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FMフェスティバル2012 未来授業~明日の日本人たちへ 福岡伸一、小山薫堂、養老孟司、北川智子、ロバート・キャンベルが登壇  現役大学生の女優、南沢奈央と宮崎香蓮も参加

PR TIMES / 2012年11月8日 13時38分



TOKYO FMをはじめとするJFN(全国FM放送協議会)全国38のFM局では、11月23日(金・祝)と、24日(土)の2日間に渡り、脳科学者の茂木健一郎が総合司会を務めるスペシャルプログラム、『三菱商事 presents FM フェスティバル2012 未来授業~明日の日本人たちへ』を放送いたします。

このプログラムでは、現代の『知の巨人』である、福岡伸一、小山薫堂、養老孟司、北川智子、ロバート・キャンベルを講師に迎えて、10月29日(月)・10月31日(水)・11月2日(金)の3日間、京都・熊本・東京の3会場で、大学生を対象としたインタラクティブ授業を公開収録した模様をお届けします。今回で3回目となる本授業のテーマは、『世界の中のニッポン~自らの立ち位置の確認』。同一テーマで5人の『知の巨人』たちがそれぞれの分野から本テーマに挑みました。

FMフェスティバルとは、全国のJFN加盟全FM局が結集し、全国のFMリスナーがひとつとなる日として、若者リスナーと一緒に1972年より毎年実施してきたFMメディアの祭典です。2010年度からは、不安な現代社会の中で未来を担う若者たちへ、生きるヒントを届けたいという思いのもと、『知の未来授業』を開講しています。この『知の未来授業』とは、各専門分野で日本の第一線で活躍し、時代のオピニオンリーダーである『知の巨人』たちが大学生と真剣に向き合い、直接議論を交わしながら行う1回限りの公開授業。2011年2月、2011年10月の開催に続き、今回が3回目の開催となります。

今回からは、より活発な討議を目指し、東京会場では現役大学生の女優 南沢奈央(ロバート・キャンベルの授業)と、宮崎香蓮(養老孟司、北川智子の授業)も、一般の大学生に混じって白熱の授業に参加しました。また、大学生の目線を取り入れるため、東京では大学生委員会を組織し、授業参加の呼びかけ、事前アンケートへの協力要請、また当日の会場運営への協力を仰いだ他、京都、熊本会場でも地元京都大学、同志社大学、熊本大学の大学生への協力を直接求め、活発な討議を行いました。今回のイベントでは、3会場で合計370名を超える学生が『知の巨人』たちの授業に参加しました。


■イベントの様子

<京都会場:10月29日(月)>
◇福岡伸一(分子生物学者・青山学院大学教授)
テーマ:「アナタはご本人様でいらっしゃいますか~動的平衡の中で考える」

「自分が自分であることをどう証明するのか?」この問いに対して、学生たちは、指紋・網膜・DNAなど身体的な特徴をあげた。しかし、生物学的にいうと、人間の身体は、分子や原子レベルで分解と合成が繰り返されており、1年前の自分と、今年の自分はまったく違う。つまり、自分を立証する不変のものは存在しない。福岡のメッセージは、自分が自分であることの証明は自分の中にはなく、自分の外側、つまり、社会や他人との関係性の中にある、ということ。「個人は1枚のタイルのようなもの。タイルそのものに意味があるのではなく、タイルとタイルをつなぐ目地に、存在の根拠があると」語り、学生たちに「自分探し」のヒントを提示した。自己を決定するこの関係性こそが、日本の立ち位置をも決める。自己も日本も変動的であり、常に状況を俯瞰し、『関係』をポイントに、日本を考えていくことが大切だと語った。


<熊本会場:10月31日(水)>
◇小山薫堂(脚本家・放送作家・東北芸術工科大学企画構想学科長 教授)
テーマ:「くまモンから学ぶニッポンの立ち位置」

授業の中で、小山薫堂は「今の日本には、あらためて『和』が必要とされているのではないか」と学生たちにメッセージ。小山が考える『和』とは、一般的な和風という意味ではなく、柔軟性、和える、ミックスという意味。自らも立ち上げに関わった『くまモン』も著作権フリーであることによって、多くの伝統工芸とコラボレーションし、その存在感で和ませながら、今まで眠っていたいろいろなものに新しいスポットライトを当てる、という意味で『和』である。今回のテーマである『日本の立ち位置』もそこにあると小山は語り、この『和』の精神をもって、問題の解決に当たっていこうと、学生たちに伝える授業となった。


