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<京都府立医科大学に抗体検査器を寄贈>

PR TIMES / 2020年5月22日 19時5分

ー抗体保有率の把握と拡大防止策策定に向けてー経済活動の再開に向けた指標確立の一助に

認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(本部:広島県神石高原町、代表理事:大西健丞)が運営する「空飛ぶ捜索医療団ARROWS(アローズ)」は、新型コロナウイルスの抗体検査に取り組む、京都府公立大学法人京都府立医科大学(京都府京都市、竹中洋学長)に、抗体検査器と測定試薬一式を寄贈します。この寄贈にかかる費用全額1,000万円は、一般財団法人村上財団(本部:東京都渋谷区、創設者:村上世彰、代表理事:村上絢)の寄付により賄われました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/35080/74/resize/d35080-74-679693-0.png ]

日本で最も感染者数が多い東京都は、今月13日、過去の感染歴を調べる「抗体検査」を月3,000件のペースで実施することを発表。地域ごとの抗体保有率などを調査・分析することで新型コロナウイルスの診断率向上や疫学調査に役立てようとしています。今回寄贈する検査器「iFlash 3000」は、武漢をはじめ中国、タイ、フランス、ドイツで130台が使用され世界標準となっている検査器(詳細以下参照)。抗体検査は、ウイルスに感染した後にできるタンパク質(抗体)が血液中にあるかを調べる検査で、この検査器では、最大500件の検体検査が可能。京都府立医科大学は、すでに開発済の検査キットと合わせて活用する予定で、検査結果については、東京大学先端科学技術研究センター(児玉龍彦名誉教授:がん・代謝プロジェクトリーダー)と共同で分析にあたります。

今回の検査器支援に先駆け、PWJと村上財団では、4月、抗体検査に取り組む東京大学医学部付属病院(以下東大病院、瀬戸泰之院長)に、また、今月には、東京都医学総合研究所(以下都医学研、田中啓二理事長)に、抗体検査器「iFlash 3000」と測定試薬一式を寄贈。今月15日に実施されたオンライン記者会見(主催:東京大学先端科学技術研究センター・児玉龍彦名誉教授)では、寄贈された検査器3台を含む6機関の協議会の抗体検査の結果(経過)が発表され、「都内における感染者の陽性率0.6%」という数字が示され、これまでに判明した都内感染者5,000人の16倍にあたる80,000人程度が感染者の可能性があると報告されました。抗体検査の取り組みはまだ始まったばかりですが、このような調査を繰り返すことで、過去に感染した人がどれだけいるかを算出でき、ワクチン接種が必要な人数や、次の流行で感染する可能性がある人数の推計につながると期待されています。くわしくはこちら

<5/15記者会見「抗体陽性率検査結果について」>(https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20200515.html)。
<ARROWS 東大に寄贈> https://arrows.red/news/emergency/n20200422/

[画像2: https://prtimes.jp/i/35080/74/resize/d35080-74-537279-1.jpg ]

◆検査器「iFlash 3000」について
今回の抗体検査にあたっては、定性的でなく、定量的に多数の血液サンプルを検査できる機械が必須です。iFlash3000は、日本のJSR株式会社が開発した化学発光ビーズを用いた多数自動検査測定器で、IgGおよびIgMの定量的測定が可能となっています。東京大学のほか、慶応大学病院、大阪大学医学部付属病院、京都府立医科大学付属病院などが参加する大型プロジェクト「新型コロナウイルス抗体検査機利用者協議会」が目下急ピッチで進めている抗体測定に不可欠な検査器として重宝されています。

[画像3: https://prtimes.jp/i/35080/74/resize/d35080-74-630411-2.png ]

-京都府立医科大学 竹中洋学長からのメッセージ-
京都府立医科大学附属病院は、関連病院や京都大学医学部附属病院の協力を得て、早期より新型コロナウイルス感染症対策を講じてきました。また、京都府医師会とも連携し、京都府における重症から中等症患者を扱う病院群とも京都府の指導の下、密接な情報交換システムを築いています。iFLASH 3000が稼働することになれば、第一線で命をかけて奮闘した医師や看護師の短・中期的な健康追跡調査を実施し、調査項目に加えたいと考えています。また、京都府内の住民の抗体値の地域特性なども調査し、第2波・第3波への知見を積み重ねていきたいと思います。

-東京大学先端科学研究センター 児玉龍彦名誉教授からのメッセージ-
私たち東京大学先端科学研究センターは、都内の感染率の把握、院内感染・老人施設での罹患率の把握をより一層強めていますが、関西地域においても、中核医学研究施設のひとつである京都府立医科大学からiFLASH3000システムの導入支援希望があり、国からの支援が決まっていないなか、村上財団およびPWJに依頼をしました。これまでもこれからも京都府立医科大学の参加が日本の抗体プロジェクトの発展には必須です。大学が有する免疫学の知識を活用し、少しでも早く新たな治療法開発に結びつけたいと考えています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/35080/74/resize/d35080-74-668097-3.jpg ]

-村上財団 からのメッセージ-
4月に東京大学の児玉龍彦先生より、抗体検査に関する機器購入支援のご依頼をいただき、欧米で開始が検討されているとのニュースを見ながら、「日本にも、絶対に、そしてすぐに必要だ」と強く感じていたため、新型コロナウイルス感染拡大の緊急支援で協働するピースウィンズ・ジャパンのARROWSを通じての支援を決めました。今回の京都府立医科大学への支援は、東大病院・都医学研に次ぐ第3弾の支援です。抗体検査に対しては様々な意見がありますが、こうした検査の実施による行動制限の緩和や、そのデータの分析が、世界が今後も新型コロナウイルスと向き合っていく中で、大きな助けになると信じています。日々、現場で戦う医療従事者をはじめとする関係者の皆様にとっても、こうした検査が、心理的・物理的な負担の軽減につながりますことを、心より願います。

-ARROWS医師 坂田大三からのメッセージ-
「闘う相手の正体がわからない」 。これが臨床の現場で対応する人間にとって最も恐ろしいことです。大規模な抗体検査が可能になれば医療従事者が対峙しているウイルスの真の姿が見えてきます。すでに中国や米国の企業などから抗体検査の迅速測定キットが提供されていますが、抗体測定の精度や有用性を実証するには、まだ道半ばの状況です。今回提供した機器を、臨床研究の最前線で挑戦し続けている皆さんに提供することが、医療の現場を、また日本全国の皆さんを支援することにつながると信じています。

新型コロナウイルス感染症の影響を少しでも減らすため、あらゆる力を結集し、一人でも多くの命を救い、社会の安定につなげる取り組みが求められています。報道機関の皆様におかれましては、ぜひご関心をお寄せいただきますようお願い申し上げます。
◆ARROWS(アローズ、Airborne Rescue & Relief Operations With Search):https://arrows.red

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