初となるリサイクル素材を使用したブロックの開発を発表 レゴグループ、使用済みペットボトルを再利用したレゴ(R)ブロックの試作品を公開
PR TIMES / 2021年6月24日 12時45分
2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックに
レゴジャパン株式会社(代表取締役社長:長谷川敦/所在地:東京都港区、以下レゴジャパン)は、レゴグループが2021年6月23日、使用済みペットボトルを再利用したレゴ(R)ブロックの試作品を公開したことをお知らせいたします。リサイクル素材を使用したブロックの開発はレゴグループとして初めての取り組みとなります。これは、2020年に発表した3年間で4億ドルのサステナビリティへの投資の一環で、「2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックにする」という目標における最新のステップです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/48417/66/resize/d48417-66-246302-0.jpg ]
この新しい試作品は、廃棄された飲料用ペットボトルのプラスチックを使用しており、既存のレゴ(R)ブロックと同様に当社の極めて厳しい品質と安全性の要件を満たしています。また、米国食品医薬品局(FDA)および欧州食品安全機関(EFSA)の承認を受けた米国のサプライヤーから調達した再生プラスチックを使用しています。平均して1リットルのペットボトルからは、2×4のレゴ(R)ブロック10個分の原材料が得られます。尚、今回の発表は試作品開発のお知らせとなり、製品化に向けて引き続き、品質テストや開発作業を実施していきます。
レゴグループには、子どもたちから環境に配慮した持続可能な素材の使用を望む声が多く寄せられています。レゴのファンの皆さんとサステナビリティへの取り組みの進捗を共有したいとの思いから、最新の開発成果として、使用済みペットボトルを再利用したブロックの開発を公表することにいたしました。
■開発の背景・今までの素材研究について
レゴグループの重要な理念の一つに“Planet Promise(地球への約束)”があります。「世界の明日を創造していく未来の担い手を育成する」ことが使命であり、そのためには事業による環境への影響を最小限に抑える責任があると考えています。
「2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックにする」という目標を2015年に発表しており、今回の試作品の発表は最新の開発成果です。
2018年には、持続可能な方法で調達されたサトウキビから作られたバイオポリエチレン製のパーツ生産を開始しました。木や枝、葉、ミニフィギュアのアクセサリーなど小さくて柔らかいパーツを中心に、現在100種類以上のパーツに使用され、今後数年間で少なくとも2倍にすることを目指しています。しかし、現在のところ、サトウキビから作られたバイオポリエチレン製のパーツはレゴの象徴であるブロックのような硬くて丈夫なパーツの製造には適していません。目標の達成に向け、さらなる素材の研究を進めていく必要があるため、新しい素材の開発に至りました。
■開発の経緯について
試作品は、デンマークのビルンにあるレゴグループ本社のサステナブル・マテリアル・チームによって開発しています。レゴ(R)ブロックの持続可能なソリューションを見つけるために、150人以上のチームが活動し、材料科学者とエンジニアは、過去3年間で250種類以上のPET素材のバリエーションと、数百種類のプラスチックの配合をテストしました。その結果、当社が求める品質、安全性、強度を含む厳正な要件を満たす試作品が完成しました。この結果を得るために特許出願中の独自の材料プロセスを生み出しています。
詳細はこちらをご覧ください。
英語版HP:https://www.lego.com/ja-jp/AboutUs/Sustainability/RecycledMaterials/
[画像2: https://prtimes.jp/i/48417/66/resize/d48417-66-896567-14.jpg ]
研究風景 使用済みペットボトルを再利用したレゴ(R)ブロックの試作品
■今後の開発について
研究チームは、今後、色の追加、さまざまな形状のテスト、成型時の品質テストなど、さらなる開発作業を行い、パイロット生産段階に移行するかを決定します。このテストには、少なくとも1年はかかると予想しています。
また、新しい素材を使用するには、必要な量の原材料を調達できるかどうかを確認する必要があります。当社はこれが可能であると確信しており、長期的な供給の確保に向けて引き続き取り組んでいきます。
レゴグループにとっての持続可能な素材とは、再生可能またはリサイクルされた資源を用いて責任を持って生産されること、廃棄物の発生がほとんどないこと、持続可能な化学物質を使用していること、そして製品寿命が尽きたときに完全にリサイクル可能であることです。これを実現するため、これからも研究を続けていきます。
■レゴグループ 環境責任 兼 サステナブル・マテリアルズ・センター ヴァイスプレジデント ティム・ブルックス コメント
「私たちは、この画期的な成果にとても興奮しています。サステナビリティへの道のりにおける最大の課題は、既存のブロックと同様に耐久性、強度、品質に優れ、過去60年以上にわたって作られてきたレゴの要素に適合する新素材を再考し、革新することです。
子供たちは環境に関心を持ち、製品をより持続可能なものにすることを望んでいます。子どもたちが再生プラスチックを使ったブロックで遊べるようになるまでにはまだ時間がかかりますが、私たちが取り組んでいることを子どもたちに伝え、実現までの道のりを一緒に歩んでもらいたいと思っています。実験や失敗は、学習やイノベーションの重要な要素です。子供たちが家でレゴ(R)ブロックを使って組み立てたり、崩したり、組み換えたりするように、私たちも研究所で同じことをしているのです。
私たちの製品は、遊び心を刺激するだけでなく、使用する素材によっても、地球に良い影響を与えたいと考えています。私たちの旅にはまだ長い道のりがありますが、前進していることに満足しています。」
■レゴグループのサステナブルな取り組み
レゴグループは、持続可能な素材のイノベーションに注力していますが、これは実施しているさまざまな取り組みの一つにすぎません。2020年から2022年までの3年間で最大4億ドルを投資し、サステナビリティへの取り組みを加速させていきます。
詳細は、こちらをご覧ください。
英語版HP:https://www.lego.com/ja-jp/aboutus/sustainability
サステナブル関連リリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000048417.html
[表: https://prtimes.jp/data/corp/48417/table/66_1.jpg ]
■レゴグループについて
[画像3: https://prtimes.jp/i/48417/66/resize/d48417-66-271183-3.png ]
遊びが持つパワーを通して、—世界の明日を創造していく未来の担い手を育成する—それがレゴグループの使命です。レゴブロックと基礎部分からなるLEGO System in Playは、子どもから大人まで誰もが、思い通りにものを作り上げ、好きに形を変えて、また新たなものを作り上げられる遊びツールです。
レゴグループは、1932年、デンマークのビルンで誕生しました。創立者は、オーレ・キアク・クリスチャンセン。レゴという名は、デンマーク語で「よく遊べ」を意味するLEg GOdtに由来しています。
現在も引き続きビルンを本部として家族経営を続けているレゴグループですが、その製品は世界140カ国以上で販売されています。
レゴジャパン公式Twitter:https://twitter.com/LEGO_Group_JP
レゴジャパン公式Facebook:https://www.facebook.com/legojp/
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