ペッツファーストグループ マンスリーペットレポート2024年12月度
PR TIMES / 2025年1月30日 14時33分
“Pets always come first”を理念に掲げるペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都目⿊区、代表︓正宗 伸麻)は、傘下のペットショップ「Pʼs-first」の 2024年12月度における流通過程の重要指標をご報告いたします。
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■2024年12月度の流通過程における重要数値の結果報告
2024 年12月1日から12月31日までにペッツファーストグループが取り扱ったペット、すなわち契約ブリーダーから引き受けたペットの頭数が1,804頭、Pʼs-firstでのご契約数は1,674頭、里親譲渡数が20頭、ご解約数が6頭です。
一方、病気や疾患などが発見され、当社内メディカルセンターやペッツファースト動物病院内等で治療を施したものの、残念ながら発生した死亡事故数は9頭、店舗内等においての死亡事故数は3頭、ペットケア&アダプションセンター日光内での死亡事故数は0頭でした。全体の死亡事故数は12頭、死亡率として0.66%でした。
2024年12月末時点においてペットケア&アダプションセンター日光には53頭が生活し、主に治療を終えた、または回復期にある49頭が里親を募集中であり、3頭は治療中、1頭は終生飼養を行う予定です。
2024年12月度において、ペッツファーストグループで取り扱ったペットのうち、いわゆる売れ残りや行き先が分からないペットは一頭も存在しません。
■2024年12月度におけるペットの死亡事故と対策
2024年12月の死亡事故数は12頭(前月比-2頭)、死亡率は0.66%(前月比-0.23%)でした。なお、死亡原因の内訳は、呼吸器疾患が4頭、感染症が1頭、その他(原因不明含む)が7頭でした。*1
ペッツファーストグループは経営理念に沿い、“ペットの死亡事故ゼロ”を目指して当社獣医師を中心に「死亡事故ゼロプロジェクト」を社内で運営し、社内の病気の発生や死亡原因を獣医学に基づき分析して再発防止に向けての対策を講じています。
12月度は11月度と比較し、低血糖と消化器疾患の死亡事故を減らすことができました。特に低血糖については緊急時の対応への見直しを徹底し、暖房器具や経口補水液を適切に使用することで低血糖による死亡事故を減らすことができました。
一方で、12月度については、原因不明や急な体調の悪化による死亡事例が散見されました。ペットの緊急時の対応について改めて見直しを周知するとともに、気温が低い日も続いておりますので、温湿度管理の徹底といった環境整備も行ってまいります。
引き続き、ペットの感染症や体調不良が多い時期となりますので些細な体調不良を見逃すことのないよう、店舗や動物病院との連携をより強化してペットの死亡事故ゼロを目指してまいります。
*1:前月度のマンスリーペットレポート
■ペットの心身の健康を守るための取り組み「生後60日齢以上への取引基準引き上げ」~2024年12月度の進捗報告~
ペットの心身の健康を守ることを目的として、またペット業界の日齢偽装問題へ対する対策として、当社で取引するペットの取引日齢を、本年2 月末までに法令で定められた生後57日齢以上から 60 日齢以上へ段階的に引き上げることを 本年4月23日のニュースレターで発表しました。*2
当社取引内における生後60日齢以上の割合は、取り組み開始以前の本年3月度時点では15.9%であったのに対し、12月度は97.3%へ大きく増加し、100%に近い数字となり、特に57日齢のペットは1%以下となりました。
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集計期間:2024年12月1日~31日
今後もこの取り組みを続け、2025年2月末までには、子犬猫ともに生後60日齢以上の取引割合を100%とする予定です。
なお、取引日齢基準を当社が自主的に引き上げる理由や、健康管理とコンプライアンス徹底のための体制については、本年9月7日のニュースレターで詳細をご覧いただけます。*3
*2:2024年4月23日発行ニュースリリース
ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方~生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ~
*3:2024年9月7日発行ニュースリリース
ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策~「生後 60 日齢以上への取引基準引き上げ」に関する進捗報告 2024年6月度~
