親元を離れ、一般的なペットショップやブリーダー等から新しい家族へ迎え入れられます。この時期は、まさに社会化期にあたり、ペットが生涯にわたって心豊かに暮らすための基礎を築く上で非常に重要です。
当社では、ペットが店舗に在籍している期間も適切な社会化期を過ごすために、下記の取り組みを積極的に実施しています。
1. 生後60日齢でのペットの取り扱い
ペッツファーストの全ての子犬や子猫は、親元からオークションなどを一切経由せずに、直接生後60日齢で離れるように段階的に移行しています。現在全体の88.1%(2024年10月集計)が60日齢以上で親元から離れており、2025年2月には全てのペットが60日齢以上で親元から離れる社内ルールとなる予定です。これは人に比べて5~8倍の速さで成長している子犬や子猫にとって、3日間といえども社会化のためには大変重要な期間となります。
(参考資料)
1.2024年4月23日発行ニュースリリース
ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方~生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ~
2.2024年8月7日発行ニュースリリース
ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策~「生後 60 日齢以上への取引基準引き上げ」 に関する進捗報告 2024年6月度~
2. 店舗内での社会化トレーニング
「ルームで他の子と遊び、ごはんを一緒に食べること」「玩具で遊ぶこと」「スタッフやお客さまが抱っこし、触れ合うこと」「お手入れで体に触れること」「生活音などが入った環境音楽を聴くこと」などを毎日実施しています。
3. 「社会化すくすくセット」
ペットをお迎えいただいたお客様には、その後も継続して社会化を促進していただくため、店舗内でペットが使用している社会化用おもちゃのセット「社会化すくすくセット」を販売しています。(一部店舗では取り扱い無し)。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64020/57/64020-57-98170c2becfe15b47477431dfb67411e-1191x677.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
4. しつけセミナーやパピーパーティーの実施
当社ではオンラインしつけセミナーやパピーパーティーを定期的に一部店舗で開催し、適切な飼育方法などを当社所属のドックトレーナーがレクチャーしています。
■獣医師監修の社内資格制度「ペッツファースト社会化トレーナー」導入について
新たにペッツファーストでは、ペットの社会化を促進し、ストレスを軽減することで、健康的な生活を送れるようにすることを目指し、日本獣医生命科学大学の田中亜紀特任教授監修の社内資格制度「ペッツファースト社会化トレーナー」を 2024 年 10 月より導入しました。
この制度を通して、ペットショップの役割や必要性を明確にし、終生飼養を徹底することで、お客様に豊かなペットライフを提案していきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64020/57/64020-57-29a320d2f18e0134ab0ab1310bc8b719-2000x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
資格取得には、専門獣医師監修の社内セミナーを受講し、認定試験に合格する必要があります。セミナーでは、犬と猫の社会化期における行動学、社会化トレーニングの実践方法などを段階的に学びます。
2024年12月現在時点で95.6%の従業員がペッツファースト社会化トレーナー資格を取得しており、全員が正しい知識を得ることで、ペットの社会化をより一層推進して参ります。
■当社獣医師コメント
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64020/57/64020-57-82ac8b1a0e6727694d5e542d463f76d4-1013x954.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
人材開発本部 広報部 獣医師 小野絢子
日頃、動物病院で診察する生後 3~4 か月齢の子犬・子猫の非常に多くの飼い主様から、「爪切りや耳そうじなどのお手入れを嫌がってしまう」「掃除機など見たことのないものに吠えたり、噛みついたりしてしまう」といったご相談をいただきますが、そのほとんどが社会化期における経験不足が原因にあると考えています。中には、とても深刻に悩んでいらっしゃる飼い主様も多く、ペットの社会化はペットとそのご家族の生活に非常に関わりがあると認識しています。
当社ではお店にいる頃から社会化を推進することで、そういった飼い主様のお悩みを少しでも減らすとともに、ペットの心身ともに健やかな成長を促進して参ります。これからも獣医師として新たな取り組みに尽力して参ります。
■日本獣医生命科学大学 田中亜紀特任教授コメント
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日本獣医生命科学大学 田中亜紀 特任教授
ペットにとって一番良い環境とは「大切に育ててくれる飼い主の元で過ごすこと」です。1日でも早く飼い主の元に行くためには、健康体であることは最も重要であり、体の健康はもちろんですが、心の健康を維持するために社会化はとても重要です。また、動物福祉に則ったペットショップの運営には動物の適正飼養も重要であり、環境整備はもちろんのこと、同じペット同士のふれあい、そして人とのふれあいを通じた身体的・行動学的ニーズを満たすことは社会化の促進に対する一つの取り組みでもあります。
