ベーリンガーインゲルハイム、初のアジア動物薬研究開発センターを上海に設立
PR TIMES / 2012年3月23日 19時23分
-研究開発を主導するベーリンガーインゲルハイムが中国でアニマルヘルス事業を拡大
2012年3月12日 中国/上海
ベーリンガーインゲルハイムは3月12日、中国においてアニマルヘルス事業を拡大することを発表しました。その大きな転換の一つが、上海に開設するアジア動物薬研究開発センター(Asian Veterinary Research & Development[R&D]Center)です。ベーリンガーインゲルハイムが1,200万ユーロを投資する同センターは、グローバルに事業を展開する製薬会社によって設立される研究開発センターとしては中国最大となります。この研究開発センターには、合計70の研究室があります。
ベーリンガーインゲルハイム 財務・アニマルヘルス事業担当取締役 フベルトゥス・フォン・バウムバッハ(Hubertus von Baumbach)は次のように述べました。「我々は、長期的な視点に立ち、アニマルヘルス事業において、世界的にきわめて優位なポジションを確立している分野、特にワクチン分野をさらに強化することを目指しています。当社のビジョンである「Value through Innovation-革新による価値のクリエーション」を礎に、顧客のニーズに応える革新的な医薬品を研究・開発・製造していますが、それはコンパニオンアニマルならびに畜産分野にもあてはまります。研究開発を主導する当社の製品開発によって、中国市場に、そして現地の顧客ビジネスに、付加価値を提供できると確信しています。ここ中国にて、我々の強みの一つであるアニマルヘルス分野にさらに投資をすることは、我々の中国へのコミットメントを示すものです」。
新しい病原体が出現する中で、研究開発期間を短縮し、また中国の顧客へより迅速に解決策を提供するためには、現地に研究開発拠点を置くことが重要です。アジア動物薬研究開発センターでは、中国の畜産業にとって脅威となりうる豚ならびに鶏の疾病に対する革新的なワクチンを研究開発していきます。
アジア動物薬研究開発センター長 マーカス・コンラット(Marcus Conradt)は次のように述べました。「ベーリンガーインゲルハイムのグローバルに展開する研究開発拠点の一つであるアジア動物薬研究開発センターは、中国およびアジア各国の市場に焦点を当て、家畜の疾病対策として有効な、革新的なワクチンの研究開発に注力します。当センターは世界各国にある当社の研究施設からサポートを受けながら、近い将来、ベーリンガーインゲルハイムのグローバル研究開発ネットワークをサポートする一員となるでしょう」。
1,900平方メートルの敷地面積を有する同センターは、上海張江ハイテクパークの敷地内にあります。この最新式の施設では、科学者たちが最新のワクチン開発について、あらゆる側面から取り組みます。また、研究開発センターの設立により、現地科学者の新たな雇用が生まれることに加え、中国に新たな生物学の研究開発技術がもたらされます。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業のひとつです。ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界で145の関連会社と42,000人以上の社員が、事業を展開しています。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、臨床的価値の高いヒト用医薬品および動物薬の研究開発、製造、販売に注力してきました。
2010年度は126億ユーロ(約1兆4,658億円)の売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の約24%相当額を研究開発に投資しました。
日本ではベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社が持ち株会社として、その傘下にある完全子会社の日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(医療用医薬品)、エスエス製薬株式会社(一般用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(動物用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社(医薬品製造)の4つの事業会社を統括しています。日本のグループ全体で約3,000人の社員が、革新的な医薬品の研究、開発、製造、販売に従事しています。
日本ベーリンガーインゲルハイムは、呼吸器、循環器、中枢神経などの疾患領域で革新的な医療用医薬品を提供しています。また、グローバルな研究・開発の一翼を担う医薬研究所を神戸に擁しています。
詳細は下記をご参照ください。
www.boehringer-ingelheim.co.jp
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