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〈中小企業のESG経営に関する実態調査 2弾〉ESG経営へ取り組むことにプラスの影響を感じている企業は約7割 しかし実際はESG経営を営業活動に活用できていない企業が大多数

PR TIMES / 2024年12月4日 13時40分

一方でESG経営に取り組んでいる企業と取引を希望する企業は7割以上 ESG経営の積極的な情報発信と事業活動への活用がカギに



 Green(グリーン)とDigital(デジタル)を活用した中小企業の変革を目指すフォーバル GDXリサーチ研究所(本社:東京都渋谷区、所長:平良学)は、全国の中小企業経営者1,077人に「中小企業経営に関する実態調査 」を実施しました。
 
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117855/59/117855-59-26eb6e695f52c49f956051152dc2d8d7-2958x1509.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 近年、企業のESG経営への取り組みが推進されており、事業拡大や採用活動に大きな影響を与えると考えられています。
ESGとはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス/企業統治)の頭文字を取ったもので、ESG経営とはこれらに配慮した経営を意味します。企業の拡大にとって重要な指標であるESG経営は実際どのような効果をもたらしているのでしょうか。今回は、中小企業経営におけるESG経営の取り組みや効果について調査を実施しました。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/117855/table/59_1_2527ff4200b09b11716e1354a61865cd.jpg ]

本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【フォーバル GDXリサーチ研究所調べ】とご明記ください。
【アンケート概要】
・調査主体   :フォーバル GDXリサーチ研究所
・調査期間   :2024年9月9日~2024年10月11日
・調査対象者  :全国の中小企業経営者
・調査方法   :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
・有効回答数  :1,077人
(注)本リリースでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。

1.ESG経営へ取り組むことによるプラスの影響(ビジネスチャンスの創出など)を感じている企業は約7割
しかし、多くの企業はSG経営による変化を感じられず
プラスの影響を期待するものの実際にESG経営の効果を得られている企業は少ないことが明らかに

Q1.調査においてESG経営に「取り組んでいる」と回答した方に伺います。
ESG経営へ取り組むことによるプラスの影響(ビジネスチャンスの創出など)を感じていますか。(N=117)
ESG経営へ取り組むことによるプラスの影響(ビジネスチャンスの創出など)を「とても感じている」という回答は16.2%、「やや感じている」と回答は53.0%とプラスの影響を感じている企業は全体の約7割ということが分かりました。
また「あまり感じていない」(23.9%)、「全く感じていない」(6.8%)と全体の約3割がESG経営によるプラスの影響を感じていないことも分かり、ESG経営の取り組みに対してメリットを感じていない企業も少なくないことが分かりました。

Q2.業績における貴社でのESG経営に取り組みに対する効果をそれぞれ教えてください。(N=117)
業績における貴社でのESG経営に取り組みに対する効果について「とてもプラスの変化があった」との回答は5.1%、「ややプラスの影響があった」との回答は34.2%という結果でした。最も多かったのは「特に変化はなかった」との回答の59.8%でであり、「ややマイナスの変化があった」「とてもマイナスの変化があったと回答したのが合わせてが0.9%でした。ESG経営を取り組んでいるにもかかわらず、業績に変化がないことに疑問を持つ企業も少なくないでしょう。

Q3.採用活動における貴社でのESG経営に取り組みに対する効果をそれぞれ教えてください。(N=117)
採用における貴社でのESG経営に取り組みに対する効果について「とてもプラスの変化があった」との回答は4.3%、「ややプラスの影響があった」との回答は24.8%という結果でした。最も多かったのは前問と同じく「特に変化はなかった」が70.9%であり、「ややマイナスの変化があった」「とてもマイナスの変化があった」と回答したのが合わせてが0%でした。
ESG経営を取り組む上で正しく情報発信できていないことが「変化を感じられない」理由だと考えられます。

Q4.周囲からの評判について貴社でのESG経営に取り組みに対する効果をそれぞれ教えてください。(N=117)
周囲からの評判における貴社でのESG経営に取り組みに対する効果について「とてもプラスの変化があった」との回答は10.3%、「ややプラスの影響があった」との回答は30.8%という結果でした。最も多かったのは前問と同じく「特に変化はなかった」が59.0%であり、「ややマイナスの変化があった」「とてもマイナスの変化があった」と回答したのが合わせてが0%でした。「プラスの変化があった」と回答したのは合わせて40.4%とESG経営に取り組むことによる周囲からの評判は比較的高いことが分かります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117855/59/117855-59-4b7129c8be33d332a632625135602483-3591x2562.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


2.ESG経営に取り組んでいるにも関わらず営業活動に活用できていない企業は7割
一方で多くの企業はESG経営に取り組む企業と取引をしたいと考えているとの結果
積極的なESG経営の事業活動への活用がカギに
Q5.貴社ではESG経営への取り組みを営業活動に活用できていますか。(N=117)
次にESG経営への取り組みを営業活動に活用できているかどうかについての質問です。「とても活用できている」(5.1%)「やや活用できている」(25.6%)と回答しました。「あまり活用できていない」との回答は50.4%となる結果でした。「まったく活用できていない」との回答は18.8%と営業活動に活動できていない企業が約7割と非常に多い結果でした。

