フリースケールとCogniVue、大衆車向けスマート・カメラの開発に向けて パートナーシップを締結
PR TIMES / 2012年9月14日 14時24分
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、自動車安全システムの向上を目的としてCogniVue社の画像認識処理(ICP: Image Cognition Processing:)の知的財産(IP)に関するライセンス契約を結びました。この技術は、先進ドライバ・アシスタンス・システム(ADAS)向けの新規プロセッサに導入される予定です。フリースケールは自動車市場で、この技術における唯一のプロバイダとなります。
フリースケールは、画像認識処理を車載カメラにて実現する新しいプロセッサの供給を今年中に開始する予定です。CogniVueのAPEX IPを利用すれば、車載カメラを通して周囲の状況を把握して、物体の有無を判断したり、その物体を特定したりすることが可能になります。
フリースケールのオートモーティブ・マイクロコントローラ製品担当副社長であるレイ・コーニンは、次のように述べています。「先進ドライバ・アシスタンス・システムは高性能化の一途をたどっていますが、このシステムを採用しているのは高級車が多く、台数としてはずっと多い大衆車への導入の要求が高まっています。現在の衝突回避システムで一般的に利用されるのは、デジタル・シグナル・プロセッサやフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイです。フリースケールは、CogniVueの画像認識処理IPをプロセッサに統合するという新たなアプローチにより、超並列処理を超低消費電力で小型パッケージにて実現します。」
CogniVueのAPEX画像認識IP
CogniVueは、インテリジェント・イメージング向けのフル・プログラマブルな並列処理IPを提供しています。スマート・カメラを通して映像と画像の取り込み、分析、および描画を処理するその製品は、車載視覚システムやスマート・ビデオ・モニタの市場で利用されています。CogniVueのAPEX技術では、画像と映像の情報を取り込むだけではなく、1つの光景からアプリケーションに必要な情報を抽出し、その画像データを解釈して、抽出したデータに基づいて判定を行ったり処理を実行したりすることが可能です。スマート・カメラは、パターンの認識、検出、分類のアルゴリズムにより自動車の周囲の物体や人を検出し、その距離を計測して、衝突の危険があることをドライバに警告することができます。
CogniVueのCEOであるSimon Morris氏は、次のように述べています。「他では実現し得ない、このCogniVueの比類のない画像技術とフリースケールの車載半導体の専門技術の融合により、車載メーカー各社は費用対効果に優れた車載カメラをより迅速に市場に投入することができるでしょう。APEX IPがフリースケールにより選択された理由は、コスト/性能/サイズの優位性です。今日のどのソリューションよりも小さいダイ・サイズ、少ない消費電力で、より多くの機能を実行することができます。」
フリースケールの車載エレクトロニクス向けソリューションの詳細については、www.freescale.com/automotiveのWebサイトをご覧ください。
車載カメラの技術
自動車の安全システムに組み込まれたフロント・カメラおよびリア・カメラは、衝突の回避に力を発揮しています。先進ドライバ・アシスタンス・システムの普及促進の一因を担っているのは法規制です。米国の国家道路交通安全局(NHTSA)によれば、乗用車、貨物自動車、およびスポーツ用多目的車(SUV)関連の後方不注意による事故では、米国で年間228人が死亡し、約17,000人が負傷しています。KidsandCars.orgによれば、一般道路外の子供が巻き込まれるケースを含めた自動車事故による死亡の最大の原因は、後方の不注意です。
NHTSAは、リア・カメラの段階的な普及を促して、2014年9月までに全車両への設置を義務づける方針を決定しました。フロント・カメラに関しても、特に歩行者検知機能の搭載については同様の措置がとられる予定です。ヨーロッパ新車アセスメント・プログラム(NCAP)の格付けは、歩行者検知機能を特に重視しています。
フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの活性化を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、組込みシステム業界の毎年恒例の開発者イベントです。2005年に開催を開始して以来、世界中のFTFイベントへの参加者は4万8000人を超えています。日本では、FTF Japanを東京にて2012年10月22日・23日に開催する予定です。詳細は、http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/2012/index.php?r=2PRNADDをご覧ください。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.co.jp/をご覧ください。
CogniVue社について
CogniVueは、包括的な組込み視覚処理プラットフォームと最高の平方ミリ/ミリワットあたり性能を誇るAPEXプロセッサ技術を統合した、自社初の画像認識プロセッサ(ICP)ファミリであるCV220Xの提供により、カメラのスマート化を進めています。CogniVueの視覚処理のソフトウェア、ツール、およびICPチップは、自動車用視覚システム、顔の検出と認識、ジェスチャ認識、スマート・ホームの監視、およびその他のスマート・ビデオ・モニタ・アプリケーションなど、さまざまなスマート・カメラ・アプリケーションに利用されています。CogniVueは、2005年に創立されたカナダのオタワ、ガティノーに本社を置く非上場企業です。詳細については、http://www.cognivue.comのWebサイトをご覧ください。
FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2012フリースケール・セミコンダクタ・インク
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