■マンスリーペットレポート内「ペットケア&アダプションセンター日光」に関する詳細紹介
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当社は「ペット最優先」を掲げ、関わったすべてのペットに責任を持って健康管理を行い、最後の一頭まで家族に迎えられ、そして、幸せ生涯にわたって幸せに暮らすことができるようあらゆる手を尽くします。その中核として存在しているのが「ペットケア&アダプションセンター日光」です。当施設では里親探し活動を始めとして、老犬・老猫ホームや長期預かりの可能なペットホテル、天然芝の広大なドッグランを運営しています。
敷地面積33,000坪(東京ドーム2個分)という広大な自然に囲まれて、遊歩道や広場をのびのび散歩したり、安全に配慮したゆとりある施設で療養することができます。
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1. 里親探し活動
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すべての犬と猫が健康かつ幸せに生涯を全うできる社会を作ることを当社の使命と考え、2013年より里親探し活動を開始しました。当施設で行う里親探し活動においては、様々な経緯をもったペットが必要に応じて獣医師による治療を受けつつ、新しい家族との出会いを待っています。そのため、その子に合わせた食事管理や運動方法が必要となってきます。当施設のスタッフは一頭一頭に対し、きめ細やかな管理を行うとともに、その命に対して責任を持ち、獣医師とも連携の上、小さな変化も見逃さず対応するように心がけています。また、施設内には獣医師が適切な治療を行える診察室も完備しています。
健康管理のみならず、生活する環境にもこだわり 、ペットたちが快適に過ごせるように心がけています。自然溢れる施設内で散歩をしたり、広い室内広場で遊べる時間も設け、ペットたちはのびのびと生活しています。施設の隅々まで清潔に保ち、ケガや病気なく安全に過ごし、ストレスない生活が送れるよう努めています。
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2013年よりこういった里親探し活動を開始し、開始から累計で1,000頭以上が里親へお迎えいただいております。
【里親探しするペットについて】
当社が運営するペットショップ「P’s-first」では、販売前の獣医師による検査で健康管理に細心の注意を払っておりますが、ペットによってはお迎え前に何らかの疾患が見つかり、定期的な検査や投薬が必要なケースもあります。
その場合、当社獣医師による治療の後、十分なケアと経過観察期間を経て、一定の回復を確認してから必要なケアをご理解いただける里親を探しています。当施設は長期療養にも対応できるリハビリ施設として、愛情を込めてペットケアを行い、新たなご家族様との出会いの場も提供しています。万が一、何らかの原因で里親様が見つからない場合でも、当施設内で必ず責任を守って終生飼養しています。
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また、当社全体としても、こういったペットの特徴やそのペットが有する疾患についてご理解いただき、終生飼養をお約束いただける里親の負担を少しでも軽減するために「里親向け医療サービス」の提供も実施しています。定期的な検査や投薬を必要とし、特別なケアを必要とするペットについては里親となるペットにはかかりつけ医として、当グループの運営する「ペッツファースト動物病院」での治療費の30%を3年間負担させていただいています。
さらに、保護犬猫に対する里親探し活動として、動物愛護センターや保健所等で当社にて保護したペットに限定し、社内検疫期間を設け、獣医師による健康診断や性格の見極めを慎重に行った後に、「P’s-first」や当施設で里親を探しています。これも、すべてのペットの命に責任をもつ当社の重要な取り組みの一つでもあります。
当社ではいかなる場合でも終生飼養を条件としてペットを販売していますが、ペットの永い生涯の中で飼い主が亡くなる、大病を患ってしまう、大きな環境の変化等やむを得ない理由により手放さざるを得なくなってしまったペットたちも受け入れ、里親探しを実施しています。新しいご家族が見つかるまでの期間、当施設およびペッツファースト動物病院にて適切な医療ケアを実施の上、責任をもってペットのお世話をさせていただきます。
譲渡にあたっては安易な取引、再放棄を防止するために当社の定める条件に基づいて審査を行い、条件を満たした方のみに譲渡をしています。ペットのお引渡し前には必ずペットの終生飼養や飼育環境等の動物愛護管理法に定められた内容を遵守に対する同意確認をしております。なお、ご同意頂けない方へのお引渡しは控えさせていただいています。
