「校閲ガール・河野悦子」のリアルな実態とは!?
PR TIMES / 2016年10月31日 12時3分
「“白い犬のお父さんシリーズ”のはずが、“白いお父さんシリーズ”に」「作家さんから届いた小説原稿に目を通していると、序盤で殺されていたおばあさんが、また殺されていた」などの間違いも!
10月31日に発売した『編集会議』(www.amazon.co.jp/dp/B01M1XPDJ3)では、メディア業界の現場の本音や数字を可視化すべく、編集者・ライター100人にアンケートを実施。いま話題のテレビドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の実態についても調査した。
メディアが書籍をはじめとするコンテンツを世の中に出す際、「校閲」を専門とする担当者が誤字や矛盾、事実誤認を正すプロセスを経るのは、これまで当たり前とされていた。それは雑誌などに掲載される記事も同様で、現在放映中のテレビドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」のように自社内の校閲部、あるいは校閲を専門とする会社が校閲した上で、メディアに掲載されることが多かった。
しかし、昨今はWebメディアを中心に、校閲者による校閲がなされないまま、記事が公開されるケースが増えている。では実際にどのくらいのメディアが、いわゆる“校閲ガール”(あるいは“校閲ボーイ”など)を活用しているのか。
編集者・ライター100人を対象とする本誌のアンケートで「記事をメディアに掲載するにあたり、どのくらい“校正・校閲”をしますか?最も多いパターンを一つ選んでください」という質問をしたところ、以下のような結果に。
[画像1: http://prtimes.jp/i/2888/89/resize/d2888-89-919435-0.jpg ]
上の結果の通り、校閲を専門とする担当者による校閲を経ず、記事が公開されるケースが6割を超えることがわかった。これはすなわち、編集者・ライター自身が校閲をしているということを示し、自身の校閲スキルの認識に関する結果としては「(校閲に対する自信が)ある」「どちらかといえばある」が合わせて約54%にのぼった。
[画像2: http://prtimes.jp/i/2888/89/resize/d2888-89-693663-1.jpg ]
その自信を裏付けるかのように、校閲の甘さから危機的な状況に陥った経験のある編集者やライターは30%弱と、意外にも少ない結果に。
[画像3: http://prtimes.jp/i/2888/89/resize/d2888-89-949383-2.jpg ]
しかし、『編集会議』2016年春号(前号)で同様のアンケートをとった際には、失敗事例について聞いたところ、以下のような意見が多数寄せられた。
“桃太郎と犬猿雉の写真を入れるために正式な写真を手配していたのだが、アタリで入れていた渋谷のハチ公(犬)と、上野にある西郷隆盛の銅像(桃太郎)のまま印刷されてしまった。”
“ライバルメーカーにあたるA社とB社の会社名を入れ違えて掲載してしまった。両社から「よりによって」と怒られ、顛末書を求められて、平身低頭して謝罪文を書いたが、編集長には「ここまで謝る必要はない」と半分ぐらい削られた。”
“作家さんから届いた小説原稿に目を通していると、序盤で殺されていたおばあさんが、また殺されていた。きちんと校正していてよかった。”
“ある企業の広告キャンペーンについて掲載する際、「白い犬のお父さんシリーズ」のはずが、「白いお父さんシリーズ」となっていた。入稿前に気づいたため大事には至らず。”
“奥付の版元(自社)の電話番号に誤植があり、他社の電話番号だった。訂正シールをつくって社員総出で都内書店で貼って回った。”
校閲者でさえ「校閲者の目を通したどんな書籍や雑誌にも、必ず何かしらの誤植がある。完璧にミスのない書籍・雑誌は存在しないのではないか」(某校閲者)というのだから、校閲そのものが、記事そしてメディアの品質管理という点において、欠かせない機能だということがわかる。
『編集会議』本誌では、「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」の特別企画として、原作『校閲ガール』の著者・宮木あや子さんへのインタビュー記事、また『校閲ガール』シリーズの編集担当者とテレビドラマ「校閲ガール」の校閲監修を担当する校閲者による対談も収録。さらにメディアの実情を掘り下げるべく、以下についての回答を掲載している。
【捏造記事やエア取材記事の実態/睡眠時間や休日の有無などの生活面/編集者・ライターとの人脈接点/編集者とライター双方から見た実態/紙・Webでの平均的な原稿料】
※本記事におけるアンケート回答者は以下のような方々です。
[画像4: http://prtimes.jp/i/2888/89/resize/d2888-89-666923-3.jpg ]
―――――――
『編集会議』は、メディア関係者必読の記事が詰まった渾身の一冊です!
[画像5: http://prtimes.jp/i/2888/89/resize/d2888-89-552232-4.jpg ]
【特集】“良いコンテンツ”だけじゃ売れない!ビジネスを制する、メディア戦略論
●『週刊文春』編集長&「Yahoo!ニュース」ビジネス責任者 スペシャル対談
●ダイヤモンド社の本はなぜ売れるのか!?リアル×ネット戦略に迫る
●塩谷舞氏が明かす「バズるWebコンテンツのつくり方
【特集】2017年版 編集者・ライター、生き残りの条件
●『紋切型社会』武田砂鉄氏が考える「“優秀な編集者”の条件」
●キャリア・人脈・お金・・・100人に独自調査!超リアルな数字とホンネ
【特集】いますぐ役立つ、“売れるコンテンツ”のつくり方
~「企画」「取材」「執筆」「編集」「分析」のプロたちがノウハウ大公開~
●嶋浩一郎氏の企画術「編集者たる者、人の“欲望ハンター”であれ」
●『オシムの言葉』著者が語る原稿論「最初と最後の一文にすべてをかけろ」
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
『鬼滅の刃』の我妻善逸を演じてほしい俳優ランキング! 「神木隆之介」を抑えた1位は?
オールアバウト / 2024年9月8日 7時50分
-
第62回「宣伝会議賞」本日8月30日から応募受付開始
PR TIMES / 2024年8月31日 12時40分
-
この人が出演する作品なら見る女優ランキング【100人へのアンケート調査】
PR TIMES / 2024年8月23日 12時45分
-
反町隆史&杉野遥亮、9年ぶり復活フジ制作“火9”でW主演 お蔵入り事件に挑むバディに【オクラ】
モデルプレス / 2024年8月22日 5時0分
-
9年ぶり復活のフジ“火9”ドラマ枠『オクラ』反町隆史&杉野遥亮がW主演でバディに 反町のフジ制作ドラマ主演は20年ぶり
ORICON NEWS / 2024年8月22日 5時0分
ランキング
-
1ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
2あの「ポーター」が人気商品を大胆に変えた裏側 価格2倍にしても素材変えた吉田カバンの挑戦
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
3「令和のコメ騒動」不足解消でも楽観できない事情 人口減少社会で「農地改革」が進まない本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 8時0分
-
4引っ越しをしたときにNHK受信契約をしないまま15年が経ちました。今後さかのぼって請求されることはありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月19日 4時20分
-
5東京メトロは「郵政IPOの悲劇」二の舞を防げるか? 求められる戦略は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月20日 14時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください