富岡市とサンクステンプが障がい者による養蚕業参入で合意
PR TIMES / 2017年3月31日 16時20分
~障がい者雇用促進と伝統産業の継承により地方創生を目指す~
富岡市と、総合人材サービスのパーソルグループで障がい者雇用支援事業を手掛けるサンクステンプ株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:中村淳、以下サンクステンプ)は、2017年6月より障がい者による養蚕事業を開始いたします。障がい者雇用の促進とともに、伝統産業の継承と地域活性化に貢献します。
■背景1:進む養蚕農家の高齢化
群馬県は日本一の繭生産量を誇ります。しかし、繭価格の低迷、絹製品の需要減により、養蚕農家の戸数と生産量は共に年々減少しています。また、現在の富岡市内養蚕農家の平均年齢は79歳。養蚕業は貴重な伝統産業であるだけでなく、今後は医療分野での活用が期待されるものの、現状の家内工業の仕組みでは新規参入時のハードルも高く、高齢化に歯止めがかからない状況が続いています。
■背景2:障がい者雇用の課題
群馬県では、県内民間企業における障がい者雇用率が2015年11月時点で1.80%と、全国平均の1.88%を下回り全国でワースト2位となった※ことから、障がい者雇用の促進が喫緊の課題となっています。一方で、サンクステンプは首都圏では障がい者雇用の実績があったものの、さらなる雇用の創出を推進すべく、地方で障がい者が就労できる事業の展開を検討しておりました。養蚕事業における一連の作業は作業工程を明確にする事と、一人ひとりの障がい特性を把握することで活躍できる職域も多くあります。本事業では、障がい者の新たな就労の場を創出するとともに、養蚕業の活性化を目指します。
※厚生労働省群馬労働局 平成 27 年 障害者雇用状況の集計結果
http://gunma-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/gunma-roudoukyoku/happyou/2015/happyou271127-2.pdf
■事業概要:養蚕業・和紙作りに参入し、新たに30人の障がい者雇用を目指す
本事業においては、富岡市からご支援・ご協力をいただき、サンクステンプが桑園管理から蚕の飼育、和紙作りなどを展開いたします。サンクステンプが富岡市から借り受けた「富岡市立妙義幼稚園跡」を養蚕事業所として利用します。なお、養蚕技術責任者には、富岡製糸場で蚕の生体展示を立ち上げた元地域おこし協力隊で養蚕家の佐藤祐一氏が着任します。4月から、地域にて障がい者の採用活動を開始し、基礎的な作業の研修と、地域の養蚕家からも実習指導を実施した上で、6月から事業を開始する予定です。生産拡大とともに障がい者の雇用を増やし、2020年3月までに、30人の障がい者雇用を目指します。
富岡市とサンクステンプは、地元養蚕関係者、地域住民の方々のご指導やご協力をいただきながら、障がい者の雇用機会の創出を通して伝統産業の継承をめざし、活動を推進してまいります。
■事業概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/16451/table/78_1.jpg ]
■富岡市について
1872年(明治5年)に日本で最初の官営の製糸工場である「富岡製糸場」がこの地で操業して以降、製糸産業で栄えました。人口49,734人(3月1日現在)で、気候は年間を通じて温暖で、安定した地盤の災害の少ない暮らしやすい地です。2014年「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録され、同年、富岡製糸場が群馬県初の国宝に登録されました。
■サンクステンプについて
パーソルグループの特例子会社として、1991年12月の設立以来、よこはま夢工房でのクッキー製造・販売をはじめ、スポーツ競技活動と就労の両立を支援するChallenged Athlete Support(障がい者アスリート支援制度)を実施するなど、広く障がい者の自立および成長を支援しています。
■「PERSOL(パーソル)」について
パーソルは、2016年7月に誕生した新たなブランドです。ブランド名の由来は、「人は仕事を通じて成長し(PERSON)、社会の課題を解決していく(SOLUTION)」。働く人の成長を支援し、輝く未来を目指したいという想いが込められています。
パーソルグループは、人材派遣のテンプスタッフ、人材紹介や求人広告のインテリジェンスをはじめとし、ITアウトソーシング、設計開発にいたるまで、国内外90社を超える幅広い企業群で構成されています。グループのビジョンである「人と組織の成長創造インフラへ」を実現するために、労働・雇用の課題の解決に総合的に取り組んでいます。
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