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新作ドラえもん浮世絵の舞台はゴッホも模写した広重の名作「浅草金龍山」

PR TIMES / 2024年10月28日 12時15分

株式会社版三がドラえもん浮世絵シリーズ新作となる【ドラえもん浮世絵木版画 「名所江戸百景 浅草金龍山」】を制作しました。

「版三 浮世絵工房」で10月30日より予約を開始します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-347c30c2e9454cf51ceb-10.jpg ]

世界に誇る浮世絵の彫りと摺りの技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三(代表取締役 坂井英治)。なかでも「ドラえもん浮世絵シリーズ」は限定300部が販売開始から約3日で完売するなど大変な人気を博しております。
このたび、版三ではドラえもん浮世絵シリーズの新作【ドラえもん浮世絵木版画 「名所江戸百景 浅草金龍山」】を制作、10月30日よりオンラインショップで予約を開始します。

今回の作品でドラえもんたちが登場するのは歌川広重の『名所江戸百景』の代表作の一つ「浅草金龍山」です。歌川広重は葛飾北斎と並ぶ、浮世絵界を代表する絵師であり、世界的にもその人気は非常に高く、印象派のゴッホは広重の浮世絵を模写した作品も残していることで有名です。

「名所江戸百景・浅草金龍山」は、紅白のコントラストが美しく、西洋の遠近法を大胆に応用して空間の広がりや奥行きを感じさせる大胆な構図と、赤・緑・黄などの色彩をバランス良く配することで見事な雪景色を表現。さらに雪の描写には「空摺り(からずり)」と言う絵の具を付けずに摺る技法が用いられており、エンボスをきかせることで積雪の量感が巧みに描出されています。

金龍山は浅草寺の山号(称号)で、金鱗の龍がここへ舞降りた伝承が元となりました。提灯の文字は“志ん橋”と書かれ、新橋の信徒が奉納したものです。江戸庶民にとって身近で自慢の場所でもあり、また、江戸の浮世絵職人も数多く生まれた、当時も今も江戸浮世絵木版画の聖地のような場所です。
見事な雪景色を構える浅草金龍山に笠を被り冬の着物の装いで訪れたドラえもんたち。色とりどりの優しい配色が雪景色をさらに鮮やかに彩り、彼らの楽しげな姿にほっこりとさせられる一枚に仕上がっています。

―製法について―
浮世絵木版画は絵師・彫師・摺師の三位一体の協力体制から生まれる伝統文化・技術の結晶。
絵師は全体の色の校正や要素の詳細、線の一本一本まで細部にわたって描き込み、彫りや摺りの工程のために色の数や色の重なり方、線の太さなどを整えます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-afa2371b85bf28e83fe4-2.jpg ]

【彫り】
彫師は絵柄の色数の数だけ木版を彫らなければならず、1ミリでも誤差があると全体の印象を大きく変えるため、高い精度が求められます。木の質や硬さによって難しさも異なり、忠実に彫り進めるのはもちろん色に現れない背景の部分も含めて全て手作業で行うので同じ版木で何百回も摺りを行うことが出来ません。そのため、浮世絵はすべて限定生産となっています。
【摺り】
[画像3: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-7dd2002da8d11ac125f7-3.jpg ]

摺師が行うのは和紙に一色一色を摺り重ねていく作業です。各色の版木を正確に位置合わせして塗料を紙に摺り込むのですが、絵柄がずれないように数十回も色を摺り重ねる作業であるため、職人の手の感覚、色の順番や重ね合わせの技術、スピードなどが非常に重要となります。また、色合いは実際に摺ってみないと分からないため、何十回も変更を行いながら理想の色に仕上げていきます。この木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、それぞれの技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。
この彫師・摺師の木版画制作技術は文化庁保護法に基づき
国指定の文化財「重要民族文化財選定保存技術」に選定されています。

[画像4: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-0468a9016f7f15881a41-4.jpg ]

―和紙について―
木版画に使用する和紙は越前和紙漉元・重要無形文化財(人間国宝)岩野市兵衛氏の特別制作による純手漉和紙の越前生漉奉書となります。
生漉奉書とは、越前和紙の看板とも言える、その製法が国の重要無形文化財に指定されている、気の遠くなるような手間をかけて作る、日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。本来楮(こうぞ)100%の厚い紙でしたが、近年製紙技術の進歩により、パルプ主体の奉書が多勢を占めるようになりましたので、特に楮100%の奉書を「生漉奉書」と呼び区別するようになりました。印刷用紙として洋紙屋さんで一般的に扱われる「奉書」とは全くかけ離れた紙です。今回はもちろん楮100%の「生漉奉書」を使用しています。


商品名:ドラえもん 浮世絵木版画「名所江戸百景・浅草金龍山」
[画像5: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-f516fcccf6c316706879-10.jpg ]

販売価格:50,000円 (税別・送料別)
販売数: 300部
発売元:株式会社 版三
サイズ:(絵)縦33.6cm×横22.3cm
    (額)縦52.5cm × 横41.0cm
素材(額装部分):木材、アクリル
和紙(絵):人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書
著作物表記:(C)Fujiko-Pro
https://www.ukiyoework.com/view/item/000000000248

オンラインショップ:浮世絵工房 https://www.ukiyoework.com/

【当商品制作に携わった職人紹介】
[画像6: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-46dc7b9cc5f2808f3388-5.jpg ]

■絵師・装填:江幡喜之
株式会社 版三で浮世絵のデザインを担当。近年は企業用浮世絵アイコンなど、浮世絵のテイストを活かしたアートの制作など幅広く活動。
浮世絵工房内の商品でも藤子・F・不二雄 生誕90周年記念などの作品を手掛ける。

■江戸木版画 彫師:朝霞元晴
[画像7: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-ee0ecaa21b0d3419ed89-6.jpg ]

高校卒業後、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募、江戸木版画の彫師として7年間の修行を経て独立。現在、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献している。
2003(平成15)年 江戸東京博物館「大江戸八百八町展」にて実演
2005(平成17)年 日本橋三越「名所江戸百景完成記念展」にて実演
2008(平成20)年 江戸東京博物館「北斎漫画展」にて実演
・文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人
・経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師

■江戸木版画 摺師 - 鉄井 裕和
[画像8: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-23cf56a5e40fb84289fe-7.jpg ]

1975年 木版画摺師、鉄井孝之の次男として東京に生まれる。
会社員を経て鉄井木版画工房に入り摺師の道へ。
父に師事し修行を重ねながら各展覧会で摺りの実演を精力的に行い、2009年11月にロシアサンクトペテルブルグの露日友好会館で開催された文化催事においても 好評を博す。
・文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人
・経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師

■和紙:九代 岩野市兵衛(人間国宝)
[画像9: https://prtimes.jp/i/31094/82/resize/d31094-82-bdc73cd8d9baa79cdeff-8.jpg ]

1978年九代岩野市兵衛を襲名。2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。
木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。かのピカソも岩野家の和紙を愛したと言われている。

■版元:版三
世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作。数多くの人気コンテンツとのコラボレーションを展開し、不思議で絶妙にマッチした世界観を現代の浮世絵師が創造し描き上げたコラボ作品の数々は大変好評をいただいております。

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