Synspective、令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に係る間接補助事業者に決定
PR TIMES / 2025年2月4日 10時45分
2025年2月より、プロジェクト本格始動
小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売とソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、当社提案の「南アフリカ共和国・ブラジル連邦共和国・チリ共和国・ペルー共和国・アンゴラ共和国/SAR衛星を利用した鉱業運営に効果的なモニタリング実証事業」が経済産業省の令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択され、2025年2月より本プロジェクトが本格始動したことをお知らせいたします。
本実証事業を通じて、鉱業が活発な中南米及びアフリカ諸国の鉱山施設を対象に、横河電機株式会社、Insight Terra、SRK Consultingとの協業の元、鉱山開発による災害前兆などを効果的に観測可能なSAR衛星データソリューションの実証を実施します。また、現地データによる検証や、鉱業会社からのフィードバックを通じて、最適な運用方法を確立することで、鉱業が活発な国々、企業へのサービス展開を目指します。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52943/71/52943-71-e47e994086a81c26884b41c98f4b8d50-2000x1081.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■ 背景:鉱山におけるSARモニタリングの必要性
グローバルサウスの複数の国々おいて、鉱業は主要な産業の1つであり、世界有数の鉱業会社の売り上げは年間数兆円~数10兆円規模*1となります。しかし、鉱山資源の採掘は崩落や土砂崩れなどの発災のリスクを伴い、安全な鉱山運営のために鉱山全体を継続的に監視する手法が求められます。また、鉱山資源の採掘の過程で生成されるテーリングダム*2は、地盤変動や不安定性の影響を受けやすく、崩壊が発生した場合、鉱山資源開発の生産性に重大な影響を与えるだけでなく、周囲の環境や人々に大きなリスクをもたらす可能性があります。このため、表面の変位や亀裂などの破損の前兆をタイムリーに検出するために、安定性を継続的に監視することが必要とされています。さらに、近年グローバルサウス諸国における鉱業に関する政策の多くは、環境保護、地域経済の発展、そして国際的なエネルギー転換が規定されており、持続可能な発展に寄与できる技術が求められています。
SAR衛星を利用したモニタリングは、現場に機器を設置することなく、広域な地表面の変動量をmm単位で検出することができ、鉱山資源採掘による崩落などの発災前兆を効果的に観測することが可能です。本実証では鉱山施設を対象としたSAR衛星の効果的なモニタリング方法を複数の鉱業会社と共に実証し、中南米及びアフリカ諸国含む、鉱業が活発な国々、企業へのサービス展開を目指します。将来的にはSyspectiveが保有する小型SAR衛星「StriX(ストリクス)」のコンステレーションによる、時系列InSAR解析技術*3を利用した世界最高頻度での鉱山モニタリングサービスの提供を予定しています。
*1 Companies Market Cap: https://companiesmarketcap.com/mining/largest-mining-companies-by-revenue/
*2 テーリングダム:鉱山の選鉱(鉱石を分別する工程)や金属製錬で発生した不用な鉱物を無害化処理した後に一旦貯留させ水分と固形分に分離し、その固形分を堆積させる施設。2019年1月に発生したブラジルのテーリングダム決壊事故は、270人にのぼる事故の犠牲者を出し、周囲の環境に大きな影響を及ぼした。
*3 InSAR(Interferometric SAR):異なる2回の反射波の位相差を解析し地盤など微小な変位を測定する手法である。二時期でのInSARを発展させ、複数枚の多時期のSAR衛星データを用いてInSARを行うことで、長期間の微細な変位を測定することが可能になる。LDMは、この技術を利用し、時系列での変動量を検出している。
■ 活用する衛星ソリューション:地盤変動モニタリングサービスLDM
当社が提供するソリューションのLDM(Land Displacement Monitoring:地盤変動モニタリングサービス)は、SAR衛星データ像解析技術(InSAR)を応用し、広域の地盤変動をmm単位で検出し、Webプラットフォームに時系列で表示するモニタリングソリューションです。国内の地下天然資源採掘の地盤リスク把握や、地下施工プロジェクトの地盤影響モニタリング、海外の水力発電施設のモニタリングなど、国内外で多くの導入実績を持ちます。本事業による鉱山モニタリングに最適化されたSAR衛星データソリューションと将来的な高頻度のモニタリングにより、他社サービスとの更なる差別化を見込んでおります。
■ 経済産業省採択結果ホームページ
https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/2024/s241212002.html
■ 協業企業概要
横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:奈良 寿)
YOKOGAWAは「測る力とつなぐ力で、地球の未来に責任を果たす。」というパーパスの下、人々の暮らしに欠かせない社会インフラや産業を支えています。YOKOGAWAは、経済圏の宇宙への拡大を、成長の機会と捉え、長年培った計測、制御、情報分野での強みを生かし、宇宙ビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
https://www.yokogawa.co.jp/
Insight Terra(本社:イギリス ロンドン、CEO:Alastair Bovim)
Insight Terraは環境リスク管理を専門とし、複雑なデータを実用的なインサイトに変換するプラットフォームを提供しています。リアルタイムの分析に重点を置くことで、組織が環境への影響を効果的に監視・軽減し、持続可能性とコンプライアンスへの取り組みを改善することを可能にします。
https://www.insightterra.com/
SRK Consulting(本社:南アフリカ ヨハネスブルグ、CEO:Tim McGurk)
SRKは独立系の国際コンサルタント会社です。主に地球資源や水資源産業のクライアントに焦点を絞ったアドバイスやソリューションを提供しています。鉱業プロジェクトにおいては、探鉱から閉山までのサービスを提供しています。SRKのスペシャリストは、デューデリジェンス、技術調査、鉱山廃棄物・水管理、許認可、鉱山リハビリテーションなどの分野におけるリーダーです。豊富な知識と経験を生かし、クライアント独自のニーズと財務目標を満たす革新的なアプローチと実践的なテクニックを提供します。クライアントの中には、グローバル大手企業、中小規模の金属・産業鉱山会社、探鉱会社、金融機関、EPCM会社、政府省庁が多数含まれています。
https://www.srk.com/
■ 株式会社Synspectiveについて
Synspectiveは、独自の小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・運用し、SARデータの販売と衛星データを利用した解析ソリューションを提供しています。2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築し、地球上のあらゆる場所の変化を観測できる新しいインフラの創造を目指しています。高頻度・高解像度の地球観測を可能にするSAR衛星を活用することで、持続可能な社会・経済活動を阻害する恐れのある自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションの開発・実装を行います。
https://synspective.com/
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