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【セミナー事後レポート】丹波篠山モデルの地域づくり、観光振興と移住促進の取り組みから地域の未来を考える

PR TIMES / 2021年5月26日 18時15分

ほむすびウェビナー vol.3 「丹波篠山モデルの地域づくり、これまでとこれから」実施報告

株式会社ノットワールド(本社:東京都中央区、代表取締役:佐々木文人)のほむすび事務局が2021年5月13日に主催した、観光と移住をトピックの中心と設定し丹波篠山の地域づくりをテーマにした自治体・DMOご担当者や地域事業者さん・観光業者さん向けのオンラインセミナーの事後レポートをお送りします。
【ノットワールドURL】 https://knotworld.jp/
【ほむすびURL】http://homusubijapan.com/



[画像1: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-367233-2.png ]

プレスリリースから1週間にも満たない駆け足での開催でしたが、合計166名もの方が登録されました。
事後のアンケートでは「満足」との回答が90%を越えており、「なかなか伺えない話をきくことができてよかったです」「地域への移住や地域の観光に取り組む人たちの思いが伝わって元気づけられた」といった感想が寄せられました。

■当日の模様;前半部(田林信哉さんの講演)
以下、当日の模様を簡単に紹介させていただきます。


まず、前半部では、総務省にて制度に関わるお仕事をされ、内閣府や山口県庁への出向、福島県南相馬市副市長としての原発被災地からの復興などを歴任された後、株式会社NOTEに参加され丹波篠山での観光まちづくりに携わってきたという異色のキャリアを持つ田林信哉さんに登壇いただき、丹波篠山の町の特色や田林さんご自身の丹波篠山での取り組みについて紹介いただいた上で、まちづくり・地域づくりにおいて今後に向けて大切なことをお話しいただきました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-976563-5.jpg ]

丹波篠山の特色として挙げていただいたのは以下3点で、1.京都につながる街道沿いに位置し、歴史や文化が蓄積されてきた町でありつつ自然豊かで農産物等にも恵まれていること、2.都会過ぎず、ひとりひとりの事業者さんの顔が見える程よい密度と京都・大阪・神戸などの大都市との程よい距離感という恵まれた立地、3.地域の顔の見える関係性の中で、集落単位で取り組みが行われてきたコミュニティの強さ。
そんな丹波篠山での田林さんの取り組みとして、市や観光協会、商工会、各事業者など複数の組織・団体と”同じ言葉でまちづくりを語る”よう連携し、withコロナ時代の新しい観光まちづくりにおいて主体とコンセプトを一元化した『明日の丹波篠山観光ビジョン会議』、丹波篠山に1週間ほど滞在し、地元の人と触れ合い、トラクター体験や鹿柵の点検など本物の丹波篠山体験をしてもらう二拠点生活ツアー、丹波焼の魅力を新しい形で発信したことで地域の人々にとっても自分達の地域の観光資源を改めて見直すきっかけにもなったというオンラインツアーなどについてご紹介いただきました。
続けて今後に向けて、マスからパーソナルへという社会の流れの加速について、地域における強く根を張る合意形成の重要さについて、とことん地域と向き合うことのできる行政の本質的な役割としての「見えない成果」の価値について、外に対して開かれていること・交流し学びや気づきを得ていくという意味での多様性の大切さについて、さらには今後田林さんが取り組んでいきたいという様々な主体の「間」に入って関係性をコーディネートしていくお仕事について、行政での仕事を歴任され福島での復興事業にも尽力された田林さんならではの想いも交えながら、お話いただきました。

■当日の模様;後半部(対談セッション)
[画像3: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-566404-0.jpg ]

本ウェビナーのメインにあたる対談部分では先述の田林さんに加えて丹波篠山市役所で観光方面のお仕事をされている観光交流課の小山達朗さんと、移住定住の促進や官学連携の取り組みをされている創造都市課の垣内由起子さんにもご参加いただき、ノットワールド取締役の河野有の仕切りにて、観光や移住、まちづくりについて、参加者の方々からの質問も交えながら、それぞれのお立場・見解から貴重なお話をお聞かせいただきました。
以下、この対談に出たポイントやトピックを簡単に箇条書きにしていきます。