Q6. 調査で「ESG経営」を知っており、「他の人に説明できるor知っているが説明できるほどではない」と回答した人に伺います。
ESG経営に取り組んでいない企業と比較をして、ESG経営に取り組んでいる企業と取引をしたいと思いますか。(N=368)
「ESG経営に取り組んでいない企業と比較をして、ESG経営に取り組んでいる企業と取引をしたいかどうか」という調査についてです。結果として「とてもそう思う」(13.6%)、「ややそう思う」(57.1%)と回答しました。また他の回答では「あまりそう思わない」(24.2%)、「全くそう思わない」(5.2%)という結果でした。全体の7割以上の企業がESG経営に取り組む企業と取引をしたいと考えていることが分かりました。この結果から、企業は自社のESG経営への取り組みを積極的に事業活動に活用していくべきだと考えられます。

Q7. ESG経営に考慮した商材やサービス(環境配慮の商品など)がある場合、価格と比較をしてどちらを優先しますか。(N=368)
「ESG経営に考慮した商材やサービス(環境配慮の商品など)がある場合、価格と比較をしてどちらを優先しますか」という調査についてです。「多少予算を上回っていてもESG経営に考慮した商材・サービスの方を選択する」との回答は7.6%、「同等の金額であればESG経営に考慮した商材・サービスの方を選択する」との回答は71.5%でした。「価格が安い商材・サービスの方を選択する」という回答は17.9%となり、その他の回答は3.0%となりました。
金額が同じであれば、ESG経営に考慮した商材・サービスを選択する企業が多く、ESG経営の取り組みは商材・サービスを選ぶ重要な指標だということが分かりました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117855/59/117855-59-643083774fb95ab3b13a5ef58ad67c99-3900x967.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


今回はESG経営の取り組みの効果について調査しました。結果としてESG経営へ取り組むことによるプラスの影響(ビジネスチャンスの創出など)を感じている企業は多いものの、実際の営業活動に活用できている企業は少ないことがわかりました。また業績や採用面においてESG経営の取り組みが効果を感じられないと回答する企業が多い結果となりました。
変化はなかったと感じるものはESG経営の取り組みを正しく情報発信できていないことが要因と考えられます。

一方で多くの企業はESG経営に取り組む企業と取引をしたいと考えており、ESG経営の取り組みは企業にとってプラスの影響をもたらすキッカケになります。ESG経営に取り組むだけでなく、積極的に事業活動に活用することや情報発信していくことが重要だと考えられます。

【有識者のコメント】中小企業におけるESG経営の取り組みについて
フォーバル GDXリサーチ研究所所長
平良 学(たいら・まなぶ)

■経歴
1992年、株式会社フォーバルに入社。九州支店での赤字経営の立て直し、コンサルティング事業の新規立ち上げ、全体統括を経て、2022年に新たに発足した中立の独立機関「フォーバル GDXリサーチ研究所」の初代所長に就任。中小企業経営の実態をまとめた白書「ブルーレポート」の発刊、全国の自治体と連携し、地域の中小企業経営者に向けたDX、GXの講演、中小企業経営者向けのイベントの企画などを通じて、中小企業のGDXを世に発信している。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117855/59/117855-59-0a1044ea9f38f3951648575280a061ae-437x612.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■コメント
中小企業を対象にESG経営に関する調査を実施した結果、ESG経営への積極的な取り組みが新たなビジネスチャンスを生み出す可能性が高いと分かりました。さらに、ESG経営を実践することでプラスの影響を実感している企業が多いことも明らかになりました。調査では、全体の7割以上の企業が「ESG経営に取り組む企業との取引を希望する」と回答しており、取引先選定においてESGへの取り組みが重要視されていると考えられます。

企業がESG経営の取り組みを進めるだけでなく、その成果や活動内容を積極的に外部へ発信し、事業活動に活用することが重要です。これにより、社会的信頼を高めるとともに、新規取引の機会を拡大し、競争力の向上にもつながります。持続可能な未来を目指す中小企業にとって、ESG経営は単なる理念ではなく、ビジネスチャンスを生み出すカギであるといえます。

■フォーバル GDXリサーチ研究所とは
 日本に存在する法人の99%以上を占める中小企業。この中小企業1社1社が成長することこそが日本の活力につながります。中小企業が成長するための原動力の1つにGreen(グリーン)とDigital(デジタル)を活用し企業そのものを変革するGDX(Green Digital transformation)があります。

 フォーバル GDXリサーチ研究所は、中小企業のGDXに関する実態を調査し、各種レポートや論文、報告書などをまとめ、世に発信するための研究機関です。「中小企業のGDXにおける現状や実態を調査し、世に発信する」をミッションに「中小企業のGDXにおいてなくてはならない存在」を目指し活動していきます。

HP:https://gdx-research.com/


[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117855/59/117855-59-b9b672561c3c6193086bf829e24c78d1-224x134.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



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