【アフターレポート】ゲームアプリ市場における広告マネタイズの過去・現在・未来。グローバル展開するゲームアプリ企業2社をゲストに迎えて「課金×広告」によるハイブリッドマネタイズ戦略を語る
PR TIMES / 2024年12月20日 13時45分
ユーザーのエンゲージメントを高めながら、課金と広告を併用したマネタイズで、“ゲーム収益を最大化”するメソッドを紹介
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ユーザー体験に寄り添った広告マネタイズプラットフォーム『SKYFLAG』を運営する株式会社Skyfall(本社:東京都港区、代表取締役社長:長谷川 智一、以下Skyfall)は、2024年6月5日(水)に開催されたゲーム業界向け大型オフラインカンファレンスイベント「GAME FUTURE SUMMIT 2024」(主催:株式会社ゲームエイト、株式会社MOTTO)に登壇し、「ゲーム収益を最大化する課金と広告のハイブリッドマネタイズ戦略」をテーマに、セッションをおこないました。
当日は、広告マネタイズツールを提供するAppLovinと共に、ゲームアプリを運営される株式会社GOODROIDと、ふんどしパレード株式会社をゲストに迎え、ゲーム業界における広告マネタイズの重要性や可能性、アプリマネタイズの未来について語りました。
本リリースでは、セッションの開催レポートとアーカイブをお届けします。
アーカイブ動画
■アジェンダ1:海外ゲーム市場と比較した「国内ゲーム市場におけるマネタイズ」の実態
課金と広告を駆使したマネタイズをおこなうGOODROID社の『東京リベンジャーズ ぱずりべ!全国制覇への道(以下ぱずりべ!)』と、ふんどしパレード社の『君の目的はボクを殺すこと3』では、アプリ内の収益割合が7(課金売上):3(広告収益)であり、課金を主軸に据えながらも広告を利用することでゲーム収益を最大化していると説明しました。
広告マネタイズを検討した時期においてGOODROID社の小野寺氏によると、『ぱずりべ!』では開発以前より既に同社の別サービスで海外市場における広告マネタイズの成功実績を積み、その収益性の高さを実感していることから、『ぱずりべ!』開発段階からマネタイズ手段は課金のみならず、広告マネタイズも同時に検討しながらリリースの準備をしていたと実例を交えて紹介しました。
さらにふんどしパレード社の白石氏によると、広告マネタイズに対して前向きな社内方針により、『君の目的はボクを殺すこと3』において、早期から課金と広告を併用することを前提にアプリを開発していたと紹介し、数ある広告マネタイズの中でもどのような広告を利用すると良いかを見極めながら判断していたと、広告マネタイズを積極的におこなう実情を語りました。
■アジェンダ2:動画リワード広告と課金を利用したハイブリッドマネタイズの成功事例
【広告マネタイズを利用することによる懸念について】
アプリ内で広告を利用することに懸念を感じるゲームアプリ企業が多い中で、『ぱずりべ!』ではどのようにして動画リワード広告を利用することになったのか、その経緯についてGOODROID社の小野寺氏は、「アプリに広告を導入する際の懸念として、アプリのUXを下げてしまうのではないか、広告収益が課金の収益を奪ってしまうのでないかという様々な意見がある」と明かし、「GOODROID社では既にこのような懸念が払拭されるだけの過去実績があったからこそ、課金と広告を併用することに対しては問題はないという判断がおこなわれた」と説明しました。
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(スピーカー:GOODROID社 小野寺 氏)
さらに、『パズリベ』の広告マネタイズを支援するAppLovin社の島田氏によると、「ゲームアプリに限らず、日本国内における広告アレルギーは一定数感じられるものの、海外のゲーム市場では広告マネタイズが一般的で、積極的に広告を活用してマネタイズをしているケースが多い」と説明しました。
加えてAppLovin社の島田氏は、日本におけるYouTubeやNetflixなどのVODサービスで最近では広告が起用されるケースが増えていることに触れ、「広告に対する印象が以前よりもポジティブに変化しており、マンガアプリなどでもリワード広告が導入されていることが多く、以前と比較して徐々に日本でも広告マネタイズが受け入れらているのではないか」と分析しました。
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(スピーカー:AppLovin社 島田 氏)
【広告マネタイズと課金のバランスについて】