・ここ10年程の間で観光客の年齢層が下がってきていると同時に、「お洒落な田舎町」という認識へ変化
・10年以上前に行われた築城400年祭、「観光まちづくりのイベント」。その頃に出来た移住相談窓口
・遊びに来た人に対する「暮らすように旅してもらう」「篠山の暮らしを知ってもらう」という地域のコンセプチュアルな観光まちづくり
・観光で訪れる人は提供された地域の資源を楽しむ立場。移住者は地域の資源を一緒に作っていく・守っていく人
・地域のリソースは守っていかないと摩耗する。一緒に守っていくことも含めて楽しめる人が担い手になっていく
・大切なのは、相手を知り、尊重すること、お話を傾聴すること
・行政の役割として、仕組みをつくるために人をつなげる
・面白い人は面白い人を呼ぶ。地域にいる面白い人が面白い人を呼びやすい状況を作ること
・外から来た目線で見る丹波篠山の凄さ……街道沿いの都市として歴史が形成してきた厚み、文化の蓄積。何でもないところにあるような民家の立派さ、大切に営まれてきた地域の暮らし
・ユネスコ創造都市の取り組み……「クリエイティブで町を盛り上げていく」。国内外の加盟都市と交流していくことで、作家さんのモチベーションも上がるし、世界に広がっていく可能性
・地域にある様々な団体間での対立は時間をかけて合意形成していくことが重要……孫くらいの世代の人が加入することで状況が大きく変化することもある

■運営の所感
今回、『丹波篠山モデルの地域づくり』をメインテーマに据えて、ウェビナーを開催しました。
総務省から民間企業へ、さらに現在はいろいろ事業者さんをサポートするためにフリーランスへと、志を持って多くの取り組みをされてきた田林さんに登壇いただき、丹波篠山という地域についての紹介と、田林さん自身の丹波篠山での取り組みと今後に向けて考えていらっしゃることについて、貴重なお話をいただきました。
対談セッションではさらに現役で丹波篠山市役所で観光と移住にそれぞれ取り組まれている小山さん・垣内さんにもご登場いただき、丹波篠山での取り組みや現状について河野有の仕切りにてヒアリングさせていただきました。
三名のゲストの方々のお話から、元々あった豊かな文化的・歴史的な蓄積を、顔の見える関係性で維持・活用しながら観光まちづくりに取り組んできた丹波篠山市モデルの地域づくりの背景を感じられた方も多かったのではないでしょうか。
地域から人がいなくなってしまった「福島は20年先の日本」というショッキングな認識の一方で、地域の未来を真剣に考え柔軟に誠実に活動されている方々の存在やその方々の取り組みを思うと、希望や勇気を与えられる60分間だったのではないかと思います。
[画像4: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-779276-1.jpg ]

(写真右下、丹波篠山の名産・黒枝豆をモチーフにした小山さんお手製の眼鏡(?)での登場というサプライズ)

最後に、視聴者の方から寄せられた感想でレポートを締め括らせていただきます。

・地域活性化のために必要なのは、人と人とが繋がって行くスピードだったりタイミング、または繋いでいくための市政の関わり方、それと当たり前のことです地域活性に熱い思いを持った人がその地域にいることだと感じました。
・アットホームな座談会のような形のセミナーでした。丹波篠山では顔の見える付き合いが、組織を問わずできているのが素晴らしいと思いました。
・地域おこしに取り組んでいる人がこんなに多くてびっくりです。しかもあの熱意!どこからアイデアや力が湧いて来るのか、興味深々でした。話を聞く前にメガネに受けてしまい、大爆笑!しばらく笑いが止まりませんでした。ああいうセンス大好きです!
・地域創生における行政の役割として、交付金の交付やKPI設定などももちろん大切であるが、人と人と、また組織間のパイプ役になるために、もっと外に出てリレーションを作っていくことが大切であると感じた。その上で、机上の空論だけではない、地域の現場に最も寄り添っている、コンサルタントにならなければいけないと思った。
・田林さん、丹波篠山市役所のご担当お二人のご実績が素晴らしい。そのお話は非常に勉強になりました。
・地元人ですが、「暮らすように旅しよう」で来てくれた人が気に入ってくれて、住みたいなと思ってもらえるには、生活の利便性も必要ですが、いかに人間個人が大事にされる環境があるかが大事とのお話で、でもそれって、前から住んでいる人も新しく来た人も同じだなと思いました。また、新しいことに挑戦したり、前からあるものを発展させたりするには、やはりベースに人と人のつながりがなければ実現しません。開かれたコミュニティーが新しい風を取り込んで、共に力を合わせて地域が活性化できたら素晴らしいなと思いました。地元人には当たり前過ぎて気がつかないところも、新しい風に吹かれて気づかされるところが多いと思います。地元人として私は、「旅するように暮らしたい」と思いました。

■主催企業について
株式会社ノットワールド( https://knotworld.jp/
[画像5: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-300599-3.png ]

『国境を越えた結び目(KNOT)を創出し、みんなの人生を豊かにする』

日本国内で、世界と日本で、人と人を結び、一人でも多くの人の心が、人生が動いていくことを目指しています。
2015年より訪日される外国人ゲスト累計約4.5万人を東京・京都・福島を中心に各地でご案内し、フードツアーなど現地発着の自社コンテンツにてtripadvisor4年連続エクセレンス認証受賞。2020年1月より日本のガイドの質を世界一にするためガイドなど観光人財の育成を行うコミュニティ『JapanWonderGuide』(2021年4月時点で会員数733人)を運営。コロナ禍以降はオンラインツアーを多数開催中(2021年4月時点の催行実績;国内向けツアー73回、累計参加者数;国内向け2279人、海外向け904人)。2021年4月よりオンライン/オフラインで人と地域とのKNOT(=結び目)を創り交流・関係できるコミュニティを目指し『ほむすび』をリリース。日本全国に"KNOT"を創出するため邁進中。

代表者:代表取締役 佐々木文人
所在地:東京都中央区日本橋小伝馬町14-14 野村ビル5階
事業内容:
・オフライン/オンラインツアーの企画・立案・運営(日本語、英語、中国語)
・通訳ガイド団体運営 研修事業(https://japanwonderguide.com/training/)
・観光アドバイザー・コンサルティング

■ほむすびウェビナーについて
[画像6: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-243856-4.jpg ]

日本全国各地、様々な地域と人の間を結ぶ(Knotを造る)ことをテーマに、2021年4月より立ち上げた(株)ノットワールドの新事業、《「HOME」×「結ぶ(=Knot)」》をコンセプトにしたプロジェクト「ほむすび」は、地域応援オンラインツアーを中心に「ひと」と「地域」をつないでいく活動をしています。
ほむすびウェビナーは、そんなほむすびの事業のひとつです。地域で面白い取り組みをされている方をお招きし、熱いお話を伺い、今後の観光業や地域づくりについて考えを深めることを目的としています。地方自治体やDMOの方、観光や地域ビジネスに取り組む事業者さん、地域おこしに関心のある方向けの内容が中心ですが、どなたでもご参加いただけます。
「この地域 or この人の取り組みについてお話を聞いてみたい」というご要望があればご意見お待ちしています。
・連絡先; homusubi@knotworld.jp

■次回ご案内
第4回目となる企画は2021年5月28日(金)の13:30から、十和田奥入瀬のDMO理事長小野田金司さん、彫刻の森芸術文化財団の坂本浩章さんをゲストに迎え、地域とアートの素敵なコラボレーションが各地で生まれつつあることを踏まえて、「地域」×「アート」という文脈から地域づくり・観光まちづくりをテーマに開催します。
(2021年5月28日開催予定のウェビナーについては下記URL先参照)

DMO理事長と彫刻の森ディレクターが語る、アートによる観光まちづくり
~ほむすびウェビナー vol.4 「地域」×「アート」が生み出すもの~

・申し込みページ
 https://us02web.zoom.us/webinar/register/3016219892803/WN_ojeylLgkRwWTnmzc1sT-Rg
・プレスリリース
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000053343.html
[画像7: https://prtimes.jp/i/53343/84/resize/d53343-84-648523-6.png ]


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