Stripe 、AI エージェントと決済を繋ぐ「Stripe エージェントツールキット」を発表
PR TIMES / 2024年12月11日 12時45分
大規模言語モデル (LLM) に金融サービスを統合し、エージェントワークフローの自動化や複雑な業務プロセスの管理を可能に
企業向けファイナンシャルインフラを構築し、AI の活用を促進する Stripe は、大規模言語モデル (LLM) を用いる AI エージェントと金融サービスを繋ぐ「Stripe エージェント ツールキット」 を提供することを発表しました。 これにより、LLM で決済や資金の獲得、請求処理などのアクションを呼び出し、AI によるエージェント ワークフローに決済プロセスを盛り込むことが可能になります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77879/82/77879-82-85c9b44926998ec95521600a91209ed6-1598x670.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
LLM エージェントワークフローに決済を追加
AI エージェントは、大規模言語モデル (LLM) を用いて、設定された目標を達成するために関連するシステムと対話し、データを収集して最適な行動を選ぶソフトウェアプログラムです。達成すべき目標は人間が定めますが、実行に必要な行動は AI エージェントが独自に決定します。フレームワークでプロンプトと機能呼び出しを組み合わせることで、エージェントを構築しています。LLM と関数呼び出し (Function Calling) を組み合わせて、複雑なタスクを完了するために協働するプロセスがエージェント型ワークフローとなります。
「Stripe エージェントツールキット」 は、Stripe の Node.js および Python SDK を基盤として構築されており、AI エージェントに Stripe API へのアクセスを提供し、関数呼び出しをサポートする LLM プロバイダーと連携します。このフレームワークを使用すると、マルチエージェント型ワークフローの構築が容易になり、各タスクを分割し、それぞれのタスクを各専門エージェントに割り当てることで効率的な作業分担を実現します。「ツール」は、LLM プロバイダがエージェントフレームワークに実行を 「依頼 」できるスニペットで、各エージェントに提供されます。
例えば、「11 月1 日 のニューヨークからサンフランシスコに飛ぶ航空券を 500 ドル以内で予約したい」場合、LLM と関数呼び出しを活用することで、1.「出発地」や、「目的地」、「出発時間日」や「予算費用」という複数の要素に分解して、2. その条件にあったフライトを検索、3. 検索結果と選択肢を提示、4. 予約用の URL を特定、5.航空券を購入、というそれぞれの手順に対応するエージェントのセットを組み立ててこの要求に応えることができます。
「Stripe エージェントツールキット」 は、このようなワークフローを簡素化するため、Vercel の AI SDK、LangChain、CrewAI をネイティブサポートしています。
従量課金で使用料に応じて課金
「Stripe エージェント ツールキット」を活用して、従量課金を実践することもできます。従量課金とは、顧客が特定の製品やサービスを使用した量に基づいて請求される価格戦略で、最終的な請求額は、顧客が使用した製品やサービスの量に直接比例します。この課金方法は、顧客に透明性のある価格体系を提供する一方で、企業の収益の安定性を促進することで、価格設定にバランスの取れたアプローチを提供することができます。様々な事業分野で従量課金が用いられつつありますが、特に SaaS (ソフトウェア・アズ・ア・サービス) 分野においては、顕著な増加傾向が見られています。
エージェントのワークフローには、通常トークンの使用量や時間で測定される物質的なコストがかかります。従量課金では、顧客の製品の使用量に基づいて課金することができます。「Stripe エージェント ツールキット」を利用すると、プロンプトと完了のトークン数を簡単に追跡し、その顧客に対して請求を行うことができます。
Stripe API へのアクセスと金融サービスの利用が可能に
さらに、Stripe エージェントツールキットを使用して決済サービスを統合すれば、組込型金融を利用して一連の資金フローを自動化することができます。法人向けクレジットカードが作成できるバンキング (BaaS) API Stripe Issuing *を利用すると、AI エージェントが事業支出の際に使用できる使い切りのバーチャルカードを生成し、購入することが可能になります。さらに、ユーザーの購入意図と承認行動が一致するよう、プログラムで承認を許可または拒否することができます。また、支出管理機能を利用して、予算を設定したり、AI エージェントによる支出を制限したりすることも可能です。
ストライプジャパン株式会社 代表取締役のダニエル・へフェルナンは次のように述べています。
「LLM が実質私たちの業務や生活に今後どのように機能し、影響していくのかは未知数ですが、AI エージェントが将来、私たちの働き方の大きな部分を占めるようになることは明らかであり、Stripe は AI エージェントと決済が一体となった際の新たな可能性に期待を寄せています。」
Stripe では今後、SDK (ソフトウェア開発キット) の対象範囲を最小限に抑え、Stripe API のサブセットに焦点を当てることでサポート範囲を拡大していきます。また、SDK で利用可能な機能やデータを管理するために豊富な設定オプションを、随時提供していく予定です。
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Stripe について
Stripe は、企業向けのファイナンシャル インフラを構築する会社です。スタートアップから世界的な大企業まで数百万社が Stripe の決済プラットフォームを導入して、決済処理のみならずリアルタイムで資金をプログラム化し、収益を成長させ、新規事業展開を加速させています。サンフランシスコとダブリンに本社を持つ Stripe は、インターネットの GDP を拡大することを使命に掲げています。
詳しくは https://stripe.com/jp をご覧ください。
クイックガイドはこちらをご覧ください。
*Stripe Issuing は日本では現在未展開
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