これからペットをお迎えする方に対して、適正な飼育方法を伝え、終生飼養を呼び掛けることがペットを販売する側の責任でもあり、そのために、「ペッツファースト社会化トレーナー」の取得を通じて、全従業員が社会化に対して正しい知識を身に着け、それを飼い主様に伝えることは非常に重要であり、社内における社会化の促進も、社会化の不足による問題行動などを起因とするような飼育放棄を減らすことにもつながります。
これからも、飼い主様とペットが終生に渡り共に幸せに暮らせる環境を作るよう、適切な販売と新たな事業展開されることを期待します。
【プロフィール】
名前:田中亜紀 先生
経歴:現職 日本獣医生命科学大学 特任教授
日本獣医生命科学大学卒業 獣医師
動物病院勤務を経て、2001年渡米
米カリフォルニア大学デービス校にて、環境毒性学部で修士課程修了後、
シェルター・メディスンの研究で獣医予防修士課程修了。
同校でシェルター・メディスンと災害獣医学の研究をテーマに博士課程修了。博士(疫学)。
2019年4月より現職。獣医師。
■代表取締役社長CEO 正宗伸麻コメント
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64020/57/64020-57-ae99de0a3a6fa680956935d3759358b1-600x600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ペッツファーストホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO 正宗 伸麻
私たちは、"Pets always come first"を理念に、ペットショップを運営し、これまで毎年2万組以上、創業以来40万組以上のお客様へ「ペットと共に暮らす幸せ」を提供してきました。また獣医師をはじめ多くのスタッフ、当社契約ブリーダー様たちがペットの健やかな発育を願って日々努力してきました。
適切なペットの社会化のありかたについては、長年ペット業界でも議論されてきましたが、当社では既にいくつかの取り組みを開始しています。今回は獣医師監修の社内資格制度「ペッツファースト社会化トレーナー」を導入することを決めました。全社的に資格取得を目指すことで、社内でもより一層ペットの社会化に対する意識が高まることを期待しています。
社会化が適切に進むこと、しつけトレーニングを受けて、ペットと飼い主の相互にストレスのない豊かなペットライフが実現されることを私たちはいつも目指しています。
適切な社会化を推進するには、ブリーダーとペットショップが密接に連携することが重要であり、まさしくペットショップの役割と言えるでしょう。
私たちは今後もより一層のペットの社会化を徹底し、当社で迎えていただいたペットが、どの子も幸せになること、また飼い主でもあるお客様が、暮らしやすく、飼いやすく、共生しやすいと感じていただけるようなペットライフを提供することを願い、ペットショップを運営して参ります。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063東京都目黒区目黒1-24-12 オリックス目黒ビル9F
【資本金】1億円
【代表者】代表取締役社長CEO 正宗伸麻
【従業員数】1,223名(うち獣医師69名 愛玩動物看護師58名※業務委託含む)2024年11月末時点
●公益財団法人日本補助犬協会と連携し13頭の聴導犬と1頭の介助犬を育成しユーザーへ提供
●動物病院URL(https://pfirst-ah.jp/)
●ニュースレターアーカイブページ(https://www.pfirst.jp/newsletter.html)
<本掲載関連記事>
・vol.1 ペットの命を守るための取り組み~売れ残ったペットはどうなるのか
・vol.3 ペッツファースト初の医療センター「ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター」を開院
・vol.4 「ペッツファースト動物病院 福岡大野城医院」開院~なぜ動物病院を拡大するのか~
・vol.5 第1回譲渡会を開催~なぜペットケア&アダプションセンター日光を開業したのか~
・vol.6 私たち動物病院グループの高度医療への取り組み
・vol.7 日本獣医生命科学大学との猫の難病FIPの共同研究の取り組み~不治の病を治る病気へ~
・vol.8 ペットの遺伝子病対策の取り組み~重篤な遺伝子病で苦しむペットを生み出さないために~
・vol.9 2023年マンスリーペットレポ―ト総括~売れ残りを一頭も出さない、病気や死亡事故根絶のための取り組み~
・vol.10ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方~生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ~
・vol.11ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策~「生後60日齢以上への取引基準引き上げ」に関する進捗報告~
・vol12 すべてのペットが幸せな生涯を送るための取り組み~いわゆる衝動買いや飼い主を失うペットをゼロにするために~
・vol.14 ペッツファースト動物病院「FIP予防検診」開始のお知らせ~不治の病から治る病気へ、そして予
防できる病気を目指す~
●マンスリーペットレポート (https://www.pfirst.jp/protected_monthlyreport.html)
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報部
電話番号 03-6417-3503/E-mail pr@pfirst.jp
担当者 粕谷・西河・小野
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