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藤田医科大学、アトランセンファーマ、ステラファーマおよびフジタとホウ素中性子捕捉療法に関する覚書を締結

PR TIMES / 2024年12月25日 11時45分



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/100192/74/100192-74-7bd3236c6aa760e74b43d875704da8a9-2158x1111.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:下村真司、以下「当社」)は、学校法人藤田学園 藤田医科大学(本部:愛知県豊明市、理事長:星長清隆、以下「藤田医科大学」)、Atransen Pharma株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役CEO:浅野智之、以下「アトランセンファーマ」)、ステラファーマ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:上原幸樹、以下「ステラファーマ」)、株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:奥村洋治、以下「フジタ」)とホウ素中性子捕捉療法(以下「BNCT」)による深部腫瘍治療の研究開発を推進するための覚書(以下「MOU」)を締結しました。
このMOUは、五者が持つ専門技術と知識を共有し、がん治療のさらなる発展に寄与することを目的としています。
これまで、BNCTでは安全かつ有効に中性子を到達できる深さに制限があり、体表面から最大6~8cmの深さまでの腫瘍の治療に適応が限定されていましたが、五者各々の強み(下表)を生かすことで、これまでのBNCTの課題の解決を行い、BNCTのより深い場所の腫瘍への適応を目指し、臨床試験の共同実施に向けた研究開発の検討を推進していきます。

各社の役割
[表: https://prtimes.jp/data/corp/100192/table/74_1_ffe0e07e44fbf31cff4c104698eb71a9.jpg ]

当社は、今後もBNCTの技術革新を通じて、がん治療の未来に向けた取り組みを続けてまいります。

【BNCT(Boron Neutron Capture Therapy:ホウ素中性子捕捉療法)】
BNCTは、がんの放射線治療の一種であり、がん患者にがん細胞に選択的に取り込まれるホウ素(Boron-10)を含有するBNCT用ホウ素薬剤を投与し、がん細胞内にホウ素(Boron-10)を選択的に取り込ませた後、体外からエネルギーの低い中性子を照射する治療法です。
BNCTの治療において、体内ではホウ素(Boron-10)原子核が中性子を捕獲して核物理反応を起こし、この核反応により細胞にダメージを与えるエネルギーをもつα粒子(ヘリウム原子核)とLi反跳核(リチウム原子核)が放出されます。放出された荷電粒子は、体内ではそれぞれ約9μmおよび約4μmの飛程しか持たず、この飛程はおよそ細胞1個分の大きさに相当します。
以上の特徴により、理論的には、周囲の正常な細胞等をほとんど傷つけることなく、ホウ素(Boron-10)を取り込んだがん細胞を細胞レベルで選択的に破壊することが可能となります。

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