フリースケール、Green Hillsの最適化コンパイラを活用し、 QorIQ T4240プロセッサの業界最高のCoreMark(R)スコアを更新
PR TIMES / 2013年5月13日 12時46分
12コア/64ビットのQorIQ T4240 SoCが組込みプロセッサ史上最高のEEMBC(R)性能スコアを記録
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、マルチコア通信プロセッサ「QorIQ(コア・アイキュー)T4240」が、これまでのCoreMark(R)ベンチマーク・スコア記録を塗り替え、組込みSoC(システムオンチップ)プロセッサとして史上最高のスコアを更新したことを発表しました。Green Hills Softwareの先進的なコンパイラ技術を活用することで、業界トップのQorIQ T4240プロセッサのCoreMarkスコアは、179,763から187,873へと向上しました。
フリースケールのデジタル・ネットワーキング・グループQorIQマーケティング・ディレクターであるニコライ・ゲノフは、次のように述べています。「フリースケールは、業界トップの性能を備えたQorIQ T4240 SoCにより、また新たなレベルを切り開きました。このプロセッサに対する需要は並外れており、QorIQ Tシリーズの採用実績は当初の予定の倍以上に達すると見込まれています。Green Hillsの技術により、このプロセッサの潜在能力をフルに解き放つことができました。」
CoreMarkとは、EEMBC(R)(Embedded Microprocessor Benchmark Consortium)が開発した業界標準のベンチマークで、プロセッサ・コアの機能性をテストし、全体的なコア処理能力をデバイス間で比較することができます。CoreMarkスコアは、組込みデバイスが現実世界でどのような性能を発揮するか、非常に正確に導き出すことができるため、性能評価の指標として信頼性が高く、各プロセッサを容易に比較できます。詳細については、www.coremark.orgのWebサイトをご覧ください。
Green Hills Softwareの最高技術責任者(CTO)であるDavid Kleidermacher氏は、次のように述べています。「フリースケール製プロセッサが最高のコア性能を発揮する上で、Green Hillsが重要な役割を果たしたことをうれしく思います。Green Hillsは30年以上にわたり、コンパイラの調整と最適化を続けており、フリースケールとの密接な協業を通じて、QorIQプロセッサのユーザに、ネットワーク、産業、アビオニクスなどの市場における最高レベルの性能を提供します。」
24個の仮想コアを備えたQorIQ T4240は、ハードウェア・アクセラレーション、ファブリックベースのインターコネクト技術、高速I/O、ハードウェア・アシスト仮想化技術、64ビットPower Architecture(R)コアの魅力的な組み合わせを実現します。主な特長は、次のとおりです。
・ デュアルスレッド対応64ビットe6500 Power Architectureコア。40ビットの実アドレス空間とAltiVecベクタ・エンジン、1TBの物理アドレス・メモリをサポート
・ 第2世代ハードウェアベース・ハイパーバイザ。複数の独立したオペレーティング・システム(OS)搭載環境の開発を簡素化し、安全かつ自律的な動作を実現。
・ 50Gbpsパケット解析/分類/分配アクセラレーション
・ 最大4ポートの10Gイーサネットと最大12ポートの1Gイーサネットを同時にサポート
・ 40Gbpsのスループットを備えた暗号化アクセラレーション・エンジン(SEC)
・ WAN最適化コントローラ向けの20Gbpsデータ圧縮エンジン(DCE)、侵入検知/防止アプリケーション向けの10Gbps正規表現パターン・マッチング・エンジン(PME)
・ データ・センター・ブリッジング(DCB)と出力トラフィック・シェーピング。キュー・オーバフローによる損失をなくし、リンク帯域幅の効率的な割り当てを実現
・ SR-IOV対応PCIe rev 3.0を含むシステム・インターコネクト技術。高速ペリフェラルを拡張可能
EEMBCの会長であるMarkus Levy氏は、次のように述べています。「組込みプロセッサ史上最高のEEMBC(R)性能スコアを達成したことは、Green Hillsのコンパイラ技術を活用したQorIQ T4240デバイスにとって偉大な成果です。半導体ベンダとエコシステム・パートナーの密接な協業関係により比類のない性能を実現できることがあらためて実証されました。」
Green Hills Softwareの最適化C/C++/Adaコンパイラは、最高のEEMBC認証性能、最小のコード・サイズ、最高のコード品質を実現することで知られています。また、IEC 61508:2010(産業向け)、EN 50128:2011(鉄道向け)、ISO 26262:2011(自動車向け)という3つの機能安全規格において、商用ツール・チェーンとして最高レベルのツール認証を業界で初めて取得したのも同社の最適化コンパイラでした。
フリースケールのQorIQ T4240デバイスに対しては、業界でよく使われている最適化技術とあわせて、Green Hills研究開発ラボが過去30年にわたって開発してきた技術も使用し、綿密な実装・検査が行われています。Green Hillsコンパイラではデフォルト設定でも優れたコードを生成しますが、必要に応じて、開発時にコンパイラやリンカの出力を細かく設定することもできます。プロジェクトごと、ファイルごとに、最適化技術を自由に選択して組み合わせることができます。
開発時によくあるプログラム・ミスを避けるため、Green Hillsコンパイラでは、クリーンなコーディング規約を自動的に守るように設定されています。MISRA 2004ガイドラインといった業界標準に準拠することも、独自のガイドラインを設定することも可能です。Green Hillsコンパイラは、MULTI統合開発環境、TimeMachine、リアルタイムOS、ハイパーバイザ・ファミリ、ハードウェア・プローブなどと連携して包括的な組込み開発ソリューションを構成します。QorIQ T4240の詳細については、www.freescale.com/T4240のWebサイトをご覧ください。Green Hills最適化コンパイラの詳細については、www.ghs.com/products/compiler.htmlのWebサイトをご覧ください。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/(英語)、またはhttp://www.freescale.com/ja/(日本語)をご覧ください。
Green Hills Softwareについて
Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.ghs.com/をご覧ください。
FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。Power Architecture、Power.org ならびにPower、Power.orgのロゴマーク、関連するマークはPower.orgの商標であり、ライセンスのもとに使用されています。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2013フリースケール・セミコンダクタ・インク
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