デイブレイク、導入実績から振り返る2024年の特殊冷凍活用動向レポートを公開

人手不足解消や販路開拓に向けて冷凍技術活用が加速。エリアや業種が大きく拡大



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特殊冷凍ソリューション事業を展開するデイブレイク株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役：木下昌之）は、デイブレイクの特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の導入実績をもとに、2024年の特殊冷凍の活用動向を振り返りました。
2024年の特殊冷凍活用サマリー
2024年は、デイブレイクの特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の導入が一層加速した一年でした。冷凍機の累計販売台数は約700台に達し、食品事業者から高い支持を集めています。導入加速の背景には「人手不足の深刻化」と「国内食品市場の縮小に伴う海外市場開拓」があると考えられます。

帝国データバンクの調査によると（※1）、全国の企業のうち正社員不足を感じている企業は 51.7％と高止まりが継続。今度さらなる労働力不足が予測されることから、生産性向上や省人化は企業経営を左右する要素とされています。計画生産を実現し、人手不足・職人不足を解消するために冷凍技術に着目したという声は、導入理由としても多く寄せられており、導入増加の大きな要因です。

また、少子高齢化と人口減少に伴い日本の食品市場は縮小傾向にあり、食品事業者の海外市場開拓が加速しています。農林水産省によると、日本の食品輸出額は年々増加しており、2023年には過去最高を記録（※2）。冷凍技術を活用して海外輸出を強化しようとする動きが進んでいることも、背景として挙げられます。

このような状況下で、従来の冷凍技術では冷凍できなかった食材も、「アートロックフリーザー」は食材本来の食感や風味を保ち、その場で調理したかのような鮮度・品質を再現できることから、食に纏わるあらゆる業種において、「アートロックフリーザー」の導入が拡大しました。

（※1）帝国データバンク：「人手不足に対する企業の動向調査（2024 年 10 月）」
（※2）「2023年の農林水産物・食品の輸出実績」について
2024年導入事業者の傾向トピックス
2024年の導入実績を振り返ると、2つの傾向が見られました。
・エリアの拡大：北海道から沖縄まで、全国的に「アートロックフリーザー」の導入が拡大
・業種の拡大：製造業や飲食業に加え、小売業やサービス業での活用が加速
それぞれの詳細を紹介します。
エリアの拡大：北海道から沖縄まで、全国的に特殊冷凍機の活用が拡大
デイブレイクは、東京本社のほかに、北海道、東北、関西、九州にテストルームを設けており、各エリアの累計販売台数を2年前と比較すると、北海道約5.8倍、九州4.5倍、東北約4.4倍と大きく拡大。都市圏でも関東約3.3倍、関西約3倍と成長しています。
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導入事業者の分布図を見てみると、日本全国で導入されていることがわかります。
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【直近2ヶ月のアートロックフリーザー導入事例】
- 香川県：讃岐うどんの名店「さか枝うどん」に特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を導入
- 宮城県：仙台名物牛たん専門店「味の牛たん喜助」グループ会社のキスケフーズが「アートロックフリーザー」を導入
- 鹿児島県：薩摩ハムがデイブレイクの特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を導入

また、2024年11月には茨城県を主要営業地盤とする常陽銀行と業務提携を締結（※3）。地方銀行と連携しながら、地域の食品事業者における特殊冷凍技術の認知拡大および導入・活用支援に取り組むなど、地方自治体や地方銀行との連携を強化しています。

（※3）デイブレイク、茨城県の食産業の発展に向けて常陽銀行と業務提携を締結
業種の拡大：製造業や飲食に加え、小売やサービス業での活用が加速
2つ目の傾向は業種の広がりです。これまでは製造業、食品業や漁業が主要でしたが、2024年は小売業や卸売業での導入が大きく増加。その他にも、ホテルや旅館、結婚式場などサービス業での事例が増加しています。

