過去最大規模の個展を森美術館で開催中の塩田千春。その作品と半生を追う! 『美術手帖』8月号は「塩田千春」特集
PR TIMES / 2019年7月5日 11時40分
生きることはつくること 魂で紡ぐ芸術の実存
ベルリンを拠点に国際的に活躍するアーティスト・塩田千春。本特集では、ベルリンのアトリエで収録した最新インタビューとともに、森美術館展覧会レポート、関係者への取材、半生と作品制作年代記、影響と交友関係、論考など、様々な角度から塩田千春の人生と作品にある思想に迫る。
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7月5日発売の『美術手帖』8月号は、「塩田千春 生きることはつくること 魂で紡ぐ芸術の実存」を特集する。塩田千春は、記憶、存在、生と死、沈黙といった、人間の根源的な問いをテーマにした大型インスタレーションなどで知られる。
塩田千春の「作品の変遷史」では、2019年から1994年までのキャリアのなかでの代表作を、そのスペクタクルな作品のビジュアルとともに解説付きで紹介。25年間の塩田作品の移り変わりを見ることができる。
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ベルリンのアトリエで取材した最新インタビューでは、塩田とは旧知の仲であるベルリン在住のアートジャーナリストの河合純枝が聞き手となり、塩田作品の普遍性と特異性を、ドイツ哲学やその歴史との関連性からひもとく。
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森美術館での個展の最新レポートでは、大型インスタレーションの展示設営のインストールの様子から、最新作を含む展覧会の全容を現場の臨場感そのままに伝える。
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塩田千春の作品制作は、自身の私的な出来事と密接に結びついている。塩田千春の半生と作品制作年代記では、300を超える展覧会歴と極私的エピソード、そしてベルリンでのアトリエの変遷とともに、塩田の作品制作を振り返る。塩田の壮絶な人生と作品制作の関係、そしてその展覧会の圧倒的な量に圧倒される内容になっている。
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また塩田は他の作家に自ら言及することは少ないが、25年以上にわたる国際的なアーティスト活動のなかで知り合った作家は数多くいる。その交友関係を、師弟関係、影響を受けた作家、ベルリンやグループ展での交流、共作したクリエイターにわけて紹介する。塩田作品の系譜やアート界での交流をうかがい知ることができる。
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そのほか、特別企画としてベネッセホールディングス名誉顧問である福武總一郎との「アートと豊かさ」をめぐる対談、塩田が協働した国際的なキュレーターやコレクターのインタビューやコラム、そして、国際的なキュレーターであるデヴィッド・エリオットと美術史・記憶文化研究者である石谷治寛による、塩田作品の深層に迫る2つの論考を掲載。
塩田千春の人生と作品制作、これまでのキャリアとその広がりを振り返ることで、ジェンダーやナショナリティを越えて世界で受け入れられる塩田作品の現在的な意味を考える内容になっている。
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SPECIAL FEATURE
塩田千春
ビジュアルでたどる作品の変遷史
内田伸一=文
塩田千春インタビュー
河合純枝=聞き手
過去最大規模の個展をレポート
「塩田千春展:魂がふるえる」
塩田千春の半生と作品制作年代記
[コラム]
瞬間の哲学にみる空間芸術
中野仁詞=文
窓をめぐって
黒澤浩美=文
塩田千春の影響・交友関係
Around Chiharu Shiota
[インタビュー]
片岡真実
(森美術館副館長兼チーフキュレーター)
ステファニー・ローゼンタール
(グロピウス・バウ美術館ディレクター)
エリカ・ホフマン
(コレクター)
[特別対談]
福武總一郎×塩田千春
“永遠なるもの”を残す
[論考]
時間と距離——不在と沈黙の詩
デヴィッド・エリオット=文
トラウマ記憶が移送される母胎の海へ
石谷治寛=文
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特集
沖縄の美術
町田恵美=監修
沖縄の戦後美術をたどる
[インタビュー]
石川竜一
阪田清子
[座談会]
上原誠勇×上間かな恵×ミヤギフトシ×吉濱翔
「沖縄で表現すること、沖縄から発信すること」
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第58回ヴェネチア・ビエンナーレレポート
鷲田めるろ+服部浩之=文
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ARTIST INTERVIEW
トム・サックス Tom Sachs
野村訓市=聞き手
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特別寄稿
アニメーションと手をつなぐ
湯浅政明『きみと、波にのれたら』論
塚田優=文
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『美術手帖』8月号 7月5日(金)発売
定価1600円+税
発行元=美術出版社
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