【朝日小学生新聞】愛読者のお母さんに聞く「子どもを読書好きにするコツ」
PR TIMES / 2017年10月27日 14時1分
読み聞かせ、興味を見極める、好きな本を好きなだけ…ママの工夫がたくさん!
株式会社朝日学生新聞社(東京都中央区、代表取締役社長・脇阪嘉明)は、「朝日小学生新聞」で「子ども書評委員」として活躍する読書好きな小学生のお母さん23人と、「朝日おかあさん新聞」で取材などに協力していただく「朝ママ読者リポーター」32人に、子どもを読書好きにする工夫やおすすめの本についてアンケートしました。2017年9月にアンケートを実施、計25人のお母さんから回答をいただきました。
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朝日小学生新聞は、小学生向けの日刊紙で、8ページ、月ぎめ税込1769円。
朝日おかあさん新聞は、朝日小学生新聞で毎月20日に折り込まれる無料の新聞です。
【子どもを読書好きにした工夫】
○読み聞かせや図書館通いで本の「シャワー」を浴びせる
○おもちゃを別の階に移してリビングは本だけにしたら、みごと読書一色の生活に
○良さそうな本を子どもに「プレゼン」して売り込む
○興味あるテーマの本をタイミング良く渡したり、さりげなくリビングに置いたり
○親の好き嫌いを押し付けない。本人の好きな本を読ませる
○親が本を読む姿を見せ、本について親子でトーク
○本だけは自由に買い与えた
○季節や行事ごとに本棚を入れ替え。キャンプに行く前にはアウトドアの本などを
○本人の好きな本なら、学年のレベルを下げてもOK
【お母さんおすすめの本】
○子どもと読みたい本
読み継がれてきた名作『くまの子ウーフ』、映画の原作『君の名は。』、『魔女の宅急便』の作者・角野栄子さんの『なぞなぞあそびうた』など。
○子育てママの味方になる本
渡辺和子さんの『面倒だから、しよう』、西原理恵子さんの『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』、「インガルス一家の物語」シリーズなど。
お母さんたちの詳細なコメントは以下に紹介のとおりです。
PDF版のプレスリリースはこちらです
https://prtimes.jp/a/?f=c-21716-2017102711-937756a9f87ea3b0e457ed69d87e075c.pdf
【子どもを読書好きにした工夫】
読み聞かせや図書館通いで本の「シャワー」を浴びせる
◆幼稚園の年中ごろまで主人が毎晩、本2冊を読み聞かせました。少し早くベッドに入る習慣をつけ、お話を作ったりもしました。本屋さんに行くと2~3冊、興味のある本を買ってあげています。読み物、占いや宇宙、歴史など、いろいろです。(小2女子の母)
◆寝る前の読み聞かせが大好きな子でした。何かわからないことがあれば、図書館で一緒に調べる。お散歩のときには図鑑を持って行ったり、絵本や紙芝居を作ったりもしました。(小5、小3、年少の母)
◆上の子には絵本をよく読んでやりました。読書が好きすぎて、ほかに手がまわらず、少々困っています。図書館が近いので、隔週で借りています。(小3、小1、2歳の母)
◆小さいころは寝る前に読み聞かせをしました。外出の際も絵本を持ち歩きました。姉妹で読み聞かせし合ったり、私に読んでくれたりすることも。今は、私が学校で読み聞かせをしているので、一緒に図書館や本屋などに行っています。(小6、小3女子の母)
◆図書館が近かったので、娘がベビーカーのころから図書館通いが日課でした。借りられる限度の20冊を毎日借りて、読み聞かせました。娘は勉強の隙間時間まで利用して、読書を楽しんでいます。常に本が身近にあったのがよかったと思います。(小5女子の母)
おもちゃを別の階に移してリビングを本オンリーに
◆1歳から本は身近に置きました。出かける時も赤ちゃん用の小さな本を持って、めくりすぎてボロボロになったのが何冊も。リビングにおもちゃと本がありましたが、小学生になって、おもちゃを全部別の階に移したら、みごとに本一色の生活に変わりました。子どもは将来、大きな書店か図書館の隣に住みたいと言っています。(小5男子の母)
良さそうな本を子どもに「プレゼン」して売り込む
◆本をリビングなどに置いて娘の気を引いています。朝日小学生新聞の本の紹介コーナー「ドキドキ書店へようこそ」やネット書店の書評なども参考にします。子どもに「どんな本?」と聞かれたら、スーパーの試食販売のように、本をうまくプレゼンして売り込んでいます。プレゼンに成功したら、「少し難しいけど読める?」と子どものチャレンジ精神をくすぐり、読めたらほめる。この繰り返しで本好きの子に。(小4、小2女子の母)