広告マネタイズと課金のバランスについて、一般的に広告を多く導入することで課金収益が減ってしまうと考えられる中で、GOODROID社の小野寺氏によると、「無課金ユーザーやライトユーザーが課金する難易度は高いと判断し、無課金ユーザーにやライトユーザーには積極的に広告を利用してもらうことで広告収益を得てマネタイズしている」と、無課金ユーザーやライトユーザーのマネタイズ手法について明かしました。
さらにGOODROID社の小野寺氏は、「アプリ内には課金をしないと獲得できないアイテムもあるため、動画広告を視聴しただけで課金ユーザーと同じアイテムを獲得できてしまう場合、今まで課金をしていたユーザーが課金をせずに広告利用に流れてしまい、最終的に課金収益が下がってしまうリスクが考えられる」と述べ、課金で得られるアイテムと広告で得られるアイテムを差別化していると事例を交えて紹介しました。
【広告マネタイズの設計ポイント】
広告マネタイズをする中で、アプリのUXを阻害せずにどのように広告を挿入すると良い結果が得られるかについて、GOODROID社の小野寺氏は、「『ぱずりべ!』では様々な広告でマネタイズをする中で、動画リワード広告が主な収益源となっている」と実情を明かし、「一般的なインターネット広告とは異なり、動画リワード広告はユーザーが報酬を目的に能動的に動画を視聴できる特性上、ユーザーのニーズに合わせて広告を表示させるタイミングを計算し、ユーザーがポジティブな感情で広告を視聴できるような導線を意識している」と説明しました。
■アジェンダ3:『SKYFLAG』を利用したハイブリッドマネタイズの成功事例
【『SKYFLAG』を導入することによる懸念について】
広告マネタイズの中でも動画リワード広告と比較すると、『SKYFLAG』を導入することにハードルを感じる方も多い中で、『SKYFLAG』を導入して広告収益の最大化に成功されているふんどしパレード社の白石氏によると、「『SKYFLAG』のようなリワードマネタイズを利用することで、課金ユーザーの課金離れが起こる懸念や、LTV(顧客生涯価値)が下がってしまうと感じられる中で、リワードマネタイズを提供する様々な事業者の過去実績を通して、『SKYFLAG』をはじめリワードマネタイズを利用しても課金収益にはマイナスな影響がなく、『SKYFLAG』を通して更に広告収益を得ることができると判断して導入を決めた」と語りました。
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(スピーカー:ふんどしパレード社 白石 氏)
【『SKYFLAG』の収益性について】
ふんどしパレード社の『君の目的はボクを殺すこと3』において、『SKYFLAG』を通じて広告マネタイズを支援するSkyfall社の細田は、『SKYFLAG』を導入することで起きる課金ユーザーへの影響について、自社ゲームアプリ『ポーカーチェイス』において、無課金でゲームをプレイしていたユーザーのうち、12.44%が『SKYFLAG』を利用した後に課金ユーザーに転換した事例をもとに、『SKYFLAG』を通して得られるメリットを紹介しました。さらに、「無課金で遊べる範囲内で今までゲームを楽しんでいたユーザーが『SKYFLAG』を利用することで報酬を獲得し、課金ユーザーと同等の体験を得ることで、次第に課金ユーザーに転換しているのではないか」と考察しました。
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(スピーカー:Skyfall社 細田)
また『SKYFLAG』を利用した後に課金をするようになったユーザーと、『SKYFLAG』を利用したことのない課金ユーザーを対象に、ARPU(1ユーザー当たりの平均課金額)を比較したところ、『SKYFLAG』利用後に課金をするようになったユーザーの平均課金額が約3倍伸長している事例を紹介し、ユーザーの課金意欲を上げることができている実情を説明しました。
【『SKYFLAG』の運用Tips】
『君の目的はボクを殺すこと3』が『SKYFLAG』を活用してどのように広告収益を伸長させることができたのか、ふんどしパレード社の白石氏は、『SKYFLAG』を導入したことで広告収益を約6倍伸長させることができたことに触れ、「定期的に『SKYFLAG』で行う様々な施策を通して、更に約1.2倍の広告収益を増加させることに成功した」と実際におこなった施策内容を紹介しました。また、「コアユーザーやライトユーザーに対して、それぞれのターゲットに合わせて様々な施策を実施することで、『SKYFLAG』を運用しながら常に広告収益を更新できている」と語りました。
さらにSkyfall社の細田によると、『SKYFLAG』では専任のコンサル担当者が様々な施策を提案して運用をしていることから、導入後に起こりうるメディア側の運用負担が少ない点に言及し、「『SKYFLAG』を通してオファー(広告)に挑戦するユーザーに対して、様々な条件を設定してユーザーが報酬を得られる機会を作ることで、ユーザーも楽しみながら『SKYFLAG』を利用できている」と実情を語りました。
