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アストロスケール、経済安全保障重要技術育成プログラムにおける「協力衛星を対象とした宇宙空間における燃料補給技術の確立」の研究開発課題に採択

PR TIMES / 2025年1月22日 15時45分

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田光信)の子会社で人工衛星システムの製造・開発・運用を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役社長 加藤英毅、以下「アストロスケール」)はこの度、内閣府主導で創設され国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する「経済安全保障重要技術育成プログラム(通称、K Program)」において、「衛星の寿命延長に資する燃料補給技術」に関する研究開発構想における「協力衛星を対象とした宇宙空間における燃料補給技術の確立」の研究開発課題に採択されましたことをお知らせいたします。

地球周回軌道は衛星やデブリの増加により混雑化が加速しており、このままでは長期的に軌道を利活用していくことは困難になると考えられています。この問題を解決し、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)を実現するためには、使い捨てを前提とした衛星やロケット開発から脱却し、削減(reduce)、再利用(reuse)、修理(repair)、燃料補給(refuel)、除去(remove)といった循環型経済を宇宙空間で実現することが重要であり、そのソリューションが軌道上サービスです。軌道上サービスの一つである燃料補給サービスは、衛星運用者にとっては、衛星の寿命を延長することで衛星機数や打上げ回数を低減することにつながります。また、燃料の制約を取り払うことで、衛星のミッションの範囲や柔軟性を拡大し、燃料の制約があると実行できない新しい衛星の使い方も可能になります。

「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)」は、我が国が国際社会において中長期的に確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術について、研究開発及びその成果の活用を推進するものです。安全保障と経済を横断する領域で様々な課題が顕在化する中、主要国は、国家及び国民の安全保障上の多様な脅威等への有効な対策として、鍵となる技術の把握や情報収集・分析、技術流出問題への適切な対処、人工知能、量子技術といった先端技術の研究開発や活用を強力に推進しています。我が国が技術的優位性を高め、不可⽋性の確保につなげていくためには、国が強力に重要技術の研究開発を進め、育成していく必要があるとの認識のもと、2022年に経済安全保障推進法が成立したことを背景に、内閣府主導のもと本プログラムが創設されました。

この度アストロスケールが採択されたのは、2023年12月に公募が開始された「衛星の寿命延長に資する燃料補給技術」に関する研究開発構想のうち、公募枠「協力衛星を対象とした宇宙空間における燃料補給技術の確立」の研究開発課題です。アストロスケールでシニアプロジェクトマネージャーを務める五十嵐重英を研究代表者として、本プロジェクトに取り組みます。本公募枠の研究開発期間の目安は5年程度、また予算総額は最大120億円(間接経費込)です。

燃料補給に関しては、国際市場を意識した戦略が重要です。本研究開発では、アストロスケールがこれまで獲得してきたRPO※(ランデブ・近傍運用)技術を土台に、低軌道での化学燃料補給実証を行うとともに、さまざまな推進剤にかかる地上検証等により、静止軌道へ、そして電気推進の燃料補給への拡張性も視野に入れた研究開発を実施します。

※ RPO:Rendezvous and Proximity Operations Technologiesの略称。ランデブ・近傍運用

アストロスケール について
アストロスケールは、軌道上サービスの世界的リーダーとして、安全で持続可能な宇宙開発に取り組んでいます。当社は衛星の寿命延長、故障機や物体の観測・点検、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去、既存デブリの除去など、多様で革新的な軌道上サービスソリューションを提供します。2021年3月以降、アストロスケールはELSA-dやADRAS-Jのミッションにおいて軌道上でRPO技術を実証し、軌道上サービスのリーダーとしての地位を確立してきました。アストロスケールの宇宙機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国宇宙軍、欧州宇宙機関(ESA)、英国宇宙庁(UKSA)、Eutelsat OneWebとの先駆的なミッションに採用されています。宇宙機の定期的な点検、移動、除去、寿命延長のためにより多くの衛星運用者が軌道上サービスを導入し、循環型宇宙経済の可能性が広がり、より持続可能な宇宙の未来が開かれつつあります。本社・R&D拠点の日本をはじめ、英国、米国、フランス、イスラエルとグローバルに事業を展開しています。
アストロスケールウェブサイト:https://astroscale.com/ja/

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