興味あるテーマの本をタイミング良く、さりげなくリビングに
◆アニメの「妖怪ウォッチ」が好きだったので、妖怪が出てくるような本を図書館で借りました。興味があるものに関する本を読むうちに、好きな作家ができて、その作家のシリーズを読破、そのうちに読書が好きになっていきました。読書ノートをつけているのが、新たな本を探す助けになっています。(小5男子の母)
◆読書好きになってほしくて、図書館や書店へ頻繁に行ったり、面白そうな本をそばに置いておいたり。娘の読書の場所は主に通学の電車ですが、最近ではトイレやベッドの中など、どこでも読んで困っています。(小6女子の母)
◆月に1回、図書館で子どもたちが一番興味のある内容の本を選びます。歴史ものや故事成語など、字で読むと難しかったり、興味が薄れたりしそうなものは、漫画や絵が多いものを選び、興味が出てから小説や字で読ませるようにしています。(小6、小3男子の母)
◆リビングに本棚を置いて、絵本を目につくところに置きました。子どもが興味を持っていることに関する本を図書館で借りて、さりげなくリビングに置いておきました。(小4、小2、年長男子の母)
親の好き嫌いを押し付けない 本人の好きな本を読ませる
◆子どもたちになぜ読書が好きになったのか聞いたら、「やっぱりママが毎日絵本を読んでくれたからかなあ」とのこと。私の個人的な好き嫌いに偏らないように、絵本の配本会社から毎月送られてくる1冊と、本屋で子ども自身が選ぶ1冊、というように、自分の好きなものと他人が選んでくれたもの2冊を与えました。(中3男子、小6女子、小4男子の母)
◆文学的な本をたくさん読んでほしいのですが、化学や将棋の本、図鑑などに興味があるようで、本人の好きな本を読ませています。(小3男子の母)
◆私は子どもをあやす手遊びなどが得意ではなかったので、コミュニケーションに絵本を使いました。娘は今、選ぶのはライトノベルのようなものがほとんど。親としては読み継がれてきた昔ばなしや古典的な名作も読んでほしいのですが、今はそういう時期だと考えて、好きなものを好きなだけ読ませています。(小3女子の母)
親が本を読む姿を見せ、本について親子でトーク
◆娘はベッドで読むのがやめられず、視力が落ちましたが、それを補って余りあるギフトを読書からもらっています。私が本を読む姿を子どもは幼いときから見ていました。息子は野球ざんまいで、小学生時代はまったく本を読みませんでしたが、今は漫画と歴史の本だけ読みます。(中1男子、小4女子の母)
◆映画「君の名は。」の原作本を家族で読み、その後映画を見て感想を話し合いました。家族で一冊の本を読むと、会話が弾むのでおすすめです。(小3女子の母)
◆読書好きの友だちにすすめられた本を読んだら楽しかったようで、自分から図書館に行きたいということが増えました。娘にすすめられた本はなるべく読むようにして、内容を一緒に話しています。(小6女子の母)
本だけは自由に買い与えた
◆娘が小さいころから、本だけは自由に買い与えていました。好きな本だけに偏らないように、おすすめの本を娘の本棚に置いたり、学校の読書の時間に読む本をすすめたりしています。読んだことのない本でも、学校の読書の時間に導入部分を読むことで夢中になることも多く、読書の幅が広がりました。(小5女子の母)
季節や行事ごとに本棚を入れ替え
◆幼児のころから隔週で図書館へ通い、40冊程度借りています。子どもがどんな本を選んでも口出ししないようにしています。借りた本で寝る前の読み聞かせもします。続きが気になって自分で読むようになったら、こちらの作戦どおり。キャンプに行くときはアウトドアの本や冒険図鑑や川の生き物の話など、体験と本をリンクさせています。本棚の本も季節、行事、学習体験などに合わせて定期的に入れ替えています。(小5女子、小3男子の母)
本人の好きな本なら、学年のレベルを下げてもOK
◆上の子は大の読書好きなのに、下の子は大の読書ギライ。ところが2年生のとき、幼稚園児が読める幼年童話にはまり、全シリーズを図書館で借り、読書好きになりました。レベルを下げて読みたい本を自由に読ませたのが、読書好きになるスタートでした。野球好きの彼が今はまっているのは、大人版の野球自伝。読めない漢字に振り仮名を振るように頼まれて実行、今夏読了。彼の気持ちに寄り添ってよかった。(中1女子、小3男子の母)
