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医療機関のウェブデータを活用し、新型コロナワクチン接種対応施設を調査 - AIによる3,800以上の医療機関分析から見えた傾向

PR TIMES / 2024年11月27日 15時15分

愛知県の医療機関における新型コロナワクチン接種調査:13%が接種対応。ワクチンメーカー導入状況や介護事業所との連携、診療所の標榜科や特徴も詳細に分析。



ミーカンパニー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:前田 健太郎 以下 「当社」)は、愛知県内の3,836の医療機関のウェブサイトデータを分析し、新型コロナウイルスワクチン接種への対応状況と介護連携の実態を調査した結果を公表します。

「新型コロナウイルスワクチン」に関する掲載内容を医療機関ホームページから収集・解析
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-a0d28f41ad7878085453f2d84010f608-1846x729.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


この調査の結果、ワクチン接種に対応している医療機関での介護事業所との連携傾向と、ワクチン接種に対応している診療所の次の特徴が確認できました。
- 小児科や消化器科、外科を標榜する割合が高い
- 小児領域や消化器系領域の一次診療に対応している割合が高い
- がん治療連携指導料や外来感染対策向上加算の届出割合が高い
- 看護師数が多く、管理者の年齢が比較的若い
- 週の営業時間が長く、1日平均外来患者数が多い

また、これらの特徴を基に全国の診療所を分析したところ、新型コロナウイルスワクチン接種に対応する可能性が高い診療所を特定することができました。5つの特徴的な属性をすべて持つ診療所は857施設、4つの属性を持つ診療所は4,322施設、3つの属性を持つ診療所は10,412施設存在することが分かりました。
調査背景
- 2024年10月から新型コロナウイルスワクチンの定期接種が開始されました。
- ミーカンパニー株式会社では、医療機関や地方厚生局等の公開情報をもとに、医療機関におけるワクチン接種への対応有無や取り扱いの多いワクチンメーカーについて調査を行いました。

調査概要
・調査手法:web調査(医療機関、地方厚生局、都道府県等の公開情報をもとに調査)
・実施期間:2024年10月
・対象地域:愛知県
・対象施設:病院・診療所

調査結果
1)新型コロナウイルスワクチン接種への対応状況
2024年10月時点において、愛知県内には307件の病院と4,828件の医科診療所があり、そのうち医療機関ホームページを確認できた病院295件及び医科診療所3,541件(計3,836件)を調査対象としました。この調査対象施設において、「新型コロナワクチン」に関する記載をホームページ上で確認できたのは病院116施設(39%)、診療所634施設(18%)で、全体では750施設(20%)でした。さらに「新型コロナワクチン」に関する記載が見られた医療機関のうち、ワクチン接種へ対応していることが確認できたのは病院78施設(26%)、診療所429施設(12%)で、全体では507施設(13%)でした。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-c93e1912e6bc41dd3c27355ad6c55c11-2020x982.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
新型コロナウイルスワクチン接種への対応状況

2)新型コロナウイルス各ワクチンメーカーの導入状況
続いて、新型コロナウイルスワクチン接種に対応していることが確認できた医療機関において、導入しているワクチンメーカーを調査しました。その結果、507施設中255施設でメーカー名/ワクチン種類を確認することができ、A社製が最も多く234施設で導入されていることが分かりました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-d1f2a87006a333cdd976fc5e7a4fecad-1828x810.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※複数メーカー導入施設は重複カウントしています。

3)介護事業所との連携状況
新型コロナウイルスワクチンの主な対象者は65歳以上の高齢者等であることから、ワクチン接種への対応が確認された医療機関と介護事業所との連携状況についても調査を行いました。その結果、「新型コロナウイルスワクチン」に関する記載がホームページ上で見られた医療機関のうち、ワクチン接種への対応が確認できた医療機関は、接種していない医療機関・接種有無が不明の医療機関に比べて、介護事業所の嘱託医や協力医療機関となっている割合が高い傾向が見られました。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-d83003a1a17ff93db34d71eed6c45908-1834x436.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
コロナワクチン接種状況別にみた嘱託医・協力医療機関の該当割合


嘱託医や協力医療機関は、各種介護サービスを利用している高齢者へのワクチン接種を担っている可能性が高く、本調査結果も同様の傾向を示唆しています。

4)新型コロナウイルスワクチン接種に対応している診療所の特徴
次に、新型コロナウイルスワクチンの接種に対応していることが確認できた429診療所とランダムサンプリングした1,000診療所について、標榜診療科、対応している医療機能、施設基準、従事者等の項目について比較を行いました。


