タコグラフとSpotifyをマッチングしたAI「TACHOTIFY」。イイ感じの楽曲をレコメンドして車内を「エンタメ空間」に。
PR TIMES / 2019年11月5日 13時25分
~JDLA主催CDLEハッカソンで、ABEJAがサポートしたチームが大賞!~
9月28日(土)にわたって開催されたディープラーニングの技術を活用した新しいサービスの開発を競う「CDLEハッカソン」でこのほど、ABEJAがサポートしたチームが大賞を受賞しました。大賞受賞の特典として、10月10日(木)には、日経X TECH EXPO2019・X TREND EXPO 2019内で行われたセッション「ディープラーニング活用最前線~アワード企業に学ぶ~」内で、試作品を発表しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/10628/78/resize/d10628-78-372287-2.png ]
大賞の受賞チームが開発したのは「TACHOTIFY」(以下、タコティファイ)。
矢崎エナジーシステムが提供した1年間分のタコグラフデータをもとに、どんな場所を、どう走っているのか、その環境に合わせた楽曲をレコメンドするシステムです。
具体的には、タコグラフデータに含まれている緯度経度などのデータをGoogleストリートビューなどに紐づけます。それらから抽出された運転風景や車のテンポ/リズムなどの特徴と、Spotifyのプレイリストの歌詞情報から抽出された特徴をつなげ実現しました。
例えば、例えば、車が、桜が満開の市街地をゆったりと走っていると、”SAKURA/いきものがかり”が、海沿いの道を走ると”夏の思い出/ケツメイシ”がレコメンドされます。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=JUQ_5QvPyh4 ]
ハッカソンは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催。同協会が実施するディープラーニング関連の資格試験の合格者でつくるコミュニティ※1に参加している、エンジニアやデザイナーなど5人で構成されたチームが6組参加。2019年9月28日まで1カ月かけて開発していきました。
また、各チームにJDLA所属の「正会員」企業がメンターとしてつき、テーマへのアイディア出しやアイデアを実現するための技術の助言など、開発面でサポートしました。ABEJAもメンターとしてタコティファイの開発チームを支援するとともに、AI/機械学習の開発運用基盤「ABEJA Platform※2」を各チームの開発用に提供しました。
最終日の9月28日には、FiNC Technologiesの本社(東京都千代田区)で報告会が開かれ、各チームが考えたアイデアと試作品を発表しました。その中から、3つの審査基準(1.産業・社会的なインパクト、2.先進・独自性、3.技術力)に基づいた審査の結果、タコティファイ開発チームが大賞に選ばれました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10628/78/resize/d10628-78-465328-1.png ]
大賞受賞に関する審査員を務めた山下隆義・中部大学 工学部情報工学科 准教授/JDLA有識者会員のコメント
「全体として、すごく良かったです。今回与えられたデータとSpotifyをうまく組み合わせたというのは、非常に正しい手法の選択で、面白いですね。特に、プログラムといったデータの情報を言語、単語にする点は、いろんな特徴量のとり方を工夫されていました。また、タコグラフの緯度経度のデータをGoogleストリートビューの画像データに変換し、さらにその画像をアノテーションするという非常に大変な作業もあり、苦労されたんだろうと思います。同じシーンでも乗車している人の年齢層や運転している車によって聴きたい曲が違うはずなので、そのあたりを反映できたらもっとよくなると感じました。」
connectome.design株式会社 佐藤 聡代表取締役社長/JDLA理事 兼 産業活用促進委員長のコメント
「ビジネス、発想、技術のバランスが良く、全体的に高い評価でした。アイデア面では、審査会にて、テーマ提供スポンサーの矢崎エナジーシステム・矢崎社長からも『矢崎エナジーシステムはとても真面目な会社。社内だけでは、デジタルタコグラフデータと音楽を組み合わせるという発想はなかなか出てこないだろう』とのコメントをいただきました。また、技術面では、ディープラーニングをきちんと活用していた点、プレゼンテーション後には、『歌詞がない楽曲をどのようにレコメンドするのか』という審査員からの意地悪な質問にも、方針を持って展望を回答をしていた点が良かったです。」
CDLEハッカソン当日に発表したアイディアの詳細については、ABEJAのオウンドメディア「テクプレたちの日常 by ABEJA」(https://note.mu/abeja/n/nd76843762397)でご紹介しています。
このような機会への参加を通じて、これからもABEJAは、ディープラーニングを活用し社会実装できる人材の育成を支援してまいります。
※1 Community of Deep Learning Evangelists(CDLE)
一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA:https://www.jdla.org/)が実施するディープラーニング資格試験制度合格者が所属するコミュニティ。「ジェネラリスト検定(G検定)」「エンジニア検定(E検定)」の2つの検定があり、いずれかの試験合格者が所属する。
※2 ABEJA Platform
ABEJA Platformは、データの取得、蓄積、アノテーション(教師データ作成)、学習、デプロイ、推論、再学習といった事業のAI化に欠かせない工程を一貫して進めることができるAI/機械学習の開発運用基盤です。創業初期より培ってきたAI実装の実績・ノウハウをプラットフォームとして提供し、AIを最速・最短でビジネスに実装できる環境を構築しています。
サービス情報サイト:https://forums.abeja.io/
サービス利用のお問い合わせ:https://abejainc.com/platform/ja/contact/
■ ABEJAについて
「ゆたかな世界を、実装する」を企業理念に、AIをはじめとする最先端のテクノロジーを活用し、産業構造の変革を追求している企業です。2012年の創業時より、自社開発のディープラーニング技術をコアに、AIの社会実装事業を展開。小売流通、製造、物流、インフラをはじめ、あらゆる業界において、一気通貫したAIの導入、活用を支援しております。2017年3月にシンガポール法人を設立、ASEANを中心としたグローバル展開も進めております。
会社名 :株式会社ABEJA
代表者 :代表取締役社長 岡田 陽介
所在地 :東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー10F
事業内容 :ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業
URL :https://abejainc.com
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