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ミャンマー国内で初の小児生体肝移植へ: 国際NGOが九州大学病院の小児生体肝移植チームを招へい

PR TIMES / 2019年2月20日 17時40分

認定NPO法人ジャパンハート(東京都台東区、理事長・吉岡春菜)は、2019年3月17日、ミャンマーで小児生体肝移植を実施するため、九州大学病院の小児生体肝移植チーム(小児外科、肝臓・脾臓・門脈・肝臓移植外科、麻酔科蘇生科より構成)をヤンゴンこども病院へ招へいすることとなりました。ミャンマー国内での小児生体肝移植は、初の実施です。



[画像: https://prtimes.jp/i/12298/61/resize/d12298-61-546191-0.jpg ]


■日本の小児生体肝移植チーム招へいの背景
ジャパンハートが2004年からスタートしたミャンマー・ザガイン管区にあるワッチェ慈善病院での医療活動は、治療を受けた患者さんたちのクチコミにより広がり、ミャンマー全土から様々な疾患を持った人が治療を求めて同病院へやって来るようになりました。2010年、そのような患者さんの期待に応えるべく、日本から小児外科を中心とした専門知識・技術を持った医療者を招き高度医療・技術移転を実施していく専門医療プロジェクトをスタートしました。


■ミャンマー国内で初となる小児生体肝移植
ミャンマー国内で初となる小児生体肝移植実施に向けての動きは、2016年に九州大学病院の小児生体肝移植チームがヤンゴン子ども病院で医療活動を開始した時から出ていた、現地医師の強い要望によりスタートしたものです。
これまで、現地医師に対し5回にわたる小児の肝臓・胆道系疾患の手術指導を行うと共に、ミャンマー人医師を九州大学病院に招へいしての小児肝臓移植の見学・指導を2回実施。2018年3月には、肝臓移植でしか助かる見込みのない3歳・ミャンマー人男児を日本に招へいし、九州大学病院にて父親からの生体肝臓移植を実施しました。
そして今回、ミャンマー国内での設備面および人材面の体制、九州大学病院チームの指導下による小児生体肝移植実施の体制が整ったと判断し、3月17日に胆道閉鎖症術後・食道静脈瘤合併の5歳・男児に対し、父親からの移植を実施します。


■プロジェクトの実績
ジャパンハートがミャンマーで拠点としている病院(ワッチェ慈善病院)で専門医療プロジェクトがスタートした当時は、年に2、3回程度の活動でしたが、その後はミャンマー国内の子ども専門病院や公立の総合病院へと活動場所を広げていきました。専門分野も多岐にわたり、回数も年10回を超える規模の活動へと成長してきています。
現在は、年間、各分野の専門医療者50名が、子どもたち約200名の治療にあたり、「日本の先進技術でミャンマーの子どもを救う」ことを目標に、現地医療者と共に小児心臓病や小児生体肝移植などの高度先進医療にも取り組んでいます。


■今後の展開
現在、ジャパンハートでは、小児心臓病治療および小児生体肝移植などの「高度先進医療の技術移転」に力を注いでいます。しかし、現在のミャンマーは、高度先進医療に至るまでの病気の早期発見・早期診断・手術・継続的なフォローアップ体制などが充分とはいえません。今後は、その過程を含めた医療支援を視野に入れています。人口は日本の約半分であるものの、国土面積は日本の約2倍もあるミャンマー。子どもの心臓病治療や生体肝移植などの高度先進医療が受けられるのは、国内の中心都市ヤンゴンの1箇所のみで、充分な医療体制とはいえません。私たちは、今後、ミャンマー第2の都市マンダレーへの活動の展開も考えています。


【(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート】https://www.japanheart.org

2004年、国際医療ボランティア団体として設立した、日本発祥の国際医療NGO。「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動している。海外では、ミャンマー・カンボジア・ラオスにおいて無償で子どもの診療・手術を実施。その数、年間約2万件。国内では僻地・離島への医療者派遣、小児がんの子どもとその家族の外出を医療者がサポートするSmileSmilePROJECT、アジア諸国および日本国内で大規模自然災害が発生した際に医療者を派遣する国際緊急救援を実施している。

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