■標榜診療科
ワクチン対応施設で最も標榜が多かったのは「内科」でしたが、ランダムサンプリング施設と比較すると、「小児科」や「消化器科」「外科」を標榜する診療所の割合が相対的に高い傾向が見られました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-31658f621acd70a598de998bc81e90fc-2296x580.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■対応している医療機能
上記の標榜診療科にも関連し、ワクチン対応施設では「小児領域の一次診療」や「消化器系領域の一次診療」に対応している施設の割合が高い傾向が見られました。また「内分泌・代謝・栄養領域の一次診療」、「在宅持続陽圧呼吸療法」などに対応している施設の割合も高い傾向が見られました。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-193aa17c8a03231cbeb9e8eee29df344-2208x594.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■施設基準
施設基準については、ワクチン対応施設では「がん治療連携指導料」の届出割合が高く、がん診療に対応している診療所において新型コロナウイルスワクチンの接種が行われている傾向が示唆されました。同様に、ワクチン対応施設では「外来感染対策向上加算」、「連携強化加算」の届出割合が高く、感染症に対応する体制を整備している傾向が見られました。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-2f91cb7da2990641d82d4d8701957c3f-1954x596.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■その他:従事者等
診療所の従事者や患者数について、ワクチン対応施設とランダムサンプリング施設を比較すると、ワクチン対応施設は看護師数が多い傾向が見られました。また、管理者(院長)の推定年齢は60歳未満であり、週の営業時間は45時間以上である傾向も見られました。1日平均外来患者数もランダムサンプリング施設より多く、診療規模が相対的に大きな診療所において、新型コロナウイルスワクチンの接種に対応している傾向が示唆されました。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-0c9170f0eea574bbff65af89390510ec-1149x919.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


5)新型コロナウイルスワクチン接種に対応する可能性が高い診療所の抽出
これまでの分析結果をもとに、新型コロナウイルスワクチンの接種を行っている診療所に特徴的な施設属性を5項目選定し、同属性をもつ全国の診療所数を確認しました。なお、ワクチン対応施設における標榜診療科の傾向を踏まえ、抽出対象とする施設は、内科、循環器、消化器、小児科のいずれかの診療科目を標榜する診療所に限定しました。その結果、5項目すべての属性を持つ診療所は857施設、4項目に該当する診療所は4,322施設、3項目に該当する診療所は10,412施設あり、いずれの属性項目の組み合わせにおいても、ワクチン接種対応施設の方がランダムサンプリング施設より該当割合が多いことを確認できました。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11087/100/11087-100-626a40ec9de6b54448d275f9f9433fec-2644x1258.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


医療機関ホームページ上で新型コロナウイルスワクチン接種に対応していることを確認できる医療機関は限られますが、接種の有無を公開している医療機関の属性データをもとに、類似する医療機能を有する医療機関を見つけ出すことができます。今回は愛知県内の医療機関を対象に調査を実施しましたが、さらに全国の医療機関へ調査範囲を拡大することで、新型コロナウイルスワクチン接種に対応する医療機関の特徴をより精緻に抽出できることが期待されます。
SCUELデータベースでは、今後も地域の医療動向の把握や可視化に役立つデータの収集・分析に努めてまいります。
上記分析の詳細レポートや弊社サービスに関する資料をご希望の方は、以下よりお問合せください。
詳細レポート・資料請求


ミーカンパニー株式会社は、医療機関ホームページに特定の内容を掲載している施設の検知及び当該検知施設の属性データ分析結果の提供を承っております。ご興味のある調査テーマがございましたら、お気軽にお問い合せください。
調査例
- 特定の専門外来や検査を実施している医療機関の検知及び特徴分析
- 希少疾患診療に関心のある医療機関の検知及び特徴分析 
- 特定の薬剤や検査機器を導入している医療機関の検知及び特徴分析 等

ワクチン領域で活用いただけるSCUELデータベース
- 任意都道府県または全国における本件同様の調査データ
- 医療機関における各種予防接種の対応有無
- 市区町村におけるワクチン接種公費負担状況
- 介護事業所の嘱託医・協力医療機関 等


ミーカンパニー株式会社について
ミーカンパニー株式会社は、2010年設立以来、医療機関・薬局・介護・障害福祉データベース「SCUEL(R)(スクエル)データベース」を構築してきました。「データでこれからの日本の医療・介護を支えること」を事業理念とし、高鮮度で精緻なデータベースの提供を通じて、地域包括ケアシステムの実現や、患者と医療、家族と介護をつなぐことを推進します。
SCUELデータベース:https://scueldata.me


本件に関するお問い合わせ先
ミーカンパニー株式会社
〒105-0012 東京都港区芝大門2-5-5 住友芝大門ビル6F
電話番号:03-6457-8579
ホームページ:https://mecompany.me


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