ルドルフ・ディーゼルの言葉に触発され、電動化の道を突き進む

PR TIMES / 2013年12月26日 14時44分

ロバート・ボッシュGmbHのディーゼル・システム事業部長Markus Heynはこのインタビューで、ディーゼルエンジンを搭載した乗用車がなぜ今、まさに北米市場を席巻しようとしているのか、ディーゼルトラック用の電気駆動装置に大きな期待がかかるのはなぜか、その理由を語ります。

質問:電気自動車やハイブリッド車が話題を賑わす昨今ですが、ディーゼルエンジンもさらなる進化を遂げています。それはなぜなのでしょうか?

答え:話は簡単です。ディーゼルの実力が世界を動かし、今後さらに注目が高まっていくからです。乗用車部門では、遠大な排出ガス低減目標を達成するカギをディーゼルが握っています。例えば、欧州は自動車のCO2排出量を2020年までに95g/kmに低減することを目指しています。ディーゼルエンジンはまた、低燃費とドライビングプレジャーをうまく両立させ、特に出張や通勤の足として力を発揮します。これまでも欧州でメジャーな存在だったディーゼルエンジンが他の国々でもドライバーの人気を集めているのはそのためです。米国を例に挙げると、ボッシュでは、同国の小型車セグメントにおけるディーゼル車のシェアが2018年に10%に上昇するのはまず確実と見ています。また、2017年までに北米市場で提供されるディーゼル車のモデル数は約60に達する見込みです。ヨーロッパの自動車メーカーの開発の動きからもわかるように、ディーゼルとハイブリッドテクノロジーは組み合わせることによって、さらに新しい価値が提供されます。プジョー3008 HYbrid4やボルボV60といったディーゼルハイブリッド車の登場もそのことを証明してくれています。


質問:ディーゼル車と聞くと、黒煙や排気ガスの刺激的な匂いを反射的に思い浮かべる人が多いと思います。このイメージはボッシュのクリーンディーゼル・コンセプトとは異なります。両者の違いを教えていただけますか?

答え:黒い排気ガスのイメージが出来上がったのは一昔前、1980年代の話です。他方、クリーンディーゼルは、今日市場で提供される最新世代ディーゼル車を生み出した基本コンセプトです。1990年代初頭のディーゼルエンジンに比べ、最新型ディーゼルエンジンではNOx排出量が96%、粒子状物質の排出量は98%も減少しています。それを可能にしているのが、マルチ噴射を可能にした高度な燃料噴射システムと先進的な排出ガス後処理システムです。ボッシュのDENOXTRONICシステムを搭載すれば、最重量級のディーゼルトラックでさえも、EURO 6のような厳しい排出ガス基準を満たすことができます。また、乗用車向けディーゼルエンジンの場合、作動音はガソリンエンジンとほとんど区別がつかないほど静かになったほか、先進的なディーゼルエンジンのCO2排出量は、同等クラスのガソリンエンジンと比べて最大25%も少なくなっています。


質問:ドイツでは登録車両が増え続けています。特に、ほぼディーゼルエンジンの独壇場と言えるSUVが増えています。また、ドイツ国内ではすでに260万台以上のトラックが登録されており、その数は増加傾向にあります。この方面ではどのような技術的進歩が期待できますか?

答え:ディーゼルトラックは世界の物流を担っています。例えば、ディーゼルトラックはインターネット経由で注文されるほとんどの商品の配達を担っているほか、新鮮な果物、野菜、肉を各地の店舗に毎日配送しています。トラック用の最新型ディーゼルエンジンは燃料効率が非常に優れ、低コストでの輸送が可能です。そのディーゼルの燃費をさらに向上させるには、ドライブトレイン全体に目を向けなくてはなりません。トラック用ディーゼルエンジンの効率を改善しようとするなら、燃料噴射システム、ターボチャージャー、排気ガス再循環(EGR)、そして何よりも排出ガス後処理を含むすべてのシステムを完璧に適合させる必要があります。


質問:お話を伺っていますと、トラックにはディーゼルしか考えられないようにも聞こえますが、実際はどうなのでしょう?代替駆動コンセプトなどは必要ないのでしょうか?

答え:もちろん必要です。それどころか、代替駆動コンセプトは大型商用車の世界でも注目を集めています。トラックにも電気駆動の利点は適用できるからです。もともと燃費性能の優れたディーゼルエンジンの燃料消費を、駆動装置の電動化により長距離輸送で6%、短距離輸送では最大20%削減することができますし、それに相当する量のCO2排出量も低減できます。こうした駆動装置の電動化と並行して、ボッシュはトラック用の天然ガスエンジンの開発も推し進めており、すでに天然ガス専用システムが量産段階を迎えました。また、必要に応じてディーゼル燃料もしくは天然ガスのどちらでも走行できるトラック用デュアルフューエルシステム向けの燃料噴射テクノロジーを開発しています。そして、こうしたシステムを搭載したトラックはガスインフラが十分発達していない地域に大変適しています。ボッシュは乗用車だけでなく、トラックに搭載する代替駆動システムの開発にも力を注いでいるのです。


質問:天然ガス、電気駆動装置など、かなりの数の代替アプローチがあるようですね。では、ディーゼルエンジンは今から100年後にも存在していると思われますか?

答え:100年とはまたずいぶん先の話となりますが、ディーゼルエンジンの生みの親、ルドルフ・ディーゼルは100年以上前にこのような言葉を残しています。「私のエンジンは大きな進化を続けています」。この言葉に触発され、私たちは今なおディーゼルエンジンの開発を続けています。例えば、燃焼効率をさらに向上させるために噴射圧を上げる、あるいはディーゼル駆動システムを電動コンポーネントや天然ガス駆動装置に組み合わせるなどしてエンジン自体の働きを向上させようとしています。ということで、私の答えはイエスです。ディーゼル車はこの先何十年も走り続けることでしょう。


ビデオリンク
Markus Heynが語る「ディーゼルエンジンの世界規模の可能性」
http://videoportal.bosch-presse.de/en/kategorien/_/dieselsysteme


自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2012年の売上高は 31.1 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。
全世界において約177,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術やCar-to-CarおよびCar2Xコミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。
ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュでは2012年に約48億ユーロもの金額を研究開発に投じ、さらに全世界では4,800件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

さらに詳しい情報は
http://www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
http://www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
http://twitter.com/BoschPresse ツイッター
を参照してください。

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