女性支援ソーシャルプロジェクトGBA(ジービーエー)、エチオピアの少女・女性に向けて、生理セミナーを開催
PR TIMES / 2024年4月18日 16時45分
株式会社Be-A Japan(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO高橋くみ、取締役 山本未奈子、以下「Be-A Japan」)が運営し、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区北青山 代表取締役社長 COO 石井敬太、以下「伊藤忠」)がサポートする、女性支援のためのソーシャルプロジェクトGBA(ジービーエー)は、2024年3月11日(月)~14日(木)の期間、吸水ショーツの知識と技術普及、また性・生理への理解を深めるための普及活動を目的とし、エチオピア訪問を実施いたしました。
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アフリカ・エチオピアでのプロジェクト活動の背景
Be-A Japanが運営するプロジェクト「GBA」では、次世代へより良いバトンを手渡すための活動として、性や生理の正しい知識を伝えるべく、国内の学生やその保護者、また企業に向けて、生理セミナーを行っています。
また、サニタリー期間を快適に過ごしてほしいと願い開発されたフェムテックアイテム「Be-A〈ベア〉の吸水ショーツ」の寄贈も実施しています。
このたびGBAは、プロジェクト活動を海外へ拡大させる取り組みとして、アフリカ・エチオピアへの支援を開始いたしました。
おおよそ10代から50代までの長い期間、女性に毎月訪れる生理。日本でも不便に悩む女性が多い生理期間ですが、国によっては生理用品の入手が困難な地域もあります。
エチオピアもそのひとつ。アフリカの北東部に位置するエチオピアは、一人当たりの国民総所得(GNI)は790米ドルと最貧国の水準であり、慢性的な食料不足や安全な水の供給不足、農村における教育・保健を含む社会サービスの未整備など、深刻な課題を抱える後発開発途上国です。
エチオピアにおいて、生理用品は国の中心部に住む富裕層のみが購入できる高級品。生理ナプキン1パックは、エチオピア現地の1日の平均給与と同等程度ともいわれます。
そのため、生理用品の充分な普及にはまだ遠く、エチオピア国内の生理用品の使用率はわずか30%程度。
そのほかの女性たちは古布や紙を代用しており、衛生面への不安はもちろんのこと、女性にとって快適とは言い難い状況です。
また生理のときには、生理用品がないために学校に行けない女子生徒も多くいるといいます。
いまだに生理は“穢れ”であるとされ、教会に通うことができない現状もあるのです。
こういった生理に関する様々な問題は、女性の権利や人権の根幹にあると考えます。
これらの現状を変えるために、GBAでは、エチオピアにて女性の体・生理に関する知識の普及や意識変革、生理ナプキンに代わる吸水ショーツの認知・縫製技術の普及を試みるプロジェクトを実施しています。
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エチオピア訪問での活動について
今回のエチオピア訪問では、
1.繰り返し洗って使える吸水ショーツの知識と縫製技術普及
2.性についての知識の向上と、生理への理解を深め、女性たちの人権や権利を守るための普及活動
3.Be-A〈ベア〉吸水ショーツの寄贈
を目的とし、活動を行ってまいりました。
Be-A Japanが運営するフェムテックブランド Be-A〈ベア〉の吸水ショーツの縫製技術は、『国際連合工業開発機構(UNIDO)』の『STePP』に登録されております。
日本の優れた技術で、開発途上国の持続的な産業開発にも資する技術を紹介するプラットフォームである「STePP」を通して、高価な使い捨て生理用品を必要とすることなく繰り返し洗って使うことができる「吸水ショーツ」という選択肢とその有用性を伝え、製品・縫製技術の普及に取り組むことで、安心安全な生理環境を女性たちに提供すること、そして中長期的な技術支援を目指しています。
技術支援を通してエチオピア現地で女性の雇用を産み、現地で調達できる資材を利用し、自立支援のためのサイクルを循環させていく予定です。
また、エチオピア現地での性・生理セミナーを実施することで、当事者である女性自身に正しい知識をもっていただくこと、そして女性と共に生活をする男性にも伝えていくことで、性についての知識向上/理解を深め、いまだ根付く女性軽視や差別のない世の中を、本プロジェクト「GBA」から創っていきたいと考えます。
生理セミナーの様子
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今回のエチオピア訪問では、エチオピアで子どものケアや女性の自立支援を担うNGO「Selam Children’s Village(セラム チルドレンズ ヴィレッジ)」にて、縫製技術を学ぶ女子生徒(20歳~22歳)と女性スタッフ(30歳~45歳)30名にむけて、生理セミナーを行いました。
セミナーでは、Be-A Japan代表 高橋くみが話す英語を、エチオピアの公用語「アムハラ語」に同時通訳しながら行われました。
開催にあたっては、事前にエチオピアの少女、女性の性・生理に対する知識レベルを知るためにアンケートを実施いたしました。
アンケートからみえたのは、ほとんどの女性が学校教育で「生理」を学んでいないということ。
「子供を産める身体になると生理が起きる」ということは分かっていても、「子宮の内膜が厚くなり剥がれ落ち生理になる」ということを初めて知ったという声も。
「毎月、毎月、もう何年も生理を経験してきていたのに、こんな基本的なことも知らなかった自分にびっくりした。」
そんな声は、同時通訳してくださった女性からも上がりました。
また、日本で通常行なっているセミナー同様、
・そもそも経血とは何なのか
・なぜ女性の身体で生まれると生理になるのか
・生理期間やその前後はどんな症状が起こるのか
・100人いたら100通りの生理がある
などに加え、日本のサニタリーアイテムの紹介や吸水ショーツの説明や想いなどをお話ししました。
性や生理の知識が十分とはいえないエチオピアでは、日本国内以上にタブー視されている現状があります。
それゆえ、正しい知識や対処方法がわからない生徒も多く、初めて知る生理や自分の心身に起こる変化に、目を丸くし、驚く場面も見受けられました。
セミナー後には、「これが、私たちが使っている生理ナプキンです」と自分の生理ナプキンを渡してくれた女性(22歳)も。
平均年収が14万円程度といわれるエチオピアでは、1パック150円程度の生理ナプキンはかなり高価なものになります。
今回セミナーに参加してくださった、Selam Children’s Villageの女性たちは、全員が生理ナプキンを毎月使用している方々で、エチオピアの中では比較的恵まれている環境にある女性たち。それでも、現地の生理ナプキンを実際手に取ってみると、女性にとっては決して快適とは言い難いナプキンでした。
女性たちからは、
「このような生理ナプキンに満足していません。でも、高価なものだからこの生理ナプキンを漏れる限界まで、極限まで使用しています。1日8枚も10枚も使用することはありません。」という声も。
更に、実際にエチオピアの一般的な現地のトイレは、流れない、汚物入れは無い、トイレットペーパーは高価なため備わっていない、手も洗えないことがほとんどで、女性は生理中にポーチを持ち歩き、自分の使用済みのナプキンを一日中持ち歩くのが当たり前。
まさに、女性の誰もが不便さを感じるであろう現状を目の当たりにしました。
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世界中の女性たちが付き合う生理。
当たり前のことでありながら、日本国内以上に、まだまだ女性も、そして男性も正しい知識や理解が浸透していないことから、タブー視をされることが多いエチオピア国内。
生理セミナーを通して、自分の身体に起こること、友人の体に起こること、またそれにはそれぞれ違いがあること。女性同士の相互理解はもちろんのこと、女性と共に生活をする男性にも正しい知識を知り理解を深めてもらうことで、少しでも女性たちが快適に、安全に過ごせることを願い、この活動の輪を一歩ずつ広げていきたいと考えます。
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生理セミナー詳細
日時:2024年3月12日(火)(現地時間)
場所:エチオピア 「Selam Children’s Village(セラム チルドレンズ ヴィレッジ)」
参加者:女子生徒(20歳~22歳)、女性スタッフ(30歳~45歳)計30名
セミナー講師:Be-A Japan代表 高橋くみ
◼️高橋くみコメント
[画像6: https://prtimes.jp/i/60583/75/resize/d60583-75-e932970b702a4358b86a-5.jpg ]
今回のエチオピアに際して、事前に「生理セミナーを開催し、知識とともに女性たちにエールを送りたい」とお伝えしたところ、「女性の人権すらままならない社会なので“生理”について理解を求めるのはハードルが高いかもしれない」というお声をいただいておりました。
ところが、実際に「生理セミナー」を開催したところ、想像以上の大反響をいただきました。セミナー中は質問が絶えず、セミナー後にも女性たちが列を成して次から次へと想いや不安を伝えてくださったのです。
2020年から2年間続いた内戦「ティグレ紛争」で国内の物流が止まってしまった際、女性がいかに生理による困難を経験したか。もしも、Be-A〈ベア〉のような吸水ショーツがあったらどれだけの女性が救われたか、と言われた時には涙が止まりませんでした。
改めて「生理」の知識は女性の人権の根幹であり、尊厳に関わること。そして知識の普及は女性の自信や生活に大きく影響を与えることができる大切な活動であると再認識いたしました。今後も国内外に向けた「生理セミナー」の活動を続け、すべての人が前向きに生きていける社会を目指して参りますので、サポートいただけましたら嬉しいです。
◼️GBAについて
[画像7: https://prtimes.jp/i/60583/75/resize/d60583-75-a44aaa111d58eba81502-6.png ]
Girls Be Ambitious(GBA)は、女性をエンパワーメントし、女性につながるすべての人々と共に豊かに生きる社会を築くことを目的とし、日本国内と海外の両軸で活動を行うソーシャルプロジェクトです。社会のなかで、誰もが等しく権利と機会を持ち、女性一人ひとりが自らの能力を発揮できるよう、モノの提供だけでなく、手段の提供に取り組みます。
また、想いに賛同してくださるアーティストと協業して、唯一無二の個性で彩られるアートを創出し、企業やブランドの価値を広げ、企業と社会、人々を繋げることに寄与します。
公式HP:https://girlsbeambitious.com
■Be-A Japan(GBAブランドホルダー)
[画像8: https://prtimes.jp/i/60583/75/resize/d60583-75-04c487b6e36235d8a9cf-8.jpg ]
Be-A〈ベア〉は、「Girls be ambitious. 望めば変わる。人生も、世界も。」をコンセプトに、女性をはじめ、すべての人の心身の健康と活躍を応援しています。これまで不便を感じることの多かったサニタリーライフにおいて、その期間のニーズに寄り添う高い機能性を備えた新たな選択肢として、超吸収型サニタリーショーツを展開。
多様化する女性の生き方をエンパワーし、サステナブルなものづくりと消費が求められる現代社会への貢献をめざしています。
公式HP:https://withbe-a.com
◼️伊藤忠商事株式会社(GBAブランドパートナー)
[画像9: https://prtimes.jp/i/60583/75/resize/d60583-75-00575b7f84328466c20b-8.jpg ]
伊藤忠商事株式会社は、1858年初代伊藤忠兵衛が麻布の行商で創業したことにはじまり、一世紀半にわたり成長を続けてきました。
現在は世界61ヶ国に約90の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開しており、近年ではフェムテック分野の取組についても強化しています。
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