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南スーダン:MSF、ジョングレイ州アコボ郡で襲撃された民間人を治療

PR TIMES / 2013年2月18日 13時58分



国境なき医師団(MSF)は、南スーダン・ジョングレイ州北部のアコボ郡で2月8日に発生した襲撃事件の被害者13人を、上ナイル州の医療施設2ヵ所で治療している。患者の大半は女性と子どもで、中には銃弾を受けて負傷した34歳の妊婦や3歳の幼児もいる。

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逃げ遅れる女性と子供が犠牲に

「患者達は、家畜を連れワルガック地域の村からソバト川へ移動中に襲撃されたと言います。銃で武装した襲撃者によって多くの人びとが殺害され、その殆どが女性と子ども達だったそうです。男性の方が早く逃げることができたからです。亡くなった人びとを埋葬し負傷者の手当てをするために戻った人もいたようですが、恐怖に駆られてまた逃げたということです」と、上ナイル州ナーシルにおけるMSFのプログラムコーディネーターであるミヒール・ヴァン・トンゲレンは語る。

攻撃から逃れた人びとが多数避難している地域、ウランでは、MSFのチームが負傷者を探し出し、医療施設で状態を安定させる処置を行っている。安定した患者は、ナーシルでMSFが運営している病院へ船で搬送する。

茂みの中の患者を探して

「低木の茂みに身を隠したまま医療を受けられずにいる負傷者が、あと何人いるのか把握できていないのが現状です。なんとか探し出し、治療の為にナーシルにあるMSFの病院へ搬送したいのです。負傷者の居場所を確認し、弱い立場にある生存者たちに医療を提供する為に、近々移動診療を開始する予定です」と、ヴァン・トンゲレンは説明する。

ただでさえ医療へのアクセスが極めて困難なジョングレイ州で、暴力事件が多発し住民を脅かしている現状について、MSFは繰り返し警鐘を鳴らしてきた。2012年11月には報告書を発表し、過激な暴力がこの州の住民の生命と健康に甚大な悪影響を及ぼしている事実を明らかにした。

「暴力による影響で心配なのは、銃創のような直接的被害だけではありません。これまでジョングレイで活動してきた経験から、目には見えずとも、直接的被害同様に深刻な間接的被害があることがわかっています。地域の全住民が、低木の茂みの奥深くへ必死に逃げ込むのです。住む場所、食料、そして安全な水が不足する中、マラリア、肺炎、栄養失調や下痢症などに罹患するリスクが高くなります」南スーダンにおける活動責任者、ラファレル・ゴルジューは訴える。

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MSFは、1993年からジョングレイ州で活動を展開している。ピボール、ウロル、ニロールの各郡に診療所を開設し、1次・2次医療のみならず、暴力事件発生時の対応として救急医療も提供している。外科手術が必要な患者は、ナーシル(上ナイル州)やレール(ユニティ州)にあるMSFの医療施設、またはボマ病院やジュバ医学校付属病院へ搬送し治療を行っている。2012年11月には、報告書「南スーダンの知られざる危機:民間人への暴力がジョングレイ州の地域社会を破壊し、救命医療の利用を阻む」を発表している。http://www.msf.or.jp/info/pressreport/index.html

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