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春一番の苦み食材「ふきのとう」から、CBD様作用で皮脂バランスを整える化粧品原料を開発

PR TIMES / 2023年4月14日 16時45分

「1人でも多くの女性に正しい綺麗を」をビジョンに高性能なスキンケア化粧品の開発とOEM製造を行う株式会社サティス製薬(代表取締役社長:山崎智士、本社:埼玉県吉川市)は、ふきの芽(ふきのとう)を活用した化粧品原料『ふきの芽フィトカンナビノイド』を開発しました。当社は、「春の皿には苦味を盛れ」という、日本人に受け継がれる健康の知恵に着目し、ふきの芽に関する研究を進めてきました。ふきの芽の苦み成分テルペンを豊富に含む本原料は、今話題の大麻草由来成分CBDと同様の作用を発揮することで、肌の皮脂バランスを整えます。



[画像1: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-3cfd9cec5f98d9a1f66c-8.png ]




エンドカンナビノイド・システム(ECS)は、人体のホメオスタシスを維持

人間を含むすべての哺乳類は、ECSを体内に持っています。ECSは食欲、痛み、免疫、感情、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶など、人間が健康でいるために欠かせない、あらゆる身体調節機能を支えるシステムです。また、肌にもECSは存在し、アレルギー、アトピー性皮膚炎、乾癬、痒み、ニキビ、皮脂分泌、色素沈着、発毛など、様々な代謝に関与しています。
しかし、ECSは老化と外部からのストレスによって、働きを弱めてしまいます。ECS活性の低下は、外部環境の変化に関わらず肌状態を一定に保ち続ける、ホメオスタシスの喪失につながります。これらのことから、ECSは今後の美容皮膚科学の重要なターゲットになると期待されています。


ECSの働きを補う「フィトカンナビノイド」

このECSに体の外から働きかける成分がCBDなどのフィト(植物性)カンナビノイドです。CBDは肌ECSの調節成分として痒み(アトピー)、バリア不全(乾癬)、炎症(皮脂・ニキビ)などに対する改善作用が注目されています。
しかし、CBDはその起源が大麻草(Cannabis sativa L.)に限定され、抽出部位や製品規格には厳しい規制があります。また、大麻成分THCを除去するために精製された純度99%以上のCBDアイソレートでは、大麻草エキス本来の効果が低下してしまうという課題もあります。たとえ安全だとしても、大麻草由来原料を使うこと自体に心理的な抵抗感があるのも事実です。


「春の皿には苦味を盛れ」という日本人の知恵をもとに、「ふきの芽」から原料開発

CBD様作用を発揮する大麻草以外の植物成分の研究が注目されています。植物の苦みや香り成分であるテルペン類も、フィトカンナビノイドの1種として知られています。日本人は昔から、春に苦みのある食材を食べることで、季節特有の体の不調を整えてきました。我々は今回、春一番に芽を出す苦み食材「ふきの芽」に豊富に含まれるセスキテルペンに着目し、CBD様作用を発揮する化粧品原料の開発に成功しました。


『ふきの芽フィトカンナビノイド』は皮脂バランスを整える

ECSの本質は肌のホメオスタシス維持、つまりバランス調節です。バランス調節が大切な皮膚の代謝の1つに、皮脂量が挙げられます。皮脂過多は春からの気温上昇にともなう肌悩みの1つです。皮脂過多はべたつき、毛穴、ニキビの原因となり、皮脂過少は乾燥、バリア機能低下の原因となるように、皮脂量は多くても少なくても肌トラブルを引き起こしてしまいます。

そこで、被験者を高皮脂群と低皮脂群に分け、本原料を額と頬に連用塗布し、皮脂量を測定(図1)。その結果、高皮脂群では皮脂量は低下し、一方、低皮脂群では皮脂量が上昇することが示されました。このとき、比較品として試験したコントロールとCBDアイソレート群では著効は見られませんでした。
本臨床試験の結果を、高皮脂群の皮脂量を100としたときの皮脂バランス調節作用としてまとめました(図2)。本原料には、皮脂過多の肌では皮脂量を抑制し、皮脂過少の肌では皮脂量を増加させることで、肌の皮脂バランスを整える効果があることが分かりました。

『ふきの芽フィトカンナビノイド』は皮脂腺に働きかけることで、CBD様作用を発揮します。さらに、過酸化脂質抑制、活性酸素消去、抗炎症データも取得済みで、毛穴黒ずみやニキビ、加齢臭対策としても期待できる原料です。

本成分は当社OEM事業を通じて、さまざまなスキンケア製品に活用されます。
当社は、今後も日本の植物を独自に活用し、肌への有効性を発揮する化粧品原料の開発を進めてまいります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-b8bc21bb014f2718970f-10.png ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-6ec491130b5e254bc2d5-2.png ]


■サティス製薬について

[画像4: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-2d8be04d14d3946cf452-9.png ]

天然由来成分を中心とした高性能スキンケア化粧品の開発・OEM製造を手掛けています。「日本の素材・技術で価値革新する」ことにこだわり、多種多様な国産素材からオリジナル原料を開発。ユーザー1人ひとりの肌悩みを解消する化粧品づくりへと活用しています。2009年に開始した「ふるさと元気プロジェクト」では、果実の未利用部位や需要が低下する野菜などに、独自技術で美容としての新たな価値を付与し、これまで90種以上の原料を開発してきました。今後も、地域資源の高付加価値化や、未利用資源の活用などのイノベーション創出を通じて、地方創生への貢献を目指していきます。


技術資料
◆秋田伝統野菜「秋田ふき」の芽ならではのフィトケミカル
1.春山菜の比較
ふきの芽には、他の春植物には含まれないセスキテルペン類が豊富に含まれます(図3)。また、ふきの芽の主要セスキテルペンであるイソペタシンはCBDと構造が類似しています。
春の山菜のなかでもふきの芽は、雪溶けを待たずに凍土を破って一番初めに顔を出します。冬の間にお腹を空かせた野生動物に狙われやすく、それらから身を守るため、苦みや香りが強いという特徴があります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-6b92edb55acca2f12d07-3.png ]


2.産地ごとの「ふきの芽」の比較
日本各地のふきの芽のなかで、「秋田ふき」はペタシン類がとくに多いという特徴が見られます(図4)。以上の分析結果から、数ある春の山菜のなかでも、「秋田ふき」の芽は、トップクラスのフィトケミカルを含有していることが示されました。本原料には、秋田の伝統野菜である、「秋田ふき」の芽を使用しています。


[画像6: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-2ba7992751fb6efb1cda-6.png ]



◆皮脂の変動要因
肌表面のべたつきは気になりがちですが、皮脂は単に抑えればよいというものではありません。分泌された皮脂は汗と混じり合って肌表面に皮脂膜(バリア)を形成します。皮脂分泌は肌を守るための大切な現象であるため、そのバランスが大切になります。皮脂量は、年齢、性別、季節、部位で大きく変動します。
[画像7: https://prtimes.jp/i/2821/77/resize/d2821-77-757bf483dfe4a1f8224f-5.png ]


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