1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

Tesla、Sassorと共同で、経済産業省 分散型エネルギーリソース実証事業を完遂

PR TIMES / 2024年6月13日 11時15分

~蓄電池等を束ねた次世代型エネルギーシステムにおける制御技術の早期実用化と電力の安定供給を目指して~



 初期費用無料で太陽光発電を設置して電気代をお得にするサービス『シェアでんき』を提供する株式会社シェアリングエネルギー(本社:東京都港区、代表取締役:上村一行、以下、シェアリングエネルギー)は、経済産業省が実施した「令和5年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用実証事業」(以下、本実証事業)に参画しました。本実証事業では、Tesla Japan 合同会社(本社:東京都港区 以下、Tesla)および株式会社Sassor(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:石橋秀一、以下Sassor)と、Teslaの家庭用蓄電池Powerwallを活用した実証に取り組みました。

 Tesla Powerwallは、米国や欧州、豪州においては、豊富な制御実績があり、供給力や調整力のいずれの観点でも電力の安定供給に寄与していますが、日本の電力市場に対応する形で供給力と調整力の供出を目的とした実証は初めての事例となっており、日本市場での制御技術の実用化に向けた知見を得ることができましたので、報告します。

背景
 カーボンニュートラル社会実現の鍵を握る再生可能エネルギーにおける課題の一つが、天候によりその供給量が左右されるという変動性があります。「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」をミッションに掲げるシェアリングエネルギーは、この課題の解決に資する蓄電池の制御技術の向上等を目的に、本実証事業に参画しました。 太陽光、蓄電池、給湯器等の分散型エネルギーリソースは、1つ1つの容量が小さくとも、束ねることで大規模発電所と同等の電力を生み出すことができます。これらの分散型エネルギーリソースを束ねて制御するためには、高度な制御技術が求められます。 日本において、特に昨今、電力の需要と供給のバランスを調整する市場(需給調整市場)や電力供給の安定性を確保する市場(容量市場)等の電力市場において、分散型エネルギーリソースの制御技術の高度化が求められています。
令和5年度 取り組み概要
 本実証事業では、株式会社エナリス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:都築実宏)をコンソーシアムリーダーとするコンソーシアムに参画し、実証に取り組みました。
 シェアリングエネルギーの『シェアでんき 蓄電池モデル』をご利用中のお客様にご協力いただき、供給力実証として独自のロジックで算出した電力市場価格に応じて蓄電池を制御する市場価格連動デマンドレスポンスを実施し、調整力実証として需給調整市場の二次調整力2.、三次調整力1.2.、容量市場の容量市場発動指令電源の各市場の要件を満たすような制御し、制御の精度や経済的メリットを検証しました。 日本において、調整力を求められる市場は複数あります。需給調整市場は、短時間で調整力を提供することで需要と供給のバランスを整えて、安定的な電力の供給を行うための市場です。需要と供給のバランスが崩れると大規模停電などの事態につながる可能性があるため、需給調整市場はその調整をする役割を担っています。容量市場は、将来の供給力を取引する市場で、約定した場合、一定の条件に基づいた供給力の供出を求められます。 本実証事業の調整力実証として実施した制御は以下の通りです。
- 二次調整力2.:数秒~数分間隔で出される制御指令に対し、指令受領後5分以内に指令値に則した制御
- 三次調整力1.:数秒~数分間隔で出される制御指令に対し、指令受領後15分以内に指令値に則した制御
- 三次調整力2.:30分間隔で出される制御指令に対し、指令受領後45分以内に指令値に則した制御
- 容量市場発動指令電源:3時間前の指令に対し、3時間継続して供給力を提供する制御

得られた知見
- 日本市場の要件や環境に適したデータ粒度や制御手法等の調整が必要であることが明らかになりました。
- 現在の市場で収益化をした場合の収益水準や、制御精度などのデータを蓄積しました。

今後の展望
 シェアリングエネルギーは、本実証事業で得られた知見をもとに、更なる制御技術の精度向上や市場要件の達成確度の向上に努め、アグリゲーションビジネスの実現を目指してまいります。また、海外で実績のあるTesla Powerwallを利用した日本での商用化も検討してまいります。

関連プレスリリース
経済産業省「令和5年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用実証事業」に採択されました(2023年6月26日)
https://sharing-energy.co.jp/20230626-1/

シェアリングエネルギー、豪州EvergenおよびSassorと実施した分散電源のエネルギーマネジメントの実証成果を報告~シェアでんき蓄電池モデルを活用したアグリゲーション事業に向け一歩前進~(2023年5月9日)
https://sharing-energy.co.jp/20230509-1/

Tesla Powerwallを活用したアグリゲーションビジネスの実証に参画(2022年5月30日)
https://sharing-energy.co.jp/20220530/

Teslaについて
 「持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速する」をミッションに掲げ、家庭用蓄電池Powerwallを販売。Powerwallは蓄電容量13.5kWh、出力5kWの全負荷型の家庭用蓄電池で、10台まで拡張できるため、戸建住宅のほか、集合住宅、宿泊施設、商業施設、公共施設など幅広い分野にご活用いただけます。

Sassorについて
 エネルギーリソースを分析・制御する技術をもとに、容量市場・需給調整市場等を対象としたアグリゲーションサービス「ENES」の開発と提供を行っています。
 今後は独自の技術(需要家の経済効果を最大化する蓄電池制御機能・消費/発電予測機能など)を強みとして、様々なリソースを大規模にアグリゲートしてリソースアグリゲーター事業の展開を目指します。

シェアリングエネルギーについて
 「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」をミッションに掲げるシェアリングエネルギーは、2018年より、初期費用無料で太陽光発電を設置して電気代をお得にするサービス『シェアでんき』事業を展開しています。全国で17,000件※を超える契約申込みをいただき、1,600社※以上のパートナー様と提携しています。
 住宅向け『シェアでんき』のほか、事業者向けの『シェアでんき forBiz』や『シェアでんき』を活用した実証事業、エネルギーマネジメントサービスの開発にも取り組んでおります。
※2024年3月時点

会社名 : 株式会社シェアリングエネルギー
所在地 : 東京都港区新橋4丁目11−1 A-PLACE新橋 4階
設立  : 2018年1月
代表者 : 代表取締役 上村 一行
事業内容: 再生可能エネルギー等による発電事業およびその管理・運営に関する業務
URL  : https://sharing-energy.co.jp/【本件に関するお問い合わせ】
株式会社シェアリングエネルギー 経営管理本部 広報
TEL:03-4530-3034
Email:pr@sharing-energy.co.jp

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください