フリースケール、世界で最もエネルギー効率に優れたマイクロコントローラ、Kinetis Lシリーズの量産出荷を開始
PR TIMES / 2012年9月27日 12時1分
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、世界で最もエネルギー効率に優れ、数々の受賞歴を誇る業界初のARM(R) Cortex-M0+プロセッサベースの32ビット・マイクロコントローラ「Kinetis(キネティス)Lシリーズ」の量産出荷を開始しました。
今年初めに発表されたKinetis Lシリーズは、フリースケールの新しいFreedom開発プラットフォームによってサポートされる最初の製品です。フリースケールFreedom開発プラットフォームは、低消費電力かつ費用対効果に優れた小型の評価/開発システムで、ユーザ・アプリケーションの迅速なプロトタイプ作成とデモンストレーション実施を可能にします。
Kinetis Lシリーズの最初の製品である「KL25」とフリースケールFreedom開発プラットフォームは、element 14、Digi-Key Corporation、Mouser Electronicsなど、グローバルな半導体、および電子部品の代理店やサプライヤを通じて幅広く提供されます。フリースケールFreedom開発プラットフォームは1万5000台以上の注文を受けており、すでに出荷が開始されています。
フリースケールの副社長兼インダストリアル&マルチマーケット・マイクロコントローラ部門担当ジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「フリースケールは、世界で最もエネルギー効率に優れたマイクロコントローラをできる限り早くお客様の手元に届けるため、日々懸命に取り組んできました。その結果、ARM Cortex-M0+コアの発表からわずか6ヶ月で、この最新コアに完全対応するKinetis Lシリーズの量産が可能になりました。従来の8ビット/16ビットのユーザも容易に32ビットに移行できるでしょう。」
KL25の特長
Kinetis Lシリーズ・ファミリには、スケーラブルなFlashメモリ・オプション、さまざまなピン数、アナログ/通信/タイミング/制御用の各種ペリフェラルが用意されており、ユーザの製品ラインナップを容易に拡充することができます。KL25の主な特長は次のとおりです。
・48MHz ARM Cortex-M0+コア
・わずか40uA/MHzでFlashメモリからコード実行
・32KB~128KBのFlashメモリ
・高速12ビット/16ビット・アナログ・デジタル・コンバータ
・12ビット・デジタル・アナログ・コンバータ
・高速アナログ・コンパレータ
・低消費電力タッチ・センサ
・モータ制御など、幅広いアプリケーションに対応する強力なタイマ
・USB 2.0フルスピード・ホスト/デバイス/OTGコントローラ
・Kinetis K20ファミリとのピン互換性/ソフトウェア互換性。DSP性能や先進的な機能統合に向けた製品アップグレード・オプションを提供
世界クラスの開発ツール
Kinetis Lシリーズは、フリースケールFreedom開発プラットフォーム、MQX LiteリアルタイムOSコンポーネントを含めたProcessor Expertソフトウェア、Solution Advisorツール、ならびに迅速なプロトタイプ作成を実現するTower Systemモジュール型開発プラットフォームによってサポートされており、他にも広範なARMエコシステムのサードパーティ製開発リソースが利用できます。
マイクロコントローラI/Oピンへのアクセスを容易にするフリースケールFreedom開発プラットフォームは、業界標準のフォーム・ファクタに、リッチなサードパーティ拡張ボード・オプションを組み合わせています。オープン・スタンダードの内蔵シリアル/デバッグ・インタフェース「OpenSDA」により、使いやすいマスストレージ・デバイス・モードFlashプログラマ、仮想シリアル・ポート、標準的なプログラミング/実行制御機能が実現します。
また、フリースケールはTower Systemポートフォリオを引き続き拡充するべく、コントローラ・モジュール「TWR-KL25Z48M」を導入します。この新しいKinetis Lシリーズ用モジュールは、成長を続けるTower Systemポートフォリオを活用した先進的な評価機能、迅速なプロトタイプ作成機能を実現します。TWR-KL25Z48Mは、デバッグ・インタフェース「OpenSDA」、静電容量式タッチ・パッド、Tower System用プラグイン・ソケットなど、さまざまな特長を備えています。
価格と供給
32ビット・マイクロコントローラ「Kinetis LシリーズMKL25Z128VLK4」(80LQFP)は現在出荷中で、1万個購入時の1個あたりの参考価格は1.98ドル(USD)です。フリースケールFreedom開発プラットフォーム「FRDM-KL25Z」は現在出荷中で、参考価格は12.95ドルです。Tower Systemモジュール「TWR-KL25Z」は現在出荷中で、参考価格は99ドルです。
Kinetis Lシリーズのエントリレベル・マイクロコントローラ「KL02」は、2013年初頭に量産出荷を開始する予定で、参考価格は0.49ドル(USD)です。
Kinetis Lシリーズ・マイクロコントローラの詳細については、www.freescale.com/Kinetis/LseriesのWebサイトをご覧ください。
フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの活性化を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、組込みシステム業界の毎年恒例の開発者イベントです。2005年に開催を開始して以来、世界中のFTFイベントへの参加者は4万8000人を超えています。日本では、FTF Japanを東京にて2012年10月22日・23日に開催する予定です。詳細は、http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/2012/index.php?r=2PRNADDをご覧ください。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.co.jp/をご覧ください。
FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2012フリースケール・セミコンダクタ・インク
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