■アジェンダ4:ゲームアプリ市場における「広告マネタイズの未来予測」
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GOODROID社の小野寺氏は、ゲームアプリ市場における動画リワード広告の利用について、「ソーシャルゲームではまだ一般的ではないものの、昨今ではYouTubeなどのVODサービスでも広告が表示される機会が増え、ゲームユーザーが広告に触れる機会が徐々に増えていることから、動画リワード広告をはじめ、ユーザーが広告に触れることのハードルも下がってくるのではないか」と説明し、「ソーシャルゲームにおいてもユーザーが広告に触れる機会を積極的に作ることで、ゲーム事業者は課金収益以外の収益源を得ることができ、次第に収益のハイブリッド化が進んでいくのではないか」と語りました。
ふんどしパレード社の白石氏によると、広告マネタイズは外部要因によって受ける影響が大きいと説明し、「景気の変動によって広告出稿におけるコストやボリュームが変わってくることで、CPM(広告が1,000回表示される毎にかかる広告費)やLTV(顧客生涯価値)が上下することがある」と実体験を語り、「そのためにも新しい施策に積極的に挑戦する必要があり、仮に外部要因でマイナスな影響があったとしてもゲーム全体の収益が下がらないように工夫しており、その工夫の一つとして新作のゲームアプリには『SKYFLAG』を積極的に導入している」と解説し、今後も広告マネタイズにおいて新しい施策に挑戦していきたいと語りました。
■GAME FUTURE SUMMIT について
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「GAME FUTURE SUMMIT」は、『ゲーム業界の未来をみんなで盛り上げる』をテーマに発足した、ゲームのプロデュースとマーケティングに特化した業界最大級のビジネスカンファレンスイベントです。初開催となった「GAME FUTURE SUMMIT 2024」では、ゲーム業界で活躍する多彩な登壇者を迎え、ゲームのプロデュースとマーケティングや、これからのゲーム業界について、様々なトークセッションやプレゼンテーションをお届けしました。初開催にも関わらず、1,000名以上の方にオフラインでご参加いただき、アフターパーティーまでの1日を通じて高い熱量が集まる場となりました。
2025年6月4日(水)に「GAME FUTURE SUMMIT 2025」の開催を予定。
・特設サイト :https://game-future-summit.jp/
・X(Twitter):https://twitter.com/Game_F_S
・YouTube :https://www.youtube.com/@Game_F_S
■『SKYFLAG』について
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『SKYFLAG』は、ユーザー体験に寄り添った広告マネタイズプラットフォームです。独自のマネタイズフォーマットを提供しており、ユーザーに新たな選択肢を提供することで体験価値を向上し、事業成長に貢献します。
また、ロングCPEリワード広告による本質的なプロモーションを提供をしております。
・サービスサイト:https://skyflag.info/
■株式会社Skyfallについて
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Skyfallは「いいモノが広がっている世の中を創造する」と掲げ、ユーザー体験に寄り添った広告マネタイズプラットフォーム『SKYFLAG』や、代表性を追求するマーケティングリサーチサービス『SKYFLAGリサーチ』を運営しております。
さらに、本格派オンラインポーカーゲームである『ポーカーチェイス』、好きなゲームを遊ぶだけでポイ活できるアプリ『ポケットプレイ』の運営を行っております。
企業名 :株式会社Skyfall
代表者 :代表取締役社長 長谷川 智一
所在地 :(東京オフィス)東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー19階
(新潟オフィス)新潟県新潟市中央区東大通2丁目4番10号 日本生命新潟ビル7階
事業内容 :マーケティングプラットフォーム事業・アプリメディア事業
設立 :2017年10月
従業員数 :190名(2024年12月現在)
資本金 :7,939万3,750円
ホームページ:https://skyfall.co.jp/
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