ティアフォー、シリーズB追加ラウンドで85億円の資金調達 自動運転レベル4対応の車両開発と安全性評価を加速へ
PR TIMES / 2024年6月17日 11時45分
自動運転の民主化をビジョンに掲げるティアフォーは、シリーズB追加ラウンドで85億円の資金調達を実施しました。これにより、シリーズB全体の資金調達額は207億円となり、創業以来の累計資金調達額は381億円となります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40119/69/40119-69-ec836255834fd36c21212498264af750-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
背景
ティアフォーは、「自動運転の民主化」をビジョンに掲げ、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware*」の開発を先導してきました。シリーズAでは、そのソフトウェア開発に加えて、通信や保険、リスク管理などを含めた自動運転システムの商用化を開始しました。シリーズBでは、ソフトウェア開発の規模拡大、および自動運転システムのリファレンスデザインの構築に注力してきました。併せて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」にも採択され、総額254億円規模の研究開発プロジェクト「Microautonomy~集合的にスケーラブルな自動運転システムの創出」を推進しています。
資金調達の内容
今回の増資の主な目的は、ティアフォーの強みであるソフトウェアおよびリファレンスデザインを統合した自動運転レベル4対応の車両開発の体制強化、およびその安全性評価のためのプロセスやツールの充実化です。
車両開発については、NEDO「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択され、2023年度から2025年度にかけて、自動運転システムの品質、耐久性、個体差などに関する課題を克服し、様々な車両モデルに適用可能な電動化モジュールの提供を目指します。
安全性評価については、国土交通省による「中小企業イノベーション創出推進事業」のSBIRフェーズ3基金事業に採択され、2024年度から2027年度にかけて、自動運転レベル4の基準に対して認証可能な開発運用フレームワークを開発し、地域公共交通の関係者が自動運転システムを搭載した車両を容易に導入できるようにするためのサービスパッケージの提供を目指します。
これらの事業推進を通して、政府が目標として掲げる2025年50箇所、2027年100箇所以上の自治体への自動運転の社会実装に貢献していきます。また、海外地域においても各国のパートナー企業との連携を通じて、類似のソフトウェア開発事業、車両開発事業、安全性評価事業を展開し、グローバル市場での自動運転レベル4の実現を目指します。
重点事業領域
シリーズAからシリーズBにかけての資金調達により、会社の成長とともに自動運転レベル4対応のソフトウェア開発を推進する体制、さらにはソフトウェアを統合した車両開発およびその安全性評価を推進する体制が整い、交通事業者向けの車両開発事業や自動車関連企業向けのソフトウェア開発事業、その他同業者向けの安全性評価事業など、国内外で本格的な事業化の段階に入りました。
具体的な事業対象としては、路線バスと市街地タクシーを含む自動運転移動サービス、および工場内搬送と高速道路トラックを含む自動運転物流サービスに注力します。いずれも自動運転レベル4でのサービス提供を目指しており、新たなグローバル市場の開拓とともに、人手不足解消や交通安全の向上といった喫緊の社会課題に取り組んでいきます。
今後の展望
シリーズB追加ラウンドで調達した資金および関連する政府助成事業を活用し、自動運転レベル4対応の車両開発と安全性評価を加速させ、自動運転移動サービスおよび自動運転物流サービスの社会実装を推進していきます。さらには、これらの事業推進を通して得られるソフトウェア資産、および車両開発、安全性評価に関する知見とノウハウを新規事業に結びつけていきます。
具体的には、商用利用の路線バスや市街地タクシー向け自動運転システムのリファレンスデザインを基に、個人所有の自家用車向け自動運転システムのリファレンスデザインを構築し、自動車関連企業に提供していきます。特にソフトウェア定義型自動車の車両開発に適した電気電子アーキテクチャの設計、および自動運転のエッジケースを含む安全性検証に対応可能な人工知能技術として期待される世界モデルの研究を進め、重点事業に組み込んでいく予定です。
ティアフォーは、自社の強みであるソフトウェア開発に加えて、車両開発や安全性評価にも注力し、これからも様々な業界を横断して自動運転の社会実装に貢献していきます。
*AutowareはThe Autoware Foundationの登録商標です。
ティアフォーについて
TIER IV(ティアフォー)は、「自動運転の民主化」をビジョンとし、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業として、自動運転システムの社会実装を推進しています。「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供し、これらの製品を基盤に市場の需要に対応したソリューションを展開しています。「Autoware」が生み出すエコシステムを通じて、世界各地のパートナーと協力して自動運転システムの可能性を拡大し、より良い社会の実現を目指しています。
━━会社概要━━
【社名】株式会社ティアフォー
【所在地】東京都品川区
【URL】https://tier4.jp
【設立年月】2015年12月
【主な事業内容】
・自動運転プラットフォーム開発事業
・自動運転ウェブサービス開発事業
・自動運転システム開発キット販売事業
・自動運転技術の教育事業
お問い合わせ先
Media Contact
pr@tier4.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
レスポンス / 2024年6月27日 8時0分
-
Kudan、自動運転技術の国際業界団体「The Autoware Foundation」に加盟
PR TIMES / 2024年6月20日 10時45分
-
ティアフォーとスズキが資本業務提携 ~地域モビリティを支える自動運転技術で協業~
PR TIMES / 2024年6月17日 11時45分
-
◆終了◆6/26【池田直渡の着眼大局セミナー】第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
レスポンス / 2024年5月28日 14時15分
-
沖縄県豊見城市における自動運転バスの社会実装に係る検討開始について
PR TIMES / 2024年5月28日 11時15分
ランキング
-
1ブックオフで架空買い取りか 複数の店舗で従業員が架空の買い取りなどを行い不正に現金を取得していた疑い
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月26日 17時38分
-
2談合問題で揺れる…中部電力の株主総会で勝野会長らが株主に謝罪 コンプラ遵守など再発防止に取り組むと説明
東海テレビ / 2024年6月26日 17時45分
-
3中国で「サイゼリヤ」に行列ができる秘密 節約志向が追い風に、現地限定のメニューも
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 8時0分
-
4日経平均は3日続伸、半導体関連が押し上げ 約2か月半ぶり高値
ロイター / 2024年6月26日 15時43分
-
5ENEOS、株主が不信の声=相次ぐセクハラ「情けない」
時事通信 / 2024年6月26日 18時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください