ローデ・シュワルツがミッションクリティカルなブロードバンド技術へ円滑に移行できるテストソリューションをCCW 2024に出展
PR TIMES / 2024年6月7日 12時40分
TETRAやP25といった旧来のナローバンド技術は、もはや現代の救急隊員の接続ニーズを満たせるものだとは言えません。ミッションクリティカルなネットワークに対する要求が高まっており、これに応えるにはブロードバンド接続しかありません。そうした3GPP準拠のブロードバンド・ミッションクリティカル・サービス(MCX)への移行は、デバイスとモバイル・ネットワークを適切にテストできれば容易になります。そこでローデ・シュワルツは、ドバイで開催のCritical Communications World 2024(CCW 2024)において、ミッションクリティカルなデバイスやネットワーク、サービスを信頼性高く運用できる統合ソリューションをデモンストレーションします。法令に基づく行動や安全性を確保するにあたっての状況把握力を高めるソリューションを出展する予定です。
[画像: https://prtimes.jp/i/104512/90/resize/d104512-90-c803365868cabd8dac3b-0.jpg ]
人命が危険にさらされているときに緊急対応を行うには信頼できる通信が絶対に欠かせません。今も救急隊員にとって音声アプリケーションが最も重要であるとはいえ、データや動画ベースのミッションクリティカル・アプリケーションも危機的状況のときや日常業務を効率的に遂行するうえでますます重要になってきました。そのため、世界中の公共安全機関をはじめとする行政組織は、TETRAやP25などのナローバンドの陸上移動無線(LMR)から、音声のみならず高速データ・サービスといった新しいニーズに応えられるブロードバンド・ネットワークへと、活用するさまざまな通信ネットワークの移行を図っています。
3GPP準拠の分離型セキュア・ネットワークとするにしても、あるいはミッションクリティカル機能を組み込んだ商用4G/5Gベースのセルラーネットワークに移行するにしても、既存のナローバンド機能も維持するためには非常に慎重な計画のもと実行しなければなりません。ナローバンド・ネットワークはプッシュ・ツー・トーク(PTT)などの機能をユーザーに提供するかたちで、今後も10年ほどは並行して使われ続けるでしょう。一方で、3GPPが定義するMCXサービスの内部アーキテクチャには、ユーザー/グループ管理、ポリシー制御技術(policy and charging enforcement)、シグナリング制御、クロスネットワーク相互動作などの機能が含まれます。そのため、これに向けて適切かつ高度な試験・測定技術の活用しながら移行プロセスを続けていくことが、救急隊員にとってクリティカルな通信を信頼性高く確実に運用して、危機的な状況で人命を救うために極めて重要です。
ローデ・シュワルツは、クリティカル通信エコシステムにおける確かなパートナーとして、5月14~16日にアラブ首長国連邦のドバイにあるDubai World Trade Centreで開催のCritical Communications World 2024にMCX向けの包括的なテストソリューションを出展します。展示ブースM20において、エンド・デバイスの研究開発テストやコンフォーマンス・テストから、MCXアプリケーションの検証を含むネットワーク・テストまで、あらゆる場面に対応したテストソリューションをローデ・シュワルツのエキスパートが詳しくご説明します。展示製品として、いずれも信頼性の高いミッションクリティカルなネットワークとサービス運用の保証を目的としたスペクトラム・モニタリングやネットワーク保護のためのソリューションを揃えてお待ちしています。
デバイスの研究開発テストとコンフォーマンス・テスト
3GPPコンフォーマンス・テストに関するローデ・シュワルツの広範な専門知識をクリティカル通信の世界へと広げ、R&S CMX500 4G/5Gワンボックス・テスタをもとにした業界をリードする3GPP MCXデバイス・コンフォーマンス・テスト・スイートをCCW 2024で初めてデモンストレーションします。このテスト・スイートは、耐久性を要するMCXデバイスに対して、3GPP RFや機能性、プロトコル、アプリケーションなどの各テストに総合的に対応しています。そのほかにも、MCXデバイス・メーカーによるデバイスの研究開発と適合性検証のための最先端ソリューションとして注目いただきたく、PMR(公共移動無線)やLMR(陸上移動無線)デバイスをテストするためのR&S CMA180無線機テスタによるセットアップも展示します。
ネットワークのテスト
また、ローデ・シュワルツはモバイル・ネットワーク・テストのエキスパートとして、カバレッジや干渉の測定からMCPTTやMCVideo品質といったMCXサービス特有のテストまで、MCXネットワークの全ライフサイクルにおよぶアクティブ/パッシブの両モバイル・ネットワーク・テスト手法とそのソリューションに関するノウハウも紹介します。来場者の皆様は、スマートフォン・ベースのQualiPocに実装したユニークなMCXテストソリューションを体験いただけます。同ソリューションは、あらゆるMCX環境で使用でき、3GPPが規定するMCX KPIの測定を含めてMCXのプライベート通信やグループ通話のパフォーマンスを評価可能です。もう一つ、ネットワーク設計と最適化のための汎用ツールとして、R&S ROMES4ドライブ・テスト・ソフトウェアとR&S TSMA6Bモバイル・ネットワーク・スキャナをもとにしたテストソリューションもご提案します。
スペクトラム・モニタリングと解析
ローデ・シュワルツの製品ポートフォリオでは、効率的なソリューションとして据置き型や移動式、携帯型のスペクトラム・モニタリング・システムを揃えて、包括的なスペクトラム把握を可能にしています。特にCCW 2024では、ローデ・シュワルツから特定のエリアや施設周辺での干渉探査に実績のあるポータブル・モニタリング・レシーバR&S PR200を出展する予定です。同レシーバは、規制当局やモバイル・ネットワーク事業者、警察、防衛分野などのセキュリティ関連の組織にとって不可欠なツールとなっています。
セルラーネットワークの解析
ターンキーのモバイル通信ソリューションであるR&S NESTORは、状況把握や法令の執行、重要インフラ保護に対応しています。R&S TSMA6Bモバイル・ネットワーク・スキャナとQualiPocスマートフォンと組み合わせて使用するソフトウェア・プラットフォームであり、無線インターフェースを介してセルラーネットワークを解析できます。たとえば、公共機関やセキュリティ関連機関でお使いいただければ、運用しているセルラー技術や占有バンド、チャネル、位置を検出・特定して解析可能です。
ローデ・シュワルツは、2024年5月14~16日にDubai World Trade Centreで開催のCritical Communications World 2024にミッションクリティカル通信ソリューションの総合的な製品ポートフォリオを出展します。ぜひ小間番号M20の展示ブースへお越しください。さらに、2024年5月15日午前11時30分~午後1時にかけてブロードバンド・デバイスのテストと認証取得に関する特別フォーラムを開催し、ローデ・シュワルツのエキスパートから独自の知見をご紹介する予定です。
www.rohde-schwarz.com
お問い合わせ:
欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:press@rohde-schwarz.com)
北米:Dominique Loberg(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Loberg@rsa.rohde-schwarz.com)
アジア太平洋地域:Sze Ming Ng(電話:+603 5569 0011、email:press.apac@rohde-schwarz.com)
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。
R&S(R)は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。
すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.com からインターネットでご提供しています。
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〒160-0023
関野 敏正
電話番号: +81 3 5925 1270/1290
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