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マリ:相次ぐ武力紛争でMSFは緊急対応を実施、一般市民の安全の尊重を要求

PR TIMES / 2013年1月15日 18時20分

マリの中部などで激しい戦闘や空爆が相次いで発生している事態を受けて、マリ国内で活動を行う国境なき医師団(MSF)はマリでの紛争に関わる全ての当事者に対して、一般市民の身の安全や医療施設の安全を尊重するよう訴える。


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戦闘激化する中部地域

過去数日間でマリ中部の都市コナで激しい戦闘が発生したほか、同じく中部のレレやドゥエンザ、北部のガオでも空爆が行われた。MSFは、1月10日夜から11日未明にかけて、コナで多くの死者と負傷者が発生しているとする複数の連絡を受けている。また、ドゥエンザでは、1月13日朝にも空爆が再開した。MSFの医療チームは現在、ドゥエンザの病院で医療ケアの提供を行っている。

MSFのマリにおける緊急対応コーディネーター、ローザ・クレスターニは「空爆や戦闘のため、ドゥエンザでは人通りがありません。患者は病院までやってくることが出来ずにいます。私たちは、戦闘区域の付近にいる人びとの安否を懸念しています」と話す。

MSFは中部のモプティにある複数の医療施設に提供するため、医療物資や医薬品などを搭載したトラック2台を既にモプティへと運んでいる。モプティでは多くの住民が戦闘のため別の場所に避難しており、ほとんど無人となった場所もある。MSFは医療ケアを提供するための移動診療活動を開始すべく、全力を挙げて避難した人びとの居場所を捜索している。

周辺国や北部地域でも緊急対応

モーリタニアとの国境に近い中部のレレでは、空爆の発生後に数百人が国境を越えてモーリタニアへと避難している。この状況を受けて、モーリタニア国内で活動を行うMSFのチームは緊急対応を開始し、避難民が到着している地域で援助活動を実施している。MSFのモーリタニアにおける活動責任者、カール・ナウェジは次のように話す。「モーリタニアのファサラ避難民キャンプでは、既に200人のマリ難民が車あるいはトラックで到着しています。新たに到着した難民の話では、移動するための車両を見つけられない人や、国境に向けて徒歩で避難しているさらに多くの難民がいることが分かっています。」

モプティとドゥエンザ周辺地域での医療活動にくわえて、MSFのチームは北部のトンブクトゥおよびガオの周辺地域においても援助活動を行っている。トンブクトゥでは、MSFは戦闘による負傷者十数人が搬送された病院での医療活動を行っている。別のMSFのチームは、トンブクトゥ周辺地域の診療所9ヵ所での活動を行っている。

1月12日から13日にかけて、ガオ州のガオやアンソンゴでも空爆が発生した。MSFはアンソンゴの病院において救急および一次医療の援助を行うと同時に、ガオ郊外などにある診療所2ヵ所の援助や、この地域における移動診療活動を行っている。

さらに、MSFは医療物資や医薬品の供給を行うと同時に、戦闘区域に近い地域での医療・外科治療の態勢の増強を図っている。


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この数ヵ月間、MSFはマリのガオ、トンブクトゥ、ドゥエンザで外科治療を含む医療および栄養失調の治療を行っている。また、マリ南部のクティアラ周辺地域で栄養失調の治療プログラムを行っている。さらに、モーリタニア、ニジェールおよびブルキナファソの周辺国において、マリ難民に向けた援助活動も行っている。

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