深刻な人手不足の状況下で計画的生産へ舵を切る企業が増えていることや、フードロス削減など持続可能な食品流通への関心が高まっていること、冷凍技術を活用した国内外への販路拡大の動きが加速していることが要因と考えられます。
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2019年と比較して約7倍に割合が増えている小売業の導入事例を紹介します。
【北海道の小売業での活用事例】
北海道全域で店舗展開するスーパーでは、特殊冷凍機を活用し、鮮魚コーナーの人材不足解消と商品の充実を実現しています。デリカセンターで市場から仕入れた新鮮な魚を刺身に加工後アートロックフリーザーで凍結し、店舗に配送。店舗では解凍して並べるだけで高品質な刺身を提供しています。加工スペースがない小規模店舗や魚を捌ける人材が不足している店舗でも鮮魚販売を可能にし、現場の負担を大きく軽減。鮮度のいい刺身が提供されるようになり、顧客満足度も向上しました。今後はベーカリーなどデリカ商品の展開も視野に入れています。
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解凍後、店舗で提供される刺身
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今後の展望
デイブレイクは、引き続きエリアや業種の拡大を進め、食に纏わるあらゆる業界の課題解決に寄り添うことを目指します。また、冷凍寿司の海外輸出をはじめとする海外展開も一層加速させていく計画です。これからも、デイブレイクのミッション「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」の体現に向けて、食の新しい可能性を提案してまいります。
【代表取締役 木下昌之コメント】
海外への展示会出展（※4）や東京都との取り組み（※5）を通じ、私たちがプロデュースする高品質な冷凍商材を全国・海外へ届ける機会に恵まれた1年でした。世界に認められる品質を追求し、来年はグローバル展開をさらに加速してまいります。同時に、原点に立ち返り、デイブレイクが大切にする「お客様に寄り添う姿勢」を改めて徹底していく所存です。私自身もお客様と接する機会を設け、お客様の取り組みは自分たちのビジネスでもあると捉えて全力でサポートすることで、デイブレイクと共にチャレンジしたいと思っていただける関係性を築きたいと考えています。その積み重ねによって食業界の活性化に貢献し、行政からの期待に応え、冷凍にとどまらない食のリーディングカンパニーを目指してまいります。

（※4）アメリカ・ニューヨークとロサンゼルスで開催された「2024 JAPANESE FOOD EXPO」で冷凍寿司3000個を提供
（※5）デイブレイク、TIB 1st Anniversary WEEKで本格冷凍寿司325セットを販売！小池百合子東京都知事も「冷凍だとわからない」とコメント
デイブレイクの特殊冷凍とは
急速冷凍に凍結媒体ごとの特殊な技術を踏襲することで、さらに高品質な冷凍を実現する技術です。一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わる温度帯（氷結晶生成温度帯：0℃～-5℃）の通過時に、 氷結晶が大きく歪になることで細胞が損傷。一方急速冷凍は、急速かつ均一に冷却することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を極少化でき、うまみ成分の流出を防ぎます。さらに特殊冷凍では、冷風の湿度や冷風の当て方などの特殊技術が加わり、形状維持や調理済みのあたたかい食品の急速冷凍を実現。これまで困難とされていた食材の急速冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食材を生み出します。
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特殊冷凍機「アートロックフリーザー」について
特殊冷凍機「アートロックフリーザー」は、デイブレイクが9年にわたり研究した食材データと顧客の声を全面踏襲し、独自に開発した特殊冷凍機です。2021年10月に発売を開始し、約700社に導入いただいております。2022年8月には日本食糧新聞社が主催する令和4年度「第26回業務用加工食品ヒット賞／外食産業貢献賞」（後援＝農林水産省）を受賞するなど、多くの食品事業者に支持されています。
デイブレイク株式会社について
「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションとして掲げ、特殊冷凍機に特化した国内唯一の専門会社として2013年創業。食品事業者（飲食店や食品メーカー、生産者など）への特殊冷凍機の販売および導入支援、特殊冷凍食材「アートロックフード」の流通事業など、特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service(R)（FaaS(R)）」を展開。2021年10月には、自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を発売し、2年で700社以上に導入されています。デイブレイクは、これからも特殊冷凍のパイオニアとして、食品流通のあらゆる課題を解決する事業を展開・推進してまいります。

※「特殊冷凍(TM)」「アートロック(R)」「アートロックフード(TM)」「Freezing as a Service(R)」「FaaS(R)」は、デイブレイク株式会社が商標登録または商標登録出願中です。

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