三菱造船、舶用SOxスクラバーシステムDIA-SOx(R) の出荷開始 海外提携工場も含め量産体制を整える
PR TIMES / 2019年9月26日 14時40分
◆ LPG運搬船・大型タンカー向けに円筒形Cシリーズ、超大型コンテナ船向けに方形Rシリーズを出荷
◆ 両シリーズ合わせ50隻分超す受注実績、需要に合わせて柔軟に対応可能な量産体制を構築
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三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:大倉 浩治、本社:横浜市西区)は、排ガス中の硫黄酸化物(SOx)を浄化する舶用SOxスクラバー(排ガス浄化装置)システムの量産体制を構築し、このほど中国と台湾にある海外提携工場から「DIA-SOx(R) Cシリーズ」および同「Rシリーズ」のスクラバータワーを出荷しました。CシリーズタワーはLPG運搬船および30万トンクラスの大型タンカーに搭載され、Rシリーズタワーは20,000TEU(注)コンテナ船と14,000TEUコンテナ船に搭載される予定です。
DIA-SOx(R)は三菱造船が立ち上げた舶用SOxスクラバーブランドであり、タワーが円筒形(Cylindrical)のCシリーズは三菱化工機株式会社、タワーが方形(Rectangular)のRシリーズは三菱日立パワーシステムズ株式会社(MHPS)とそれぞれ共同開発したものです。いずれも複数機関から排出される排ガスを一度に処理できるマルチストリーム方式です。
今回Cシリーズタワーを生産した中国工場は、三菱重工グループによる調達実績が多数あり、品質はもちろんのこと、短納期・複数ロットの要望にも対応できる体制を整えています。一方、Rシリーズタワーを生産した台湾工場は、従前からMHPSと取引実績のあるパートナー工場で、厳格な品質管理体制を構築しています。これら共同開発のシステムは、現在CシリーズとRシリーズを合わせ50隻分を超える受注実績があります。そのうち18隻についてはスクラバー搭載のためのエンジニアリングもあわせて受注しています。また2020年の全海域でのSOx排出規制発効を見据え、国内外から引き続き旺盛な引き合い・問い合わせを受けており、2ヵ所の海外提携工場を含め、これらの需要に合わせて柔軟に対応可能な量産体制を構築しています。
三菱造船は、舶用スクラバーメーカーとして製品を供給するとともに、エンジニアリング会社として新造船と就航船、当社建造船と他社建造船の別にかかわらずスクラバー搭載のためのエンジニアリングサービスを提供することで、海上物流のさらなる発展と地球規模で増大している環境負荷の低減に貢献していきます。
(注)TEU:20フィートコンテナ換算個数(Twenty-foot Equivalent Units)
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