成人期ADHDの診断用バイオマーカーの開発に関する共同研究を実施
PR TIMES / 2017年1月6日 14時11分
ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン)は本日、成人期ADHD(Attention Deficit Hyperactive Disorder:注意欠如・多動症)の正確な診断をサポートするバイオマーカーを開発するため、福島県立医科大学と共同研究を行うことを発表しました。ADHDの診断には現時点で客観的な方法はなく、多動、衝動性などの症状の組み合わせに基づいて診断されており、適切な診断が難しいのが現状です。また成人ADHDでは過剰診断の懸念もあることから、ADHDの病因に関わるバイオマーカーの開発は、ADHDの診断補助・評価に有用であり、今後のADHD治療に大きく貢献できるものと期待されています。研究期間は、2019年12月までの3年間を予定しています。
ADHDの有病率は、子どもの約5%、成人の約2.5%と言われています*1。ADHDは、注意散漫、集中力低下、課題追行困難など、他の様々な精神障害でも認められる症状を示します。このため、成人ADHD患者の診断については他の精神疾患との鑑別が困難な場合があり、過剰診断、過少診断、両者の問題を抱えています。
共同研究においては、ADHDと関連があると報告されているドパミントランスポーター密度、ミスマッチ陰性電位、MRIを用いた脳内ネットワークのトポロジーの3つの方法を用いて、成人期ADHD患者、ASD患者、健常被験者の間の差を検討します。成人期ADHDを確定診断する上で助けとなるバイオマーカーに基づく診断法を確立することを目指します。福島県立医科大学との共同研究は、ヤンセンのこの領域における画期的な治療法の開発に向けたコミットメントをさらに強固にするものです。
参考文献
*1 DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル
ヤンセンについて
ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンは、病気のない世界を実現するために日々努力しています。今までにない、より良い方法で疾患を予防・撲滅・治療・治癒し、人々の命に貢献することが私たちの望みです。そして、常に患者さんのことを考え、最も有望なサイエンスを追及しています。私たちヤンセンは、人々の希望と命を明日につなぐため、世界中とコラボレーションしています。さらに詳しい情報はwww.janssen.com/japanをご覧ください。
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