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「プロジェクト未来遺産2024」に4プロジェクトの登録が決定! ~地域の‟たからもの”を100年後の子どもたちへ~

PR TIMES / 2024年12月26日 10時45分



公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(東京都渋谷区、会長:佐藤美樹)は、地域の文化・自然遺産の継承に取り組む市民の活動を登録する「プロジェクト未来遺産2024」を4プロジェクトに決定いたしました。本事業は、日本の豊かな文化や自然を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指す「未来遺産運動」として行っています。
14回目となる本年度は、全国から32件の応募があり、未来遺産委員会(委員長:西村幸夫/國學院大學 観光まちづくり学部 学部長)での最終選考を経て、以下4件が登録されることとなりました。来年1月以降に、各登録地において登録証伝達式を開催する予定です。

【プロジェクト未来遺産2024】 登録プロジェクト ※都道府県順
1. 標津遺跡群の魅力世界発信プロジェクト 
  特定非営利活動法人自然・文化遺産保存活用ネット(北海道標津郡標津町)

2. 「寺崎のはねこ踊」保存・伝承プログラム~先人の財産を未来へ~
  寺崎はねこ踊り保存会(宮城県石巻市)

3. 小鹿野歌舞伎継承プロジェクト
  小鹿野歌舞伎保存会(埼玉県秩父郡小鹿野町)

4. クモが紡ぐ!地域のきずな~日本三大くも合戦 横綱決定戦~
  富津フンチ愛好会(千葉県富津市)


2009年の開始以降、現在までの「プロジェクト未来遺産」登録数は全国41都道府県で計87件となりました。新たに登録が決定した4件を含む全87プロジェクトの詳細は、未来遺産運動のホームページでご覧いただけます。

<未来遺産運動ウェブサイト>
https://www.unesco.or.jp/activities/isan/heritage-for-the-future-project/

■「プロジェクト未来遺産2024」 登録プロジェクト紹介 ※都道府県順                          

1. 標津遺跡群の魅力世界発信プロジェクト  
 【特定非営利活動法人自然・文化遺産保存活用ネット】(北海道標津郡標津町)
標津遺跡群は、根室海峡沿岸地域に位置し、標津町ポー川史跡自然公園の「伊茶仁カリカリウス遺跡」(国指定史跡)を中心とする遺跡群。縄文時代早期からアイヌ文化期に至る一万年の生活の痕跡を伝える日本最大規模の竪穴住居群で、冷涼な気候により、約4,400を超える竪穴が埋まらずに窪みとして残る。その自然環境の保護や復元、普及啓発を進めてきた3つの町民団体をつなぐ組織として設立された自然・文化遺産保存活用ネットでは、藪に埋もれた100以上の国指定史跡の竪穴住居群を視覚的に顕在化させる活動のほか、周辺の森林保全、地元の小中学校への出講、遺跡ガイドツアーやカヌー体験プログラムの実施など、行政と連携しながら遺跡の保護と価値の普及を目指す取り組みが進められている。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/70574/62/70574-62-9ed1de7619df512941b06a7aa1545b4d-2073x1382.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





2. 「寺崎のはねこ踊」保存・伝承プログラム~先人の財産を未来へ~
 【寺崎はねこ踊り保存会】(宮城県石巻市)
旧桃生町が発祥とされる「はねこ踊り」は、「寺崎のはねこ踊」(県指定無形民俗文化財)として寺崎地区にのみ現存し、江戸時代に豊作に歓喜した人びとが神社に詣で、踊り跳ねたことが始まりとされる。寺崎地区ではさらに工夫を加え、軽快な踊りと徐々に早くなる曲調にあわせて乱舞する舞いが特徴で、田植えや稲刈りなどの所作が見られる。寺崎はねこ踊り保存会では、4年に一度開催される「寺崎八幡神社大祭典」での奉納のほか、地元小中学校や大学生、企業への指導、出張公演など後継者の育成と普及活動が進められている。また、毎年実施される「ものうふれあい祭~はねこ踊りフェスティバル in 桃生~」へ協力し、裾野を広げた伝統芸能の継承と地域振興を視野に入れた取り組みが行われている。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/70574/62/70574-62-e96953ad37faa563566d9b0f3b6bd0ba-3900x2592.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