【お母さんおすすめの本】順不同
■子どもと読みたい本
『くまの子ウーフ』(神沢利子/著、ポプラ社)、『君の名は。』(新海誠/著、角川文庫)
『ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ』(小嶋光信/著、角川つばさ文庫)
この3冊は子どもたちが注文したものです。彼らが読み終えた本を私も読むときが、私の気分転換タイム。子どもが今どんなことに興味を持っているかがわかります。思春期の娘とも本を通じてコミュニケーションが取れます。(小5、小3、年少の母)
『ノラネコぐんだん』絵本シリーズ(工藤ノリコ/著、白泉社)
ずうずうしくもかわいらしいネコに笑って、心が癒やされます。おいしそうな食べ物がいっぱい出てくるのもいいんです。(小5男子の母)
『なぞなぞあそびうた』(角野栄子/著、のら書店)
子どもと問題を出し合って親子で楽しめる本。なぞなぞが詩になっていて、ほんわかやわらかい絵に大人も子どもも癒やされます。(小4、小2、年長男子の母)
年齢別のおすすめの本を図書館で調べ、借りています。朝日小学生新聞の書評委員の紹介する本は興味を持つことが多いです。(小4、小2の母)
■子育てママの味方になる本
『翻訳できない世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース/著、創元社)
素敵なイラストと翻訳できない原語で味わいたい事象や感情を詰め込んだ、すてきな絵本です。読んだり眺めたりしているだけでホッとして、つい昼寝してしまいます。(中1男子、小4女子の母)
『ちいさなあなたへ』(アリスン・マギー/著、ピーター・レイノルズ/絵、主婦の友社)
娘を持つお母さんにおすすめ。娘の成長への希望と愛情を再確認できます。(中1男子、小4女子の母)
『面倒だから、しよう』(渡辺和子/著、幻冬舎)
職場で人間関係に悩んだとき、古本屋で出会いました。一つのテーマが短く、通勤時間でも読みやすい。読み終えたときに謙虚さと感謝の大切さに改めて気づかされました。(小3女子の母)
『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(西原理恵子/著、KADOKAWA)
思春期の難しい子育て、自分だけではないんだと励まされます。一歩引いた目でユーモアを持って子どもを観察することも大切だと気付きました。(小6女子の母)
『トリペと』(コンドウアキ/著、主婦と生活社)
子育ての日常の共有と孤独感の解消。ほっこりする読書は気分転換になるので、物語に没頭できるものをよく読みます。(小5女子の母)
『ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと』(鎌田洋/著、SBクリエイティブ)
ディズニーの教えは心が温かくなります。どんなポリシーで接客しているか、働いている人を大切にしていることが伝わってきます。(中1男子、小5女子の母)
『ニューヨークのとけない魔法』(岡田光世/著、文春文庫)
イライラした時などに心が落ち着きます。私は枕元にこのシリーズを置いて、寝る前によく読みます。短編なので、時間のない方にはおすすめ。(小5男子、小5女子の母)
「インガルス一家の物語」シリーズ(ローラ・インガルス・ワイルダー/著、福音館書店など)
アメリカ開拓時代、大自然の中でたくましく生きる家族の話。不便な、物のない中で、工夫し、努力することで豊かな暮らしを築くところが面白く、私も頑張ろうという気になります。大人になってから読むと、子どものころに読んだときとは違う感動がありました。(小6女子の母)
上橋菜穂子/著「精霊の守り人」シリーズ(偕成社)、「獣の奏者」シリーズ(講談社)
読書をすることで現実逃避(気分転換)するなら、ファンタジー小説がおすすめです。児童文学作品なのですが、あなどるなかれ。子どもだけに読ませるのはもったいない! お母さんこそ読んで、ぜひストレス発散していただきたい小説です。(小4、小2女子の母)
自分が好きな本を読むのが一番リラックスして気分転換できるのでは? 忙しいママは好きな本を読む時間がないですよね。朝20分早く起きて好きな本を読むというのはどうでしょう。自分のために入れたコーヒーを飲みながら。リラックスできます。(小5女子の母)
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