コーン・フェリー、2025年の人材獲得トレンド予測レポートを発表
PR TIMES / 2024年11月1日 11時45分
採用活動へのAI導入、EVPの順守、従業員の能力開発への投資、など5大トレンドを提示
グローバルな組織コンサルティングファームのコーン・フェリー(NYSE:KFY|コーン・フェリー・ジャパン 東京都千代田区 代表:滝波純一)は、2025年の人材獲得トレンドに関するグローバルな予測レポートを発表。そこでは、採用活動へのAI導入の功罪、EVPの順守、従業員の能力開発への投資、柔軟な働き方への対応、などが企業側に求められることとして示唆されています。
「タレント・トレンド2025」レポートのダウンロード: https://www.kornferry.com/ja/insights/talent-trends-2025
■調査手法
北米、中南米、欧州・中近東、アジア太平洋の約400名の人材プロフェッショナルを対象にアンケート調査を実施。それに加え、40名のコーン・フェリーのコンサルタントの知見を統合して、5つのトレンドをまとめました。
■2025年の人材獲得トレンド5つ
1. 採用活動へのAI導入の功罪
近年、多くの企業が採用活動にAIを導入したものの、経営層が期待するような「即効性のある解決策」ではなかったことがすぐに明らかになった。回答者の67%が、2025年においてもAIが人材戦略において重要な役割を果たすと考えている一方で、40%はAIの過度な導入によって採用プロセスが非人間的になってしまうこと、25%は偏見に満ちたデータの学習によるバイアスが不公平な結果を生むことを懸念している。これらの調査結果は、採用活動においてよりバランスの取れたアプローチが選択されることを示唆している。
2. クリティカル・スキルへの集中投資
近年、アメリカを中心に「スキルベース採用」が注目を集めている。これは、採用時に学歴や職歴よりも、職務を遂行する上で必要となる本質的なスキルを有しているかに重点を置いた採用方法のこと。しかし、現時点では多くの企業は「クリティカル・スキル」をどう定義すればいいか分かっておらず、回答者の39%がスキルベース採用の価値を認めているものの、2025年までにこの採用モデルに移行する予定なのは17%にとどまった。回答者の31%が今後5年間で人材獲得はビジネスや変革の目標により密接に連動するようになり、30%以上が戦略的かつデータドリブンになると見ている。
3. L&D施策の再起動
従業員の3分の2以上(67%)が、たとえ仕事が好きでなくても、スキルアップや昇進の機会を提供してくれる企業にはとどまりたいと答えている。しかし、現在、成長と昇進のためのキャリアパスを提供している企業は全体の30%にすぎない。企業は、働き手が自分の将来に投資してくれる企業に就職したいと考えていることを認識し、L&D(能力開発)施策を充実させ、学習を第一に考える企業文化を構築することが有効であることが示唆された。
4. EVPは有言実行あるのみ
かつて、企業は魅力的なEVP(Employee Value Proposition/従業員価値提案)で優秀な人材を惹きつけたが、多くの新入社員は入社後にそれが口先だけのものだったことに失望したものだ。そのため、回答者の45%が採用において企業文化とEVPが重要であると回答している一方で、企業がその約束を果たす必要があることも認識している。さらに、EVPは人によって響くポイントが違う。地域別、世代別、関心事別、アイデンティティ別など、人材グループごとに詳細なプロフィールを作成することで、EVPをカスタマイズする動きも生じている。
5. 働き方の新基準ハイブリッド・ワーキング
従業員にフルタイムでのオフィス勤務を命じる企業も出てきている中、回答者の76%は自社がハイブリッドな勤務体系を取っていると回答した。しかし、これは働く場所だけの問題ではなく、勤務時間の自己管理や福利厚生の個別化をも内包する。人によって柔軟性の意味は違っており、中核にあるのはインクルージョン(包摂性)とフレキシビリティ(柔軟性)、つまり人材が最もポテンシャルを発揮できる働き方だ。回答者の34%はこれを2025年のトップトレンドだと考えており、将来的に働き方の新しいスタンダードとなってくるかもしれない。
■コンサルタントのコメント
コーン・フェリーのRPO部門の最高経営責任者(CEO)Jeanne MacDonaldは次のように述べています。「2025年を見据えた時、企業は相反する考え方のバランスを取るという課題に直面しています。テクノロジーと人間性、全体効率と個別化、柔軟性と構造といったジレンマです。リーダーは、データに基づいた意思決定と個別化戦略をうまく融合することで、優秀な人材を引きつけ定着させるだけでなく、意図した行動によってリスクを軽減し、持続的にビジネス成果を生み出すことができるはずです」
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/30621/71/30621-71-edde17e61770ad694b267bd3d7e72a7f-963x680.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「タレント・トレンド2025」レポート
「タレント・トレンド2025」レポートのダウンロード: https://www.kornferry.com/ja/insights/talent-trends-2025
コーン・フェリーについて
コーン・フェリーは、米国ロサンゼルスに本社を置くグローバルな組織コンサルティングファームです。クライアントの組織設計、適材適所を支援し、社員の処遇・育成・動機付けといった課題についてもコンサルテーションを提供します。さらに、専門性を高めることによる人材のキャリアアップを支援します。
メディアの方からの本件についてのお問い合わせ先:
コーン・フェリー・ジャパン株式会社 マーケティング マネジャー 松田清史
Tel: 070 3193 6371(携帯)/E-mail: kiyofumi.matsuda@kornferry.com
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
IEEEが最新グローバル調査「2025年のトレンド予測」を発表 AIが2025年の最重要技術と予想する技術者が他分野の2倍に
@Press / 2024年10月31日 14時0分
-
BSI(英国規格協会)、世界9カ国のビジネスリーダーを対象とし「AIが仕事に与える影響」に関する調査結果を公開
@Press / 2024年10月21日 13時15分
-
キンドリル、Kyndryl Readiness Reportを発表 90%のリーダーがITに自信を持っている、ただし、将来の準備に対応できていると回答したリーダーは39%にとどまる
PR TIMES / 2024年10月20日 21時40分
-
AIは、働き手が1日あたり平均1時間節約することに貢献
PR TIMES / 2024年10月19日 17時40分
-
リーラコーエン、シンガポールのSmart Nation 2.0イニシアチブに沿って「職場におけるAI」レポートを発表
共同通信PRワイヤー / 2024年10月15日 10時6分
ランキング
-
1携帯大手による“実質値下げ”競争に苦言「行きすぎた値下げは疑問、日本の通信を壊す」ソフトバンク社長
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月8日 20時13分
-
2闇バイト掲載疑惑に「タイミー」反応も... 「勤務日までに全件チェック」に心配の声
J-CASTニュース / 2024年11月8日 15時10分
-
3伊藤忠、カワサキ株20%取得…米国で販売金融の新会社を共同設立
読売新聞 / 2024年11月8日 23時37分
-
4チロルチョコ「虫混入?」騒動対応が見事すぎた訳 迅速な対応と、消費者コミュニケーションの妙
東洋経済オンライン / 2024年11月8日 18時30分
-
5脳科学者が語る「誰もが"老害"になる」悲しき必然 自分もすでに「老害脳」化が始まっていたら…?
東洋経済オンライン / 2024年11月8日 16時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください