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大幸薬品が大阪大学と開設した大阪大学大学院医学系研究科「空間環境感染制御学共同研究講座」が、二酸化塩素ガスを用いた細胞培養器での幹細胞の長期継代培養時の感染制御とその培養細胞への影響について発表

PR TIMES / 2019年3月30日 10時40分

~ 第18回 日本再生医療学会総会(2019.3/21-23) にて報告 ~

大幸薬品株式会社(以下、大幸薬品)は、 2017年6月から、大阪大学大学院医学系研究科と産学連携による「空間環境感染制御学共同研究講座(産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ)」(*1)を開設し、低濃度二酸化塩素ガスによる空間除菌システムを中心に、再生医療分野や感染制御分野で「空間環境感染制御学」という新たな学問領域を立ち上げ、臨床応用に向けてのサイエンスレベルの高い安全性や有効性データを取得することを目的に研究を進めております。

此度、第18回 日本再生医療学会総会(神戸・2019年3月21日~23日)で、当共同研究講座が研究した、細胞培養器における二酸化塩素ガスを用いた衛生管理方法についての検討結果を発表しました。

近年、再生医療や創薬研究分野における細胞培養加工が担う役割はますます増大しておりますが、空気中のカビや雑菌等による培養細胞の汚染といったコンタミネーションの課題を、どのように効率的にクリアするか、培養加工施設における衛生管理法の検討は極めて重要な課題となっています。二酸化塩素は、幅広い抗微生物活性を有している(*2)ことが知られていることから、当研究ではこの機能に着目し、二酸化塩素による細胞培養器での感染制御への効果、そして培養細胞そのものへの安全性、培養条件の最適化、その後の環境維持への応用について検証を行っています。

今回、細胞培養器の空間を二酸化塩素ガス濃度 約0.05 ppmvおよび 0.1 ppmvに維持し、ヒト臍帯由来間葉系幹細胞株(hMSC-UC)(*3) の長期継代培養を実施し、継代のタイミングで、生存細胞の計測と各種解析を実施し、二酸化塩素ガスを導入しない細胞培養器での培養と比較しました。その結果、約0.1 ppmvではガス暴露後15日で、培養細胞の増殖抑制が見られた一方で、約0.05 ppmvでは暴露25日目でも細胞数、細胞形態共に非暴露群と有意差が見られませんでした。つまり、約0.05ppmvという低濃度での持続暴露では、細胞増殖能だけでなく細胞死、細胞表面マーカーそして細胞老化に影響がないことが示唆されました。二酸化塩素の最適濃度を見極めることで、細胞培養器や細胞加工培養施設等での新たな衛生管理方法の確立が期待されます。大幸薬品ではこれからも一層の研究活動を通じ、「世界のお客様に健康という大きな幸せを提供する」企業として、社会に貢献してまいります。

(*1) 大阪大学大学院医学系研究科「空間環境感染制御学共同研究講座」についてはこちらのサイトをご覧ください。http://www.med.osaka-u.ac.jp/archives/7309
(*2) 大幸薬品の研究成果についてはこちらのサイトをご覧ください。http://www.seirogan.co.jp/medical/research/index
大幸薬品では、二酸化塩素分子が、インフルエンザウイルスの表面タンパク質の構造変化をもたらすことで、その感染を抑制するメカニズムを解明するなど、数々の論文を発表しており、これまでの二酸化塩素に関するウイルス除去、除菌、消臭、カビ抑制の働きに関する研究や、安全性・有効性に関する成果、特許技術などを有しております。
(*3) ヒト臍帯由来間葉系幹細胞株(hMSC-UC)とは: ひとのへその緒から得られる間葉系に属する幹細胞で骨芽細胞、脂肪細胞、筋細胞などへの分化能をもち、骨や血管、心筋の再構築などの再生医療への応用が期待されています。
(ご参考) 二酸化塩素に関する情報はこちらのサイトにてご覧ください。
http://www.seirogan.co.jp/clo2/power.html

報道関係者様からのお問い合わせ先
大幸薬品株式会社 広報部
E-mail: press@seirogan.co.jp
TEL:06-4391-1191

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