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渋谷エリアの観光地域としての強さは「世界平均よりもやや弱い」渋谷エリアにおけるDestination NEXTを活用した観光地域診断の診断結果について(調査レポート)

PR TIMES / 2021年3月30日 17時15分



[画像1: https://prtimes.jp/i/19275/63/resize/d19275-63-535803-0.jpg ]

一般財団法人 渋谷区観光協会(代表理事:金山淳吾 以下、渋谷区観光協会)と、公益財団法人東京観光財団(理事長:前田新造 以下、東京観光財団)は、渋谷エリアの観光地域としての強さやエリアにおける協力関係について評価、分析を行いました。

分析には、米国DMOの業界団体であるDestination Internationalが提唱する観光地域診断手法「Destination NEXT」を用いて調査を実施。渋谷エリア関係者292名に対して、観光全般に係る意識をアンケート集計し、5段階評価にて全世界の観光地域と比較することで世界における渋谷の立ち位置を可視化しました。分析結果について、以下のとおりお知らせします。


[画像2: https://prtimes.jp/i/19275/63/resize/d19275-63-647757-3.jpg ]

■渋谷エリアの観光地域としての強さは「世界平均よりもやや弱い」。宿泊施設が課題に
世界の観光地域の平均評価ポイントが「3.36」のところ、渋谷は「3.28」となり、渋谷の観光地域としての強さは世界の平均よりもやや弱く、地域における協力関係については“平均的”という評価となりました。

高評価点としては、「交通アクセス」が挙げられ、電車やバスのゲートウェイとなる「渋谷駅」の存在が大きく、世界平均が「3.1」のことろ「3.8」ポイントと良い評価となりました。一方「宿泊施設」の分野では、観光客向けのホテルが少ないこと、短期宿泊用や格安のホテルなどカテゴリーに多様性がないことが挙げられ、世界の観光地域と比べ1ポイントほど低く、世界平均「3.5」のことろ「2.6」の評価に留まりました。

■渋谷エリアの観光地域として改善の鍵は「施設の充実」と「人を迎え入れる環境準備」
調査の結果、渋谷が世界の観光地域としてさらに魅力的になるためには、「渋谷らしい観光施設や体験」「宿泊施設の多様性」「MICE施設等会議室の充実」が必要という点が挙げられました。Destination Internationalの解説者によれば、レジャー目的の観光客だけではなく、ビジネス目的の来訪者も意識した街づくりが必要という分析がありました。今後、「wi-fi環境」や「オンライン設備のある最先端の会議施設」の整備といった施設側の機能面における充実、「街の安心・安全・衛生面の管理」や「観光に対する地域との対話や住民理解」といった観光客を迎え入れる準備を官民が協力して行うことが重要となってくるという考察となりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19275/63/resize/d19275-63-603177-2.jpg ]

今回の調査・分析に渋谷区観光協会は「渋谷のどこにいても情報が取得できるような公共空間でのwi-fi等をはじめとしたインフラ整備が必要となってくる。さらに、渋谷区内に住む住民とさらなるコミュニケーションをはかり、観光に関する理解をしっかりと行うと共に、ホームシェアリングや渋谷らしいコンテンツといった地元の方にも観光産業の担い手にもなっていただけるような官民一体の取り組みをしていきたい。」と受け止めています。

今後、渋谷区観光協会は、さらに渋谷が世界に誇る観光地になれるような活動に取り組んでまいります。

■Destination NEXTとは
Destination InternationalとMMGY Next Factor社が共同で行う観光地域に対する調査で、既に18か国、350か所以上の観光地で導入されています。
本調査は、地域の関係者に対して、観光全般に係る意識を調査し、観光地域としての強さや地域における協力関係の強さなどを評価・分析することで、世界の観光地域と比較した対象地域の立ち位置を知り、地域の観光戦略の基礎として活用します。

■調査結果
アンケート発送数 292
有効回答数 94(回答率32%)

■評価・分析結果
渋谷の観光地域としての強さは世界の業界平均よりもやや弱く、地域における協力関係については平均的という評価でした。
また、地域関係者の渋谷に対する認識はほぼ一致していることが分かりました。


『観光地としての強みに関する改善点』


渋谷の「安心・安全・清潔」といった街のイメージに関する国内外のPRや情報発信
ホテルや民泊といった宿泊施設の整備
オンライン設備のある最先端の会議施設の整備
「まち歩き」など、渋谷らしいコンテンツの開発
多言語対応などサービス産業の向上
安心・安全・衛生面の管理



『地域の協力関係に関する改善点』


観光に対する地域との対話や住民理解
観光戦略や活動のための持続的な財源確保と仕組みづくり



※調査結果の詳細をご覧になりたい場合は、下記URLよりご確認ください。
 調査結果詳細URL:https://www.tcvb.or.jp/jp/project/research/theme/

※本調査の結果について、以下のとおり調査報告会を開催しました。
報告会の録画映像は、下記URLよりご覧いただけます。

<調査報告会>
実施日時:令和3年3月3日(水)10:00~12:00
録画映像視聴URL:https://youtu.be/RA_wyc6DFFk

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