世界初、商用SOEC方式グリーンアンモニア開発会社への出資のお知らせ
PR TIMES / 2024年9月5日 16時45分
~グリーンアンモニアサプライチェーン確立への挑戦~
株式会社マーキュリアホールディングス(以下、「当社」といいます。)は、マニエスグループ株式会社(以下、「マニエス」といいます。)等とともに、グリーンアンモニアの開発会社であり、グローバルにグリーンアンモニア事業の商用化を目指す米First Ammonia, Inc.(以下、「FA社」といいます。)に共同出資しました。また、アジアにおいて、FA社のプロジェクト開発やオフテイカー(買い手)の発掘について協業することでFA社と合意しましたのでお知らせいたします。
アンモニアについては、政府の「GX実現に向けた基本方針」においても、大規模かつ強靱なサプライチェーンを国内外で構築することが掲げられております。
アンモニアは、これまでその大半が天然ガス、石油、石炭等の化石燃料から製造されており、主に肥料用途に利用されてきましたが、今後技術開発により燃焼してもCO2を排出しないゼロエミッション燃料、すなわち燃料アンモニアとして、火力発電、工業炉、船舶等への直接利用や、水素キャリアとしての用途への期待が高まっております。
またアンモニアの中でもグリーンアンモニアは、製造工程で再生可能エネルギーのみを使用し、CO2を発生させずに製造できますが、現時点で大規模な商用プラントの実例は殆どありません。
FA社は、世界初の大規模グリーンアンモニア製造プラント商用化に向け、デンマークのTopsoe社が世界に先駆けて開発した次世代水電解装置SOEC(固体酸化物形電解セル、Solid Oxide Electrolysis Cell) を活用したグリーンアンモニア製造プラントを計画しています。Topsoe社のSOECとアンモニア製造装置を組み合わせた高効率のプラントは消費電力を低く抑えられ、また電力の供給量に応じて生産量を調整することができるため、系統の安定化にも貢献します。
FA社は、Topsoe社と使用電力規模(※1)で5GWのSOECの長期優先供給契約を締結し、2030年までに米国、南米、東南アジア、ヨーロッパで20プロジェクトの開発を目指しています。第1号プラントは、米テキサス州のPort of Victoriaで計画しており(使用電力規模で300MW)、独エネルギー会社Uniper社との長期供給契約のもと、2025年中に着工、2026年中の商業運転開始を目指しております。
当社は、本出資により、自己投資収益の貢献を見込むとともに、今後FA社のプラント開発プロジェクトに投資するファンド設立により、日本、アジアを中心としたグリーンアンモニアサプライチェーン構築に寄与し、投資家へグリーンアンモニア事業への投資機会を創出することを目的としております。
(※1) 100MWあたり、CO2排出削減量で年間18 ~ 24万トン、アンモニア製造量で年産10万トン
【FA社について】
<会社名> First Ammonia, Inc.
<本社所在地> One Rockefeller Plaza, Suite 2416 New York, NY 10020
<事業内容> グリーンアンモニア製造プラントの開発
<代表者> Joel H. Moser, Chief Executive Officer
[画像1:
https://prtimes.jp/i/19312/98/resize/d19312-98-3e1bc419228f7edef1c1-1.png ]
[画像2:
https://prtimes.jp/i/19312/98/resize/d19312-98-8757770376af142360ff-2.jpg ]
米国テキサス州ビクトリア港にある第1工場のイメージ。
<出典:FA社>
【各社代表コメント】
<First Ammonia, Inc. CEO Joel H. Moserからのコメント>
We are excited to welcome Mercuria and the Manies Group to the First Ammonia team as we work together to decarbonize heavy industry, transport fuels, and power generation. Mercuria and the Manies Group each bring incredible networks and expertise. They will be pivotal as we build green plants from Texas to Southeast Asia, and around the world.
<株式会社マーキュリアホールディングス代表取締役 豊島俊弘からのコメント>
これからの日本が2050年カーボンゼロを目指す中、脱炭素事業におけるグリーンアンモニアは重要であり、その適地は海外にあります。本件出資により、民間企業の事業にとどまらず、官民で協力し、アジアの戦略パートナーも巻き込むことで、中長期の壮大なスケールのプラットフォーム事業(グリーンアンモニアのサプライチェーン)を構築していく可能性を秘めています。当社は今回の出資により、主業であるファンド運営を通じて、グリーンアンモニアサプライチェーン構築に貢献したいと考えております。
<マニエスグループ株式会社代表取締役 藤井浩嗣からのコメント>
米国・欧州の信用力高いメジャープレーヤーが参画している本プロジェクトに、運営側から戦略的な布石を打ち、特にアジアの展開に対して、パートナーとして展開できることにミッション性を感じつつ、イノベーターである当社のエッジを最大限生かしながら、日本を中心としたオフテイカーとの協業、輸送・関連インフラの整備プロジェクトを今後推進して、グリーンアンモニアビジネスにおける日本のプレゼンスを高めることに寄与していく所存です。
以上
【マーキュリアホールディングスの概要】
<会社名> 株式会社マーキュリアホールディングス
<本社所在地> 東京都千代田区内幸町1丁目3番3号
<事業内容> 持株会社
<代表者> 代表取締役 豊島 俊弘
私たちは「ファンドの力で、日本の今を変える」をミッションとし、事業を行っています。
【マニエスの概要】
<会社名> マニエスグループ株式会社
<本社所在地> 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号
<事業内容> 再生可能エネルギープロジェクト運営 他
<代表者> 代表取締役 藤井 浩嗣
※本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社マーキュリアホールディングス
事業企画部
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