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次世代のバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル」の実証実験を大林組の建設現場で開始

PR TIMES / 2024年12月10日 16時45分



 出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「出光興産」)、株式会社大林組(本社:東京都港区、代表取締役 社長 兼 CEO:蓮輪賢治、以下「大林組」)、株式会社松林(本社:京都府宮津市、代表取締役社長:松林威寿、以下「松林」)の3社は、大林組が建設現場で使用する建設機械および発電機向け燃料として、軽油代替で高いCO2削減効果のあるバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル」(以下「IRD」)を使用する実証実験を2024年11月中旬から開始しました。出光興産は本実証結果をふまえ、2025年初めから新商品として「IRD」の販売を開始する予定です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/79/118168-79-f9ce56877dbe8fbf91a8503b5ac3b546-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 IRDは、植物由来の廃食油などを原料として製造されるバイオ燃料です。燃焼時にCO2を排出しますが、原料の植物が成長過程でCO2を吸収するため、カーボンニュートラルな燃料とされています。

 出光興産は、欧州EN規格(EN15940:2016)(※1)に適合したリニューアブルディーゼル(以下「RD」)を海外から調達し、独自の規格および品質を担保した商品「IRD」として販売します。RDは既存の流通インフラの活用や内燃機関で使用できるため、運輸業界や建設業界での普及が期待されています。

 本実証では、大林組が施工する建設現場において、建設機械(油圧ショベル)に、軽油代替燃料として「IRD」を使用します。「IRD」は、松林のネットワークを通じて使用現場まで配送され、パトロール給油(※2)されます。本実証を通じ3社は、「IRD」の使用が建設機械に及ぼす影響を調査するとともに、燃料の調達から供給、運用、メンテナンスまでのプロセスを総合的に検証します。

「IRD」サプライチェーンイメージ
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/79/118168-79-9d45c2d4835b52c0d7bd3d8079125ae2-1280x337.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


各社の取り組み
 出光興産は、多様で地球環境に優しいエネルギーの安定供給に向けた取り組みを進めています。「IRD」の普及を推進するため、安定調達や品質の担保に加え、出光グループの特販店ネットワークを生かし、ラストワンマイル(使用する現場までの最後の区間)までの供給網を構築します。徳山事業所(山口県周南市)では、HEFA(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids)(※3)技術による持続可能な航空燃料(SAF)の生産を2028年度から開始することを目指しています。その製造過程においてRDも産出される予定で、将来的にはRDを活用した自社製造品の流通を検討しています。本実証ではRDを海外から調達しますが、徳山事業所でのSAF製造に先行して販売に取り組むことで、RDの需要を把握するとともに、取り扱い上の課題を整理します。
参考:徳山事業所におけるHEFA-SAF製造プロジェクトのFEED移行について(2024.08.02付)
   https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/240802.pdf

 大林組は、建設段階におけるCO2排出削減に向けて、低炭素型燃料の使用を推進しています。本実証に先立ち、大阪・関西万博の建設工事では稼働する建設機械の燃料に100%バイオディーゼル燃料(以下「B100」)(※4)やRD燃料を使用した実証実験を行いました。今回、本実証と並行して、B100使用中の建設機械に、出光興産製のB100専用エンジンオイルを使用してエンジンの影響度を調査するとともに、低炭素燃料を使用した建設機械のメンテナンスやモニタリング方法の検証を行います。低炭素型燃料のさらなる使用拡大を目指し、建設機械のメンテナンスの確立や、燃料のサプライチェーン構築にも取り組んでいきます。

 松林は、化石燃料を販売する企業の責任として、未来を担う次世代のために、CO2排出削減に寄与するさまざまな低炭素燃料の販売・提案による地球環境に配慮した事業を遂行してきました。本実証では、これまで培ってきた軽油に替わる低炭素燃料を使用する環境の構築と、自社配送による配送の効率化をさらに進めていきます。また、今後は全国300社以上の配送協力会社網を活用し、綿密な業務プロセスに基づいて、環境に配慮した低炭素燃料の採用を検討する企業様への提案活動を積極的に行います。

 出光興産、大林組、松林の3社は、持続可能なエネルギーの普及とCO2排出削減に向け、引き続き連携を強化し、社会全体の環境負荷低減への貢献を目指します。



※1 欧州EN規格(EN15940:2016)
   パラフィン系ディーゼル燃料の品質と性能基準を定める欧州規格
   利用者や端末と物理的に近い場所に処理装置を分散配置して、ネットワークの端点でデータ処理を行う技術
※2 パトロール給油
   ミニローリーから直接重機に燃料を供給する方法。これにより建設現場での効率的な燃料補給が可能
※3 HEFA(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids)
   植物油などを水素化処理して得られる水素化エステル・脂肪酸からSAFを製造する技術・プロセス。
   「ASTM D7566 Annex2」としてSAFの国際規格が認証
※4 100%バイオディーゼル燃料
   使用済み食用油などをメタノールと反応させて生成される脂肪酸メチルエステルによる燃料

会社概要

名称:出光興産株式会社
本社:〒100-8321 東京都千代田区大手町1-2-1
代表者:木藤俊一
設立:1940年
主な事業内容:燃料油事業、基礎化学品事業、高機能材事業、
電力・再生可能エネルギー事業、資源事業
ウェブサイト:https://www.idemitsu.com/jp/index.html

名称:株式会社大林組
本社:〒108-8502 東京都港区港南2丁目15番2号
代表者:蓮輪賢治
設立:1936年
主な事業内容:国内外建設工事、地域開発・都市開発・その他建設に関する事業、およびこれらに関するエンジニアリング・マネージメント・コンサルティング業務の受託、不動産事業ほか
ウェブサイト:https://www.obayashi.co.jp/

名称:株式会社松林
本社:〒626-0071 京都府宮津市字由良73番地
代表者:松林威寿
設立:1962年
主な事業内容:石油製品販売・石油製品輸送
ウェブサイト:https://www.matsubayashi.kyoto/

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