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エチオピアでオロモ族に対する過酷な弾圧

PR TIMES / 2014年10月28日 18時35分

エチオピア最大の民族であるオロモ族が、政府に批判的だという理由だけで、当局から過酷な弾圧を受けている。アムネスティ・インターナショナルは、このほど発行した報告書で、オロミア州で進行する弾圧の実態を告発した。そこで明らかにされたのは、恣意的な逮捕、起訴なき長期拘束、強制失踪、度重なる拷問、違法な殺害などの人権侵害だ。国内外の人権機関による介入が急務であり、人権侵害の疑いに対する独立した調査が必要である。




容赦ない弾圧は、政治的な批判に対する警告であり、見せしめであり、そうした声を黙らせることを意図していると考えられる。実際にはそうでなくとも、政府に批判的だと疑われただけで弾圧の対象とされてしまう。

アムネスティが200人以上から聞き取った話によれば、エチオピア政府は批判意見全般に対して敵意を持っており、オロミア州のオロモ族はきわめて反体制的だという認識があるために、彼らへの人権侵害がまん延するようになったようだ。同州では、少しでも反政府だと見なされると、しばしば先手を打って居どころを突き止められ、抑圧される。

2011年からの4年間で少なくとも5,000人のオロモ族が、反体制的だという理由で逮捕されてきた。この中には平和的に抗議する者、学生、野党メンバー、オロモ文化を口にした人などもいる。

さらに、農民、教師、医療専門家、公務員、歌手、ビジネス関係者など、さまざまな職業の人が、政府不支持だという疑いだけで日常的に逮捕されている。嫌疑をかけられた人の家族も、同じ考え方を持っている、あるいは受け継いでいると見なされ、標的にされたり、身代わりとして逮捕される。

多くは逮捕後、起訴されないまま何カ月も、時には何年も拘束され、度重なる拷問を受ける。州全体で何百人もが軍事キャンプ内の非公式の拘禁施設に拘束されている。殺害された人も何十人にものぼる。

標的とされた人の大半は、武装グループのオロモ解放戦線を支持したとして非難されている。しかし、起訴も審理もないため、その容疑が事実かどうか確認されないことが多い。大抵は、批判者を沈黙させ弾圧を正当化するための単なる口実だ。

容疑は、まったく取るに足らないことが多い。学生が文化グループを作った、父親が解放戦線を支持していたとの嫌疑を昔かけられていた、解放戦線のメンバーと疑われた者の妻の赤ん坊を取り上げた、与党員になることを拒んだ、などだ。

今年4月と5月に、一連の抗議活動中に治安部隊が実弾を発砲し、平和的な抗議参加者や見物人、数百人を殴打するという弾圧があった。この弾圧で数十人が死亡し数千人が逮捕された。

事件は、長年の弾圧の中でこれまでで最も凄惨で、国際的な注目を集めた。だが、オロミア州での弾圧の多くは、報じられることはない。アムネスティは国内外の人権機関による介入が急務だと考える。

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