3. 小鹿野歌舞伎継承プロジェクト
 【小鹿野歌舞伎保存会】(埼玉県秩父郡小鹿野町)
小鹿野歌舞伎(県指定無形民俗文化財)は、江戸時代後期に江戸歌舞伎がこの地域に伝えられたのが始まりとされ、それ以降、町内6地域に伝承されている。山車(だし)に張出を設けた「屋台歌舞伎」や、役者のみならず、三味線、衣装、鬘の手入れなどの裏方も全て自前で揃えているのが特徴。小鹿野歌舞伎保存会では、6地域の神社祭礼に奉納する際の演技指導や道具・音楽などの協力のほか、芸能祭や国内外での上演、地元小中学校や「子ども歌舞伎」での指導、裏方養成講座の開催など、氏子以外にも歌舞伎の型・演目の正確な伝承と後継者の育成に努めている。多くの町民が歌舞伎経験者で、若手も指導者を担うといった持続的な体制を整え、「歌舞伎のまち」として民俗芸能の継承が進められている。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/70574/62/70574-62-44aa61527a3d7de534bab4163dd52d74-2463x1728.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(C)山口清文




4. クモが紡ぐ!地域のきずな~日本三大くも合戦 横綱決定戦~
 【富津フンチ愛好会】(千葉県富津市)
千葉県富津市富津地区で行われている「くも合戦」は、「フンチ」と呼ばれるネコハエトリという1cm程のクモを戦わせる遊びで、江戸時代に漁師の間で広まったと言われ、昭和40年代頃までは他地域でも行われていたが、時代の変化とともに減少している。富津フンチ愛好会では、繁殖期にオスがメスを取り合う習性を利用して、将棋盤ほどの大きさの土俵で戦わせ、横綱を決定する横綱決定戦の開催のほか、地元の小学校などにおけるクモの採取・飼育講座を実施し、郷土愛の醸成と後継者の育成に努めている。また、大会後はクモを生息地に戻し、クモの生態や生息地の環境に配慮しながら、地域を代表する行事としての継承を目指している。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/70574/62/70574-62-22ee0ae240045a7a5f35de77588cce76-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]






■未来遺産委員会 委員長 総評              
今年は最終的に4プロジェクトが選ばれました。全体として次世代へ継承するための創意工夫が見られ、高いモデル性があると実感しました。どのプロジェクトも、地域の歴史と風土の中で育まれてきた身近な文化を、行政や教育機関、企業、地域住民などさまざまな関係者と協力関係を築きながら、地域振興の核として継承をはかっていこうという視点を取り入れた「プロジェクト未来遺産」が選ばれたと思います。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/70574/62/70574-62-bb81402df5246059e14ce48f722fa0ea-3900x3561.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]





未来遺産委員会 委員長 西村 幸夫(國學院大學 観光まちづくり学部 学部長) 

■未来遺産委員 (2024年12月現在) ※五十音順、敬称略     
西村 幸夫  (委員長)國學院大學 観光まちづくり学部 学部長
川内 康典  住友ゴム工業株式会社 総務部総務グループ 課長
木村 法雄  東日本旅客鉄道株式会社 常務執行役員
齊藤 裕嗣  独立行政法人日本芸術文化振興会 基金部 プログラムディレクター
酒井 暁子  横浜国立大学大学院 環境情報研究院 教授
佐藤 桂   武蔵野大学 工学部建築デザイン学科 准教授
鈴木 佑司  公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 理事長
高橋 俊雄  日本放送協会 解説委員
竹原 興   読売新聞東京本社 編集局社会部 部長
土屋 誠   琉球大学 名誉教授
西山 厚   奈良国立博物館 名誉館員、帝塚山大学 客員教授
西山 徳明  北海道大学 観光学高等研究センター 教授
矢野 和之  株式会社文化財保存計画協会 代表取締役

■「未来遺産運動」について                               
日本の豊かな文化や自然を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、2009年から行っている「未来遺産運動」は、地域の“たからもの”を未来の子どもたちに伝えたいという想いのもと、未来へと継承していくための地道な努力を続ける “人”と“活動”に光をあて、応援するものです。
市民による草の根の活動を「プロジェクト未来遺産」として登録することで、次世代を含む個人や企業、行政による理解と協力や、さまざまなつながりを生みだし、さらには日本全国に運動の輪を広げていくことを目指しています。

~未来遺産運動は、以下の企業などにご協力いただいています。~
〇特別協力:東日本旅客鉄道株式会社、住友ゴム工業株式会社
〇後援:読売新聞社、環境省、文化庁、日本ユネスコ国内委員会

<お問い合わせ先>
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 未来遺産運動事務局 
電話:03-5424-1121(問い合わせ時間:平日9:30~17:30) E-MAIL: mirai@unesco.or.jp 

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