画業60周年・バロン吉元の最高傑作『柔俠伝』が新装版・上下巻で本日発売!
PR TIMES / 2019年2月15日 21時40分
「今」を生きる全ての人に──。
株式会社リイド社(所在地:東京都杉並区、代表取締役社長:齊藤哲人)が運営するwebマガジン・トーチwebのコミックス・レーベル、「torch comics」より2019年2月15日(金曜日)に、著者:バロン吉元『柔俠伝』上・下巻を刊行いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/35072/71/resize/d35072-71-670114-0.jpg ]
■あらすじ
時は明治から大正へ……
激動の時代に、強く優しくあろうとした一人の俠(おとこ)の物語。
十九歳の若き柔術家・柳勘九郎は父の遺訓である「打倒・講道館柔道」を胸に上京する。
文明開化に揺れる東京の街。青春の彷徨。理不尽と不条理、矛盾と欲望ー男の胸を、誰が知る。
「今」を生きる全ての人にバロン吉元の最高傑作が蘇る。
<特別収録>
・「本書刊行に寄せて」バロン吉元
・初公開の描き下ろしを含む、カラーイラスト10点&墨絵4点
<作品解題>
あがた森魚/荒俣宏/かわぐちかいじ/草森紳一/栗原良幸/佐藤信/鈴木邦男/鈴木敏夫/竹宮惠子/前田日明/山下裕二/夢枕獏/四方田犬彦
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『柔俠伝』の連載開始と共に幕を開けた1970 年代。同作の誕生から半世紀となる2020年を目前に控え、リアルタイムで連載を読んでいた鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)は下記のように述べている。
「自分のベッドの傍に置いてある本の中で、漫画はバロンさんの作品だけです。自分の生きるスタンスをどこに置くべきか悩んだ時期に『柔俠伝』に描かれている生き方が大きなヒントになりました。ヤクザも学生も夜の女たちも、皆が同じ空気を吸っている。世界が分断されていない。その中で主人公が見せるリアルな明るさというのは、『前向き』というのとは違って、いつも『今、ここに生きている』姿です」
[画像2: https://prtimes.jp/i/35072/71/resize/d35072-71-671324-1.jpg ]
作中では理不尽と不条理の渦巻く社会の矛盾が色濃く描かれる。その中で主人公の柳勘九郎は、時に信念を貫き、時に揺らぎながら生きていく。多情多感、義侠心の強い彼の精神はバロン吉元の美学に基づいたもので、学生運動の盛んであった連載当時「右も左も、真ん中も読んでいた」と評される本作。そこに描かれる個性豊かな人々の生き様は、70年代を代表するヒット作品として多くの読者の共感を得、その人生観に多大な影響を与えてきた。
日本を取り巻く情勢や、暮らし、流行など、様々な様式は当時と現代とでは大きく異なる。しかし、多くの人が生きることに困難を感じ、先の見通しが立てられない現代においてこそ、主人公・柳勘九郎が魅せる「今、ここに生きている」姿は更に輝きを放つ。今、この時代に新装版として蘇った本作は、単なるノスタルジアではなく、“平成のその先”を手探りで迎えようとしている我々にとって「新たな出発点」となり、同時に世代を越えた「回帰点」となるだろう。本作が多くの人にとって頼もしい道しるべとなり希望の灯となることを願う。
■概要
書籍名:柔俠伝(上巻・下巻)
著者:バロン吉元
出版社:リイド社
レーベル:トーチ・コミックス
判型:A5判
発行日:2019年2月15日(金曜日)
定価:各巻本体1,300円+税
■イベント情報
【開催中】
「画業60年還暦祭 バロン吉元☆元年」
場所:弥生美術館
開催期間:開催中 ※3月31日(日)まで
・トークイベント
2月22日(金) 鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)×エ☆ミリー吉元
3月2日(土) 寺田克也(漫画家)×山田参助(漫画家)
・バロン吉元サイン会
3月10日(日)15時~17時
【詳細は弥生美術館HP】http://www.yayoi-yumeji-museum.jp
■既刊情報
『バロン吉元 画俠伝 Baron Yoshimoto Artwork Archives』バロン吉元(著)/山田参助(編)
[画像3: https://prtimes.jp/i/35072/71/resize/d35072-71-801455-15.jpg ]
昭和、平成、そして……時代が惚れ込む劇画家・バロン吉元のアートワークを圧倒的ボリュームで収録した画集。実に60年に渡るその画業は、政治、経済、芸能、映像など各方面に多大なインパクトを与えてきました。ストイックでありながら官能的、時にチャーミングなその作風は、今なお後続世代を虜にしてやみません。本書は、自らも第一線で活躍する人気漫画家・山田参助がバロン吉元の膨大な劇画作品の中から、後世に残すべきアートワークを最大限のリスペクトを込めてセレクト。先行世代にとっては懐かしく、また、若年層にとっては全く新い「技」と「美」がつまった歴史的画集です。
★豪華5大付録封入!!
❶別冊 画俠伝 ❷テーマソング『揺籃行』❸ステッカー(6種) ❹ポストカード(4種) ❺復刻ポスター
■著者プロフィール
バロン吉元
旧満州生まれ、鹿児島県育ち。
1959年の漫画家デビュー後は、1960年代から70年代にかけて巻き起こった劇画ブームの全盛期を築いた劇画家のひとりとなり、代表作である『柔俠伝』シリーズ、『どん亀野郎』、『殴り屋』等、多数の作品を発表。しかし人気絶頂であった1980年、全ての連載を終わらせ突如単身渡米、マーベル・コミックで執筆。帰国後は漫画執筆と並行し、絵画制作を始める。
2017年には漫画作品をまとめた初の画集となる『バロン吉元 画俠伝 ArtWork Archives』(山田参助・編/リイド社)がリリース。また2019年には約30年間に渡り制作された絵画作品を収録した『バロン吉元画集 男爵』(パイインターナショナル)を国内外で出版。
主な展覧会:「画業60年還暦祭 バロン吉元☆元年」(弥生美術館/東京、2019)、「バロン吉元/寺田克也 バッテラ[bateira]」(アツコバルー arts drinks talk/東京、2017・高台寺/京都、2018)、「バロン吉元 画俠展」(高台寺/京都、2017)、「バロン吉元の脈脈脈」(トーキョーワンダーサイト本郷/東京、2016)
■会社概要
社名: 株式会社リイド社
所在地: 〒166-8560 東京都杉並区高円寺北2-3-2
代表: 代表取締役社長 齊藤哲人
創業: 1960年4月
設立: 1974年11月
事業内容: 出版事業
URL: http://www.leed.co.jp/
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