<東京会場:11月2日(金)>
◇養老 孟司(解剖学者、 東京大学名誉教授)
テーマ:「未来を変える選択」

学生たちへの事前アンケートの中で、養老が最も気になったのが、「あなたはどんな時に幸せを感じますか?」という質問に、ほとんどの学生が、家族や友人との人間関係をあげていたこと。これだけ大勢の人が、人のおかげで幸せだ、と言っているということは、逆にいうと、人のせいで不幸せにもなる。世界のすべてが人間関係で占められてしまうと、逃げ場がなくなる。その典型がイジメ問題である。養老は、現代人に圧倒的に不足しているものは、花鳥風月、つまり自然であるという。人間でない世界=自然の世界を持つこと。日本人がもともと古来から持っていた花鳥風月とともにある生活に、グローバル化が進む世界の中で生きていくヒントがあると、未来志向のポジティブなメッセージを伝えた。

◇北川智子(歴史学者、イギリス ニーダム研究所客員研究員 前ハーバード大学レクチャラー)
テーマ:「中世日本史から読み解く日本の現在と未来」
北川智子から出た宿題は『1542年から1642年までの、世界で起こった出来事を1つ挙げて下さい(出来事は国内外を問いません)』というもの。授業では、この宿題に対して、「日本の歴史を挙げた生徒」「世界の歴史を挙げた生徒」が3名の小グループに分かれ、それぞれの意見を出し合いプレゼンテーションを行った。さらにその後、北川は、異なる視点を持った「日本チーム」と「世界チーム」を選び、互いにディスカッションをさせて、歴史を全く違う視点から見ることを生徒たちに体験させるという、ハーバード大学で行っていたアクティブ・ラーニングを実践した。「私にとって、歴史はプリズム。一つの答えはない。日本が今世界からどう見られているかを知るには、今、日本史をいろんな角度から見ることが役立つと思う」と歴史認識の新たな方法論を伝えた。中世日本史は世界史の一部であり、日本の「今」と「未来」に繋がっている。歴史を様々な角度から読み解くことで、世界の中のニッポンの「現在」と「未来」を柔軟に考えることの重要性を伝えた。


◇ロバート・キャンベル(日本文学者 東京大学大学院教授)
テーマ:「楽を問う-閉塞を突破する思考とは」
ロバート・キャンベルは、沢庵和尚の随筆や、江戸時代の歌人、橘曙覧の『独楽吟』を題材に授業を進めた。キャンベルは、「江戸や明治の人たちは、学問や、仕事や、政に対して、必ず『楽』もあれば『苦』もあり、絶えず循環しているものの中に自分たちは生きている、という考え方をしている。だからこそ、『楽』を非常にありがたいものとしてとらえていた。絶対的な成長、絶対的な地位には幸福を見出しておらず、苦も楽も絶えず循環する中で、自分をコントロールし、いかに次の苦しみを軽減できるかが基本的な発想になっている。今、世界で進んでいるグローバル化は『苦しい』か『楽しい』か、を明確に二分する。この対極にある『苦楽は表裏一体』『小さな楽しみの積み重ね』という日本人固有の考え方が、現在の閉塞状況を打破する生き方のヒントとなる」と語り、日本文学から『日本の立ち位置』を学ぶ授業となった。

◇◇◇

参加した学生は授業中も熱心にメモをとりながら受講。
「ものすごく刺激になった。」「勇気付けられた。」「10年後の世界をあっと言わせるのは日本の若者だ。」「未来は自分で変えられる。」など授業後にTwitter、facebookでポジティブな意見、感想が投稿されました。また、授業後のアンケートなどでも「参加大学生の熱心な姿勢に大いに刺激された。もっと学びたい。」「昨年に続き参加した。次も楽しみ。」といった声が寄せられており、各講師も参加した大学生の積極性や意見をしっかりと発言する様に驚き、とてもいい刺激になったと語りました。


■放送概要
・タイトル:三菱商事 presents FM フェスティバル 2012 未来授業~明日の日本人たちへ~
  「世界の中のニッポン~自らの立ち位置の確認~」
・放送日時:2012年11月23日(金・祝) 15:00~18:00 
  2012年11月24日(土) 22:00~22:55 
・放送局: TOKYO FMをはじめとするJFN 38局
・番組総合司会:茂木健一郎     
・特設サイト: http://fes.jfn.co.jp/


■提供
三菱商事、損保ジャパン、ゆうちょ銀行、川口技研


■FMフェスティバルとは
1972年にスタートしたFM フェスティバル。音声メディアであるFMメディアの特性と全国に展開するネットワークの強みを最大限に活かし、全国のJFN加盟全FM局が結集。全国のFMリスナーがひとつとなる日として、若者リスナーと一緒に毎年実施してきたFMメディアの祭典です。
2010年度からは、未来を担う若者たちが、現代社会を生き抜いていくうえで抱えるであろう将来への不安に対して、明るい未来を展望し、生きる為のヒントを送り届けたいという思いのもと、「知の未来授業」を開講しています。2011年2月、2011年10月の開催に続き、今回が3回目。各専門分野で日本の第一線で活躍し、時代のオピニオンリーダーである「知の巨人」たちが大学生と真剣に向き合い、直接議論を交わしながら行う1回限りの公開授業です。


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