自動運転マルチモーダルデータセット「CoVLA-Dataset」全データを公開
PR TIMES / 2024年12月23日 13時45分
「Terra」のモデル・ソースコードおよび世界モデル評価ベンチマーク「ACT-Bench」も同時公開
Turing株式会社(東京都品川区、代表取締役:山本 一成、以下「チューリング」)は、600万フレームにおよぶ世界最大規模の自動運転マルチモーダルデータセット「CoVLA-Dataset」の全データをオープンデータとして公開しました。また、同データセットを活用し、指定された未来軌跡への追随性を強化した生成世界モデル「Terra」のモデルファイルおよびソースコードも公開しました。さらに、世界モデルが与えられた行動指示にどれほど正確に追従できるか定量的に評価可能なベンチマーク「ACT-Bench」を発表しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/98132/59/98132-59-eb9774dc44e0c81cfd3218e51b4c9028-1200x675.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
複雑かつ予期しない状況下においても適切に対応可能なシステムを構築する必要がある完全自動運転では、画像(視覚)やテキスト(言語)など複数種類のデータを用いて高度な判断を行うことができるマルチモーダル大規模言語モデル (以下、MLLMs)が重要な技術となります。しかし、同領域においてはAI学習用にアノテーションされた大規模なデータセットが不足していることがボトルネックとなり、E2E自動運転システムの経路計画における応用研究がほとんど見られないのが現状です。
公開の背景
チューリングはこのたび、上記課題を解決するため、600万フレームにおよぶ世界最大規模の自動運転マルチモーダルデータセット「CoVLA-Dataset」の全データをオープンデータとして公開しました。また、同データセットを活用し、指定された未来軌跡への追随性を強化した生成世界モデル「Terra」をベースとした世界初のベンチマーク「ACT-Bench」を発表しました。これにより、研究者・開発者は同データセットを活用した自動運転技術の開発が可能になるとともに、世界モデルにおける行動指示への追随性能を示す客観的な指標を得ることができます。
なお、ACT-BenchおよびTerraは今回公開した論文「ACT-Bench: Towards Action Controllable World Models for Autonomous Driving」において詳細に解説しているほか、モデルファイル、ソースコードを公開しています。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/98132/table/59_1_33d6e470e61e646e7ef0014d7171e6fd.jpg ]
「CoVLA-Dataset」について
すべてのシーンの各フレームに自動車のセンサ情報、操作情報、シーンの言語キャプション、未来の車の軌跡を統合した世界最大規模のVLA(Vision-Language-Action)データセットです。同データセットの研究論文はコンピュータービジョンの主要な国際会議 WACV 2025において採択されています。このたび、自動運転領域における技術革新を促進するため、600万フレームにおよぶ全データを公開しています。
「Terra」について
現実世界の物理法則や物体間の相互作用など複雑な状況を理解し、リアルな運転シーンを動画として出力することが可能な生成世界モデルです。CoVLA-Datasetによる追加学習により指定された未来軌跡に応じた映像生成能力(行動指示追随性)を強化しています。このたびのモデルファイル・ソースコードの公開により、多様な企業・研究機関が行動指示への適応力を備えた世界モデル開発に取り組みやすくなることが期待されます。
「ACT-Bench」について
ACT-Benchは、世界モデルにおける行動指示への追随性能を定量的に評価可能にするベンチマークです。従来、同技術の評価においては映像のリアリティや特定タスク性能に偏ったものが中心となっており、与えた行動指示への忠実性を客観的に測る基準が不足していることが課題となっていました。本ベンチマークにより、研究者・開発者は世界モデルにおける行動追従性能を評価するための客観的な指標を得ることが可能になります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/98132/59/98132-59-4eddcb4157b1fb63acd6eb5a4d6f2317-1727x1031.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ACT-Bench 概要図
今後の展開:Tokyo30と公道走行試験
チューリングは、2025年に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト「Tokyo30」の一環として、2024年12月より自動運転モデル「TD-1」の公道走行試験を開始しました。今後もCoVLA-DatasetやTerra等、自動運転領域における技術革新を推進し、2030年までにハンドルのない完全自動運転車の開発を目指していきます。
チューリング 会社概要
会社名:Turing株式会社
所在地:東京都品川区大崎1丁目11−2 ゲートシティ大崎 イーストタワー4階
代表者:代表取締役 山本一成
設立:2021年8月
事業内容:完全自動運転技術の開発
URL:https://tur.ing/
採用情報
チューリングは、日本発の完全自動運転実現により世界を変える仲間を積極的に募集しています。ぜひ採用ページをご覧ください。また、オープンオフィスやテックトーク等のイベントも定期的に開催しています。詳しくはConnpassページをご覧ください。
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