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このように日頃から里親探し活動を実施している施設ではありますが、実際に対面で沢山のペットたちの様子を見ていただき、獣医師やケアスタッフから直接ご説明をすることで、病状や性格などをご理解の上、愛情を注いでくださる方との出会いの機会を増やしたいという想いから定期的な譲渡会も開催しております。次回の開催については、当社公式サイトおよびペットケア&アダプションセンター日光のインスタグラムにてご案内します。
すべてのペットとその家族が健康で幸せな一生涯を送ることができるようこれからも里親探し活動を継続してまいります。
※現在、里親を募集しているペットはこちらとなります。(2025年1月30日時点)その他、譲渡に関するお問い合わせはこちらからお願いします。
2. 老犬・老猫ホーム
飼い主様が高齢または体調不良となり、継続的な飼育が難しい方、ペットの介護が必要となったがその対応が難しい方、その他、やむを得ない様々な事情で飼育継続できなくなった飼い主様に代わって、当施設の専門スタッフがペットの終生に渡り寄り添い、お世話をするサービスです。ペットに合わせた生活環境を整えることはもちろん、当社獣医師や提携動物病院の獣医師による定期的な健康診断や各種検査も行っております。
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3. ペットホテル
慣れない環境でのストレスをなるべく軽減するため、また、ケガの心配が極力ないよう完全個室にて過ごしてもらいます。ペットホテルを利用する際は、安全かつ広い敷地内を散歩してリフレッシュしてもらい、悪天候の日でも身体を動かせるよう、室内広場を用意しております。飼い主様の出張、旅行、帰省や帰国、一時的な入院などによるペットホテルの長期利用のご相談も承っております。
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4. ドッグラン
当施設のドッグランは日本最大級の敷地を誇り、芝生エリア、森林エリア、山地エリア、それぞれ特徴ある3つのドッグランを楽しむことができます。広々とした青空や木々に囲まれて、ワンちゃんが思いっきり走り回ったり、飼い主様も一緒に身体を動かすことができます。近隣の方のみならず、ワンちゃんとの旅行などお出かけの際にも楽しんでいただける設備となっております。
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これからもペットケア&アダプションセンター日光をはじめとするグループ内施設との連携を強化することですべてのペットが健康に、そして幸せな生涯を送ることのできるよう尽力してまいります。
■2024年12月度のペットの治療と、回復したペットの行方
死亡事故ゼロの実現には、疾病の予防だけでなく、疾病を患ってしまったペットの命を獣医療によって救うことも不可欠です。そのような場合、当グループでは、ウェルネス管理センターとペッツファースト動物病院で治療を行い、12月度には41頭のペットの健康が回復いたしました。
今回は先天性肺高血圧症という疾患からペットケア&アダプションセンター日光にて終生飼養予定であったものの、当社獣医師チームによる治療の結果、一定程度の回復が見られ、里親募集をする運びとなったペットを下記にご紹介します。
【先天性肺高血圧症/東京メディカルセンター、ペットケア&アダプションセンター日光にて治療、経過観察を実施】
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東京メディカルセンター 林田 真琴 獣医師
<診断から治療の経緯>
6ヶ月齢のときに提携の動物病院で検査をした際に、心臓に異常がみられて先天性の肺高血圧症と診断されました。その後、当社で再度検査を行い、動脈管開存症による肺高血圧症と多血症を併発したアイゼンメンジャー症候群と診断されました。外科手術による治療ができないと判断されたため、内服薬による肺高血圧症の治療と、血を抜いて血液の量をコントロールする瀉血(しゃけつ)を定期的に行い、経過を見ておりました。
3歳を過ぎた頃に日本獣医生命科学大学の鈴木亮平先生(獣医学科 獣医内科学 講師 / 担当科:循環器科)にご相談させていただき、現在は内服薬のみでコントロールを行っています。
<里親募集となるまでの経緯>
以前は瀉血などの処置が必要であったり、突然死の可能性が高かったため終生飼育としておりましたが、治療により瀉血の必要がなくなり、症状の改善もみられたので、アイちゃんにも家族を見つけるべく譲渡に踏み切りました。
ただ、やはり心臓自体は少しずつ悪化していくことが予想されるため、寿命としては長くないことと、薬による治療が継続して必要になることをご理解いただける家族にアイちゃんを迎えていただけると幸いです。
<今後のアイちゃんについて>
アイちゃんが先天性肺高血圧症と診断された時は、生きられても2歳までと言われており、それでも諦めずに治療を続けてきて、4歳を目前に譲渡できるまでに回復したことは本当にペットケア&アダプションセンター日光と、東京メディカルセンターのスタッフの努力の賜物だと思います。
アイちゃんもスタッフに対して愛嬌を振り撒く子なので、早く家族が見つかればいいなと思う反面、いなくなったら寂しいなと思う気持ちもあります。
難しい疾患ではあるので、アイちゃんのことをご理解いただける家族に巡り合うのは簡単ではないとは思いますが、引き続きスタッフ一同全力でサポートの上、アイちゃんに素敵な出会いがあることを願っています。
[画像17: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64020/62/64020-62-bc496556450b76d83fd09ba9a4701d72-395x529.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ポメラニアンのアイちゃん。甘えん坊なかわいらしい女の子です。
当グループでは病気の予防と獣医療によってペットの命を守り、私たちが受け入れたすべてのペットの家族を見つけて幸せなペットライフを送れるよう、今後も改善を続けてまいります。同時に、情報を開示し続けることによって、あるべき健全なペットショップ運営を行います。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063東京都目黒区目黒1-24-12 オリックス目黒ビル9F
【資本金等】1億円
【代表者】代表取締役社長CEO 正宗伸麻
【従業員数】1,218 名(うち獣医師66名 愛玩動物看護師61名※業務委託含む)2024年12月末時点
●公益財団法人日本補助犬協会と連携し13頭の聴導犬と1頭の介助犬を育成しユーザーへ提供
●動物病院URL(https://pfirst-ah.jp/)
●ニュースレターアーカイブページ(https://www.pfirst.jp/newsletter.html)
<本掲載関連記事>
・vol.1 ペットの命を守るための取り組み~売れ残ったペットはどうなるのか
・vol.3 ペッツファースト初の医療センター「ペッツファースト動物病院 代官山高度医療センター」を開院
・vol.4 「ペッツファースト動物病院 福岡大野城医院」開院~なぜ動物病院を拡大するのか~
・vol.5 第1回譲渡会を開催~なぜペットケア&アダプションセンター日光を開業したのか~
・vol.6 私たち動物病院グループの高度医療への取り組み
・vol.7 日本獣医生命科学大学との猫の難病FIPの共同研究の取り組み~不治の病を治る病気へ~
・vol.8 ペットの遺伝子病対策の取り組み~重篤な遺伝子病で苦しむペットを生み出さないために~
・vol.9 2023年マンスリーペットレポ―ト総括~売れ残りを一頭も出さない、病気や死亡事故根絶のための取り組み~
・vol.10ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方~生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ~
・vol.11ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策~「生後60日齢以上への取引基準引き上げ」に関する進捗報告~
・vol.12 すべてのペットが幸せな生涯を送るための取り組み~いわゆる衝動買いや飼い主を失うペットをゼロにするために~
・vol.14 ペッツファースト動物病院「FIP予防検診」開始のお知らせ~不治の病から治る病気へ、そして予防できる病気を目指す~
・vol.15 獣医師監修 社内資格制度「ペッツファースト社会化トレーナー」の導入について~子犬・子猫の社会化のために~
●マンスリーペットレポート (https://www.pfirst.jp/protected_monthlyreport.html)
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報部
電話番号 03-6417-3503/E-mail pr@pfirst.jp
担当者 粕谷・西河・小野
[画像18: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64020/62/64020-62-0a04bd95929dbf6e4cd2a762ce39077